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ロッド選びのイロハ カーボンシートの種類や技術

  • ジャンル:日記/一般

皆さん大好きな、カーボンシートの種類の話し

5 工法(カーボンシート種類や技術について)
 
今回はロッドを作るうえでの工法についてです。
テーパーの前にマテリアルの流れで説明しても良かったのですが、正直言いまして私はこの工法については結構どうでもよいかと思ってます。
ロッドで大事なのは「使い心地」です。
その使い心地を求めるために何かしら、独自の工法を用いるのは良い事だと思いますが、どうもこの数年は「この工法が良いから良いロッド」というのが多く、各メーカーのブランディング競争的な気がしてならないのです。
 
これは「ブランディング先行」と言う時代?のせいかもしれませんが、そもそも製品の差別化においてはもっとやる事がるんじゃないかと思ってます。
 
マテリアルで書きましたが、カーボンシートって基準製品が無いんですよね。
樹脂とカーボン繊維の組み合わせを設計する事から始まるので、言いようによっては全部が「新開発素材」とかいえてしまう訳で。。。
あぁ、こういう事かくとまた、どっかから怒られそうだなぁ・・・と思いながらも書いちゃいますが、もうこれ以上素材は強くないほうが良いんじゃないかと(笑)
カーボンは強くて薄いが正義だと思っている人って、実際に工業製品の事を全く分かってないよね。
最近じゃ自転車のフレームすら、カーボン止めだしたメーカーがあるのにね。
 
カーボンマテリアルってのは確かに優れた特性があります。
詳しくはマテリアルの項を読んでもらえればいいけど、大事なのは、その「カーボン素材の良さ」と「釣り竿に求める機能」のマッチングなハズです。
それなのに、素材の新しさを中心に持ってきた宣伝ってどうなのかなぁ・・・と思うのです。
「なんちゃら工法」の説明がいっぱい書かれたその広告の隅っこに、申し訳なさそうに「それによってどういう良さが出た」が記載されているのですが、それがあまりにも釣りで求める物とアンマッチだと、いったい何のためにその新素材開発(⁈)をしたのか疑問になります。
 
と、毒を吐くのではなく、やはり物には作られる理由があります。
代表的な工法をいくつか説明しておきます。
感想を述べているものは私の主観なので、実際どうなのかは皆さんも自分で考えてみてください。
 
 
・4軸カーボン
よく釣り竿の広告で、2軸だの4軸だのと見かけると思いますが、あれはいったい何なのか。
ロッドはカーボン繊維と樹脂の組み合わせですが、カーボン繊維とは一本一本はごく細いただの繊維です。
それをある程度束ねて平らに(ヒラ麺みたいな形)になったものを編み込み、シートとなったものを樹脂で固めています。
なぜ不均一ではなく、もしくは一方向の繊維の束ではないのか。それは、カーボンは一方向のみにその強さの特性を持つからです。
ですから、2方向で編み込む(よく見るチェック柄のカーボンシート)ことで、縦横方向へ強さを発揮してくれます。これが2軸カーボン。
それに斜め45度で編み込みを入れれば、4軸カーボンの出来上がりです。
「+」←これが2軸で、「※」←これが4軸のイメージです。
純粋に書く方向への反発が強くなります。

8軸?それってどうやったら出来るか、皆さんも考えてみて下さい。
それって軸なのか?
 
・カーボンシート+何かのテープ
カーボンシートの上に、何かのテープやシートを巻き付ける事で「強度」や「感度」や「何か」を向上させる事が出来るらしいです。
なんで「らしいです」と言うかと、私自身がその意味がよく判ってないからです。
各メーカーの特殊技術という事ではなく、それでどうなるのかの客観的なデータが無いものが在るので、いまいちよく判りません。
ただ、コスメ(要は見かけ)的な要素の為の物と、物性を狙ったものが在るのは間違いないようです。
なお、近年多い「ねじれに強い」という文言は、たしかにねじれに強くなるだろうなぁ。。。と思う物もありますが、「そもそもキャストで捻じれてちゃぁ、そのキャストがダメだろう」と言うのが私の感想です。
 
ロッドの反発を最大限使う為のキャスト方法とは、「まっすぐ入れて、まっすぐ出す」が大原則です。
人間の構造上で角度をつける事もありますが、それでもブランクは常に真っすぐ曲げていき、その方向と同じ方へ真っすぐ振り抜くものです。
判り易いのは、リールの角度を見てください。
 
テイクバックとキャストで、「リールが常にブランクの曲がりと同じ方向」にあるかです。
けっこう多いのが、まっすぐ入れて、倒してキャスト。
次に多いのが、頭上で円を描く様なキャスト。
 
これらのキャストは、ブランク性能を最大限引き出すのには向きません。
ですから、捻じれたキャストをするならば、距離に関しては別にどんなブランクでも良いと思います。


つづく

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