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▼ 取材は緊張する
- ジャンル:仕事
「でも、取材はいまだに緊張しますよ」
先日、ある人に「工藤さんの取材は楽しそうですね」といわれ、返した言葉。
その彼は、商業アングラーを目指しているらしいのだが、言葉の裏に「僕にも出来る」があるかどうかは解らない。
だけど、話をしていて「雑誌に出たい」というものだった。
そうなると話は変わる。
楽しいけど楽ではない
だから楽しいのだけど
10数年、ルアーで狙うシーバス釣りをやってきて、いまだにボウズも喰らうし、下手したら釣り場にさえ立てない時も在る。
「自然相手だから仕方ないよ・・・」とは言ってくれる時も在るが、それはあくまでも「趣味」としての話し。
釣り人として取材に出るときは、「自然相手だから、釣れ無い時もあるよね」は、もちろん通用しない。
私以外のみんなは、コレでメシ喰ってるんですから。
そういう状況で緊張しないのなら、それは「仕事の意識が無い」か「よっぽど太い精神の持ち主」なんじゃないかと思う。
時間を作ってくれる記者とロッドを振り、最初の1本が出たときの安堵感といったら、それはもう何事にも変えられない快感が在る。
「誌面として有効な魚が一本も釣れない」と言う悲劇は、メディアアングラーとしての致命傷ともなる。
いや、まじで、最低限のラインでも、クリアするとホッとしますw
が、
しかし・・・
「おいおい、フッコ一匹で記事が出来るかよw 雑誌なめんじゃねぇ!」
これ、私の担当記者がよく、後ろ(あ、いや、前からだw)から浴びせる罵声(涙)
私の写真が何時もどこか悲しそうな顔に見えるのは、そういう理由ですwww
丁寧にフッコ一匹釣るまでのプロセスを、そこに在る様々な感動を語ったところで、「いや、工藤さん、それは誰でも出来ますから・・・なんなら、私にもできますよ・・・」と。
心の中では「っち、キレイ事言いやがってw」と思いつつ、「あ、そうですね。今すぐにもうちょっと画になる魚を釣りますから、そこで座って待っててください(汗)」と、適当に言い訳をするのだが、私の担当記者はそんなに優しくない・・・
「ほれほれ、早く釣らないと、先に釣っちゃいますよ~ エヘヘへヘ♪」
横から同じところに投げ込んだりします(汗)
で、ほんとうに釣りやがる
しかもちょっと良いサイズとか(泣)
そして言うのである。
「この魚、欲しいですか?(爆)」
もちろん「そんなん要るか、ボケ!」と返すのを当たり前として、嫌がらせで言っているのである。
断っておくが、彼は「釣りしないで」と言えば、釣りをしない。
でも一緒に釣りしないと見えてこないことも沢山あるし言葉だけでは伝えることも難しいので、出来る限り同じ場所に立って話をしながら釣りをする。
その辺は人それぞれのスタンスであって良いとは思うけどね。
もちろん状況によって。
たまに1タックルで「交互に一匹ずつね!」なんてのもやるw
何気にこのパターンの時は、相互の見えてる物の違いがでて楽しい。
彼は記者。
だからアングラーが言いたい事に耳を傾けるのは、仕事として当たり前。
がしかし、納得行かない事は絶対に書かないw
「なんで金ももらってないのに、提灯記事書かなきゃいけないの?」と。
たまに無いことも書きやがる。
家庭の事とかよぉ(爆)
そういう取材環境を全部ひっくるめて私は取材は楽しいと感じるし、あえてそこに身を投じた。
まして校正を一切しないから、読み手は紙面が楽しく見えるのだろう。
ね、緊張するでしょ?
魚釣るだけじゃなく、もう一つ先のこと。
まぁ、たまに緊迫だけどね(爆)
以下、
そういう事実を元に、「メディア露出を含む商業アングラーを目指す人」へ、コレだけは言っておく。
メディアアングラーをやる為には
「企画+現場力」
コレが無いことには、役に立たない。
今更言うのも恥ずかしすぎる事だけどねw
釣り以外での政治力を発揮してその立場になったところで、たった一回の取材をしっかりと成立させる事が出来なくては、メディアサイドから見れば「別にこの人じゃなくても良いんじゃないのか?」となる。
スポンサー持ち込み枠は別だが、今度はスポンサー側から見て「数居る契約アングラーから、べつにコイツじゃなくても良いんじゃないのか?」と思われたらおしまい。
正直、釣り以外の部分のプレッシャーではあるが、そういう事すら考えないようでは仕事ではないし、取材を楽しめないと思う。
季節限定の圧倒的な釣果は、自分の持ってるベースで勝負できるから楽なんだけど、じつはそういう時は「それをやれる人はいっぱい居る」のである。
秋の湾奥ウェーディングで80cmからめて爆釣とか、春の港湾でバチプレイで二桁とかしたときに、「オレに取材来れば良いのに」と鼻息荒くしているなら少し考えた方がいい。
そんな釣りを出来る人、履いて捨てるほど居ます。
で、紹介してほしいという貴方は、何ができますか?
いやね、紹介するってことは、貴方と先方の間で起きるであろう事に、責任を持つ必要があるのです。
私、責任持てるほどほど貴方の事知りませんw
まぁ、紹介に値するほど普段頑張っているのが見えていれば、姑みたいなことも言わないんですけどね。
当然コレはメディア取材だけではなく、「メーカーを紹介して欲しい」とかにも当てはまる事。
紹介するのは良いけど、「先方は貴方を受け入れて何のメリットが在るのですか?」を考えていますか?
メリット無い人を紹介すると、私の社会人としてのスキルも疑われるのです・・・(笑)
メディア露出を含む商業アングラーをやりたいなら、その努力のエビデンスを準備しておいて下さい。
「入ったら出来ます」なんて言い訳は、社会人としてありえません。
ね、自分の釣果の事だけ考えてるなら、商業アングラーなんてやらないほうが良いでしょ(爆)
まぁ覚悟した上でその先の「自分がやりたい何か」を考えているなら、けっこう楽しいし有効なんですけどね♪
- 2012年4月17日
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お疲れ様です。
私は〇〇釣りって楽しそう♪って思ってもらえるような、プロアングラーを目指ています。
決してそれは釣りがうまいとかそういうのではなく、見ていて面白い釣りを発信できたらと思っています。
そもそも、釣りがうまいのくくりが私にはわかりませんが・・・w
まだまだ勉強不足ですが、楽しむのが一番です。
釣りという、カテゴリは楽しめないと終わりですよ。
それは、プロも一般アングラーも同じだと思います。
楽しみ方は、千差万別。
私は、昔と今とでは、楽しみ方が変わりましたが、めちゃめちゃ楽しいです♪
取材など大変ですが、頑張ってくださいね(*^_^*)
松浦宏紀
香川県