プロフィール
工藤
その他
プロフィール詳細
カレンダー
検索
アーカイブ
アクセスカウンター
- 今日のアクセス:806
- 昨日のアクセス:682
- 総アクセス数:4703787
▼ もう狙えない 3
- ジャンル:釣行記
寒さに目覚めると、辺りは朝靄に包まれていた。
早春のリザーバーは、相変わらず水の音しか聞こえない。
薄っすらと着く全身の水を払い、ガイドにラインを通して針を結んだ。
改めて明るくなった沢を見て、バックウォーターへ近づく為にそっと砂礫が作ったシャローへと入る。
せっかく一晩かけて馴染んだんだから、出来るだけ静かに釣りがしたい。
ヒザほどの水位に違和感がなくなるまで、タバコを吸いながら時間をつぶす。
4月ならば騒々しくシャローではたく鯉も、まだこの水温では居ない。
例年ならその鯉と、羽虫と桜の花でタイミングをうかがうのだが、そういう生命感の在る水辺には程遠いバックウォーター。
2本目を吸い終わる前に、大き目のワームをフルキャストして、クロス気味に流芯へ放り込む。
人差し指でサミングしながら、出て行くPEラインを眺める。
やがてそれは自分の下流に来て、バックウォーターに溜まる流木の下へともぐりこむ。
まだラインを張らない。
ココで巻くと、ワームは浮き上がり、バスは違和感を覚えて口を使わなくなる。
渦巻く流木のもっと向こうまで。
水温が少しでも高い、反転流の外へ。
一回ロッドを捌いて糸を出す。
それからベールを戻して横方向へ張る。
浮きやすいラインを沈め、流れに逆らいだしたワームの重みがロッドへ乗る。
その瞬間に、ひったくる様なバイト。
4000XGのギヤ比をフルに使い、急いで余分な糸を巻き取り大きく合わせた。
しかし、帰ってきたのは魚の重みではなく、フックがずれた大きなワームだけだった。
たぶん、数年前の自分なら獲っていた魚。
バイトが出る前のライン処理が、僅かに遅かったのだ。
陸に出て、昨晩焚いた焚き火へ、改めて火を入れた。
川原に寝転んで見上げる空は、明らかに春の兆し。
やがて対岸の岬に現れたのは、昨日ランチを一緒にとった彼だった。
朝早くの用事って、やっぱり釣りだったか。
大きく手を振っているところを見ると、私が入ることを予測していたのだろう。
はっきりと見て取れる笑顔からは、なんともいえない自信が溢れていた。
きっと、釣られたのは私なのだ。
久し振りに良い釣りをさせてもらえた。
だけど、もう自分は狙うことが出来ない魚が居ることを知った。
古き友人に感謝。
- 2013年4月25日
- コメント(6)
コメントを見る
fimoニュース
22:00 | エギングも様々なアプローチがあります |
---|
20:00 | シャローのシーバスは気温の急低下で激渋に!? |
---|
16:00 | フックのサビをリン酸塩で取る 結果は… |
---|
14:00 | 私は敢えて王道の逆 タックル選択 |
---|
登録ライター
- 『ボイル見てないなぁ~』 202…
- 1 日前
- hikaruさん
- アイザー160の間違った使い方
- 3 日前
- rattleheadさん
- BBギア:ブレードベーシック
- 5 日前
- ichi-goさん
- どろんこジョイクロ
- 16 日前
- はしおさん
本日のGoodGame
シーバス
-
- 清流鱸を追って38
- 金森 健太
-
- 続・ありがとうサミー100スズキサイ…
- そそそげ
わ!
釣り行きたくなりました。
ふくちゃん
神奈川県