その日、おとこは顔もしらぬ人々のためにおにぎりを600個にぎり、

その間放置していた自分の仕事に追われ、

家に帰る頃にはヘトヘトになっていた。


家に着き、おとこは明日も忙しくなるな…と体を休めることにした。



ふとおとこが目を開けると、自分は川辺に立っていた。


おとこは釣りが大好きであった。


おや、あんなに疲れていたのに無意識に出かけてしまったのかとおとこは苦笑いした。


その日おとこが持っていたのはいつもと違う竿であった。


その竿はおとこの望んだところへと何度も何度も仕掛けを入れる事ができる夢のような竿であった。



魚こそ釣れないが、その竿がもたらす感覚におとこは夢中になっていた。


時を忘れ投げ続け、巨大魚が水面を割り、ついにおとこが望んだ結末へとたどり着こうとしたその時。


ジリリリリリ…



目覚まし時計<朝です(ﾉ∀｀)




(　´Д｀)<夢かよ！(三村マサカズ)


ってな感じでツッコミを入れて起きたそうな。


その夢はおとこが猿になった夢なのか、猿が見た夢なのか真相は誰にもわからなかった…。




そんな夢を見るほど釣りに行きたかったのか俺は…じゃ行かなきゃね！


というわけで、土日みっちり働いた疲れもそのままに、劣化きたPEを巻き替えてルアー詰め込んで出発いたしました。


コーティングが剥がれてからの劣化があんなに酷いとは…号数を上げる前に別のラインを試してみようかな。


さてさて、しばらくぶりの川です。


一箇所めは不発、疲れのせいなのかキャストがやけに左に偏るので少し明るいところへ。


着いてどーしょっかなーと思い川を見ると雰囲気が無い。


10分くらい見てても捕食音の一つも無い。


来て投げないのもなぁとざっくりシャロー帯を巻いてみるけど投げるだけ無駄な雰囲気。


そうこうしていると、この土日の展示会を終えた西村さんが。


そう、どーにも仕事抜けられないのでシャツあったら売って下さいとお願いしていたのです。

お疲れのところありがとうございました。


最近運動不足解消に山に登ってるので、海に山に大活躍の一枚になりそうです。


この緑は山に映える！ ハズ



その後、



あのルアーが…


竿が…


((バチョン))


クワガタが…


((ジョボ))


カメが…


と、ボイルが始まろうが腰もあげずに話をしていたそうな。


なにより竿は車の中だったという。


シャツも手に入って満足だったんですが、寝る前に狙ってみますということでお別れして準備



狙うところは水面ちょい下で多分暗い側の壁にでも着いてるだろうと予想して、


プレッシャーを与えないように橋脚の奥側へとダウン気味にキャスト。

この40mくらいのキャストをするのがちょっと前までは重労働だった…。



少しラインを送り、アクション入れつつ、シーバスに気づいていないベイトが不用心にも目の前を横切っちゃった！


な感じをだしてみると…


カツッ！


あ、ゆっくり流したのにミスバイトしやがった！


でもあの当たり方なら追い喰いもあるハズ…ともう1回アクション、


グッ！


と押さえ込まれる感じで今度はフッキングも成功、いつものように暴れさせずに寄せよう…



ところがそいつは何を思ったか下流へ猛ダッシュ！


ん、別なデカイのが着いてたのか？！と慌てて足場が良く草木がない場所へ移動。

少し走ったところで頭がこちら側を向いて寄ってきた。



それにしてもヒキが強いな…


と灯りの下で見えた魚体はそこまで大きくない。


よく見ればフロントが外れてリアが喉の下あたりに刺さっている状態だった。


それでかと大物への期待感は無くなってしまったけどナイスファイターで楽しませてくれました。


キャッチしてさっさと針外して1枚パシャり





元気だから指を噛む噛む。


随分走らせて場所も荒らしてしまってこれ以上でまい…というか眠くて限界も近い。


別なポイントはさっと見て反応薄そうだったので仮眠。


今夜のオカズを探そうと向かった堤防で、


それってあそこんちのベイトロッドですか？

<そです、あれです。


周りみんな買ってました…


<あらまぁ…



一体この地域に何本あるんだろうかという感じですがw



ちなみにオカズはゲットできず、手のひら以下のソゲをバラして納竿になったそうな。


ホゲることが少なくなってよかったなぁって思う今日この頃でした。




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