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タングステンウェイトは万能か?

  • ジャンル:釣り具インプレ
様々なルアーに使われている、タングステンと言う金属のウェイト(おもり)がある。
まぁ、最近のアングラーは誰もが知っているとは思うけど、金属の中でも比較的比重が高く安価で加工品が数多く出回っている素材だ。
 
ん?安価?そりゃぁ違うだろ。タングステンは確か高価なんじゃ?と思う人が多いと思うが、スチールや鉛よりも高いというだけで、実際金属的にはもっと比重が高く高価なものはいくつかある。
 
タングステン(19.3)に対し、プルトニウム(19.84)とかレニウム(21.02)とか。
価格でいうと、タングステン2円/1gに対し、レニウムは1000円/1g。
まぁ、ルアーに使うには高価すぎるのは言うまでもないけど。
 
タングステンは比較的入手しやすい、ルアーの部材であることは間違いなく、高比重素材として優れていることは間違いない。
 
そして、なぜに高比重なタングステンが好まれるか?というと、これは近年のルアーには当たり前のように搭載されるようになった、重心移動システムと深いかかわりがある。
 
重心移動システムとはキャスト~飛行時に、ルアーを泳がせるために必要とされる重量物を後方へ移動させ、矢じりの原理で飛距離を稼ぐために作られたものだ。
 
まぁ、そんなことは誰でも知っていると思うが、始まりは「ルアーの適正なアクションを生む形状とウェイト」を、飛ばすときだけ重心移動させたいという物だったはず。
 
しかしいつしか、飛距離を出すことが前提となったルアー(重い方が良い)を、無理矢理泳がせるための形状が主流となった。
これは特に、ソルトルアーにはかなり見られる傾向だ。
 
まぁ今回はそれの良し悪しは別として、その流れの延長上になぜタングステンなのか?の話をする。
 
高比重であるという事は、単純に重たいのだから、よく飛ぶのだ!という部分もまぁあるが、逆の発想で同じ重さの球を小さなΦで実現できることにより、重心移動システムの「ウェイトがうごく可動範囲」を広くすることが可能になったことの恩恵がデカい。
 
ルアーの形状で、欲しい重さはほぼ決まってしまう。
必要以上に重ければ、飛ぶけど全く異なるアクションになるので、そこを製品立ち上げ時には念頭に置いて、様々な修正をしていくのだが、すでに出来上がった既存モデルへ同じΦ数のタングステンを入れれば、当然だけど別物のルアーになる。
そんな理由で、タピオスはタングステンモデルを先に作った。
シンキングモデルの方なのだが、あれがあの形状(7cm)では、いろんな意味でギリギリだと思う。
もちろんリップだのなんだのが変われば、もっと泳ぐ(泳がせる)ことはできるのだが、そういう泳がし方は違うと思っているので、あれで今でも良いと思っている。
フィールドでの釣果が答えとして出てるし、「7cmのシーバスが好きなアクションを狙うミノー」を作りたかったので、そこではかなり納得も言っている部分。
 
ただ、飛距離という面では、どんなに頑張っても金属製のバイブレーションとかに叶うはずはない。というか、狙いもしない。
7cmのミノーにできる事、その中でも距離を出したいというのが大事なのであって、アンリミテッドの飛距離競争に参加したかったわけではないので。
 
もちろん、7cmのミノーをあそこまで飛ばす為に失ったものはある。
それは逆に、フローティングで「距離は無視してでも欲しいモノ」として入れ込んだ。
まぁ、タピオス発売の前にさんざんテストしてたから、判ってはいた話しでもあるけど。

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黒々としたタングステンウェイトが重心移動に組まれているタピオス(S)
いまだに何かほかの方法はないものかと思う事がある


 
話を戻して、タングステンウェイトは万能か?と聞かれると、どうだろう・・・・と言うのが、このタピオスの開発段階で疑問符として出ていた。
先にも書いたけど、ルアー形状に対して必要な重さは決まっていて、樹脂製ルアー(普通に売っている量産)はそのウェイトを固定するリブと言われる部分があり、その大きさ(ウェイトを固定するスペース)はテストで出したウェイトのΦ数で決まるのだ。
(ちなみに、そのリブの追加や体積も、浮力に大きく影響するので、あんまりいじり倒すと迷宮入りするネタでもある)
 
という事は、スチールや鉛などの一般的部材でセッティングを出したルアーに、単純にタングステンを入れれば重くはなるけど「最初に狙ったアクションは出ない」という事になる。
まぁそういうのが解っている人が作ったルアーは、最初からある程度想定してテストしウェイト変更用のリブを作ってあるのだけど、そうではないルアーも結構あり、言い分では「ウェイトを重くし動きすぎないアクションを実現」とかいうのだろうが、まぁ結果論でウソではないけど姿勢には疑問があるね(笑)
 
ただ、もう一点、マスの集中化と言うメリットは大きいと思う。
マスの集中化とは、レース業界では古くから使われている言葉で、同じ重量でも重心位置を中心部に集める事で、軽量化と同じような運動性能への効果が見られることを言う。
 
同じ重量をスチールボール3つで出すのと、タングステ1つでは、その重心は小さくコンパクトにまとめられるタングステンの方が優れるという事。
ただし・・・が付くけどね。
ウェイトの位置は、ルアーアクションの質に大きく影響を及ぼす。
具体的に言うと、同じ重量でもウォブリングなのかロールなのかのコントロールが出来るのだが、そこの詳しい解説はいくら文章を並べても定数が出せないので省くけど、とにかくルアーとはほん少しウェイトの位置が異なるだけで、違うアクションを生み出したりする。
そしてをれは、釣果に直結するのだ。
 
人が見て、いくら「理想的で良いアクションだ!」もしくは「素晴らしく使いやすい」と言っても、魚の反応が取れなければそんなのは割りばしにも劣るという事実がある。
最近はトラウトのルアーを作っているので本当に実感するのだけど、魚種によっても明らかに好まれるアクションは違うし、同じ魚種でも「場所・タイミング・個性」によってバイト率は変わっていくものだ。
それはとことん実釣でテストしていかないと見えない。
そういう意味ではシーバスルアーを作るには、東京湾は素晴らしいフィールドだと思う。
 
そして、その東京湾でタピオスの開発をして思ったのは、「限界まで飛ばす方向に振った場合のタングステンは、食わすアクションを出すのがものすごく難しい」だった。
 
ひょっとしたらもっとできるかも知れないし、実際にタングステンを使っているルアーで良いルアーは沢山ある。
但し、浮力に対して余裕度のある、大き目のルアーが多いのは気のせいではないと思うが。
 
いつも言うけど、程度の話しね。
 
本当にタングステンは万能なのか?
改めてもう一度、魚を釣る道具として、ルアーを考え直して良いのではないかと。
 
ロッドにおけるで「高弾性カーボン最強」の時代も終わるだろうし(笑)

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