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▼ タピオス新色選考
- ジャンル:日記/一般
タピオスの新色作成依頼がHALからありましたので、ブランクを送ってもらいました。

ホロ貼り2本と、無塗装3本。
普通は「こんなのが欲しい」と言うのをメーカーに伝え、メーカーが着色してサンプリングして「こんな感じで」とリリースされますが、今回は無理を言って自分で塗らせてもらう事にしました。
理由は簡単。
自分でやりたかったから。
いやね、色のイメージってほんと難しくて、平面図に色鉛筆とかではなかなかイメージできないのです。
最終の塗りは、やっぱりメーカーの人の技術力とかが絶対ですが、自分で色を決めるという時点で「どんなイメージをして、どういう製品にするか」はやっぱり自分で決めていきたいなという想いが在ったのです。
という事で、今回は自分で数色ぬってみて、最終的にHALで協議して2色のリリースとなりそうです。
さてルアーカラーについてですが、以前も少し書きましたが少しおさらい。
「この色だから絶対に釣れる」というものは極稀にある例外を除いて、そうそうある事ではありません。
ルアーサイズ、レンジ、アクションの質と量、そして最終的なバイトの判断で目を使う魚において、カラーは意味を成すと考えています。また、アクションの質と量は基本的に「強い」と「弱い」で使い分け、色の強い弱いはその中間を補う使い方をします。
という話しを昔書いたのですが、ではその強い弱いは何に対してかと言うと、私は原則として水色に対しての強弱の判断をします。
また、ソリッド(無反射)、クリアー、各種の反射(ホロやアルミやメッキやアワビ)も、見た目の好き嫌いはもちろんありますが、やはり強い弱いの判断をします。
例えばアクションの弱めのルアーを、増水激濁りの河川で使う時に、もうちょっと強くしたいなぁ・・・と思ったら、反射の強いメッキ&チャート系を使って光の強さを使って遠くへアピールしてみるとか、逆にデイゲームで思い切って反射無しのソリッド系カラーでシルエットで強調するとか・・・
そういう部分で「それが正解」とはなかなか答えは出しにくいけど、自分の中での解があるのがカラーだと思っています。
良く私が言う、グリーン系は売れないけど「釣り歴が長い人ほど好む事が多い」と言うのも、その経験のベースにベイトカラーとしてはあまり選択されにくいグリーンの水馴染みの良さを知っているからだと思います。
では魚は何を色に求めているか。
これは良く、カラーの話しになると出てくるのですが、「人間が好む色と魚の認識は違う」と言う問題があります。
スズキで言うと、意外と目は良いです。
ちなみに目が良いとは二種類あり、色別と焦点に分けて考えます。
先ずはカラーに関係しやすい色別。
最近はその分野の研究も進んでいて、昔のように「白と黒、その強弱」だけではないことが判ってきました。
色別をする神経回路の数や様々な実験により、人間の色別プラスαと考えられます。(全部説明するのはめんどいので、自分で調べてください)
もう一点、色別ではなく、距離と焦点の問題。
要するにピントはどうなのか?ですが、人間の物差しで0.01程度ではないかと言われています。
これを良いと思うか悪いと思うかは判りません。
ではそれらの機能が、バイト(魚を掛ける)にどう影響するかですが、基本的に目に頼る生活をしている人間の「物を手に取る」と言う行動と一緒にしてはいけませんが、私も魚ではないのでそれを完全に理解(感じる)事は出来ないです。
ですから、この問題は多くの人が文言にケチをつけたくなるのですが、あえて人間的な表現をします。
遠くの獲物を最初に感じるのは音です。
次に側線で水の動きを捕まえます。
近づいて視覚、最後に味。(嗅覚も近い)
これら餌をとるための感覚は、当然ですがオーバーラップしています。
「数値~~mから側線に切り替わる」とかではなく、人間が温度や触覚嗅覚視覚、そういうものを例え遠くの物でも近くの物でもオーバーラップさせているのと同じく、魚もオーバーラップさせています。
と言う考えで考え、魚をどうやって釣るかを考えています。
そう、いつも、考える。
ではカラー選択においてのこれらをどう当てはめるか。
人間の感覚で言う色の強さは、当然魚とは違うはずです。
ですが、誰もが人間の色の言葉で話をします。
まぁ当たり前ですね。
人間が人間に説明をしていますから(笑)
それに魚の感覚は違うはずなんだ!と言ったところで、実は何の意味も持たないのです。
なぜならば、釣りという行為は人間がするもので、色の感覚は人間が「釣れたという事実と比較する事で表現をする」しかないのです。
その上で、色の考え方をどうやって説くか。
正直これに尽きるので、難しいのです。
「この色つれる」と言うのは、私の中にもあります。
ただ、私の考えでは毎日同じ状況というものは自然界にはなく、良い時も悪い時もあります。
ではそれを「どうやってロジックを組み立てるか」がアングラーの楽しみであり、一方的な「この色間違いなし」と言う気には成れないのです。
一般的に発売されている各メーカーのカラーは、大きく分けると3種類。
1 ベイト等を模したリアル系
2 人やモノ、メーカー等のブランディングを意識したコンセプトカラー
3 その他、ご当地流行系
そんな感じ。
それが良い悪いは無く、それらカラーをどうやって自分のモノにしていくのが、アングラーの楽しみ方で良いと思います。
1のリアル系は、そのままベイトに合わせれば暗いも明るいも、濁りもクリアも考えなくていいだろう・・・という便利さがあります。
なぜならば、ベイトを食っているだろうという憶測は、外す事のない王道と言えるからです。
だから私も好きで使います。
2のコンセプト系ですが、これは当然ですが好き嫌いは判れますが、コンセプトで売るという考え自体がブランディングの手法であり、カラーの純粋さは有りません。ですが、自然界の魚はコンセプトは理解しませんので、フィールドでは実際に色の仕事は「好き嫌いは別」でしています。
ただ、「好きなカラーで釣りたい」っていうのは、趣味の釣り人としては大事な事です。
よそ様のメーカーの事で申し訳ないですが、例えば村岡さんのBlue/Blueとかも想いがあってすごく良いと思いますし、青をああいう使い方出来るのは素敵だなと思うのです。
あの色、私ならデイゲームの外洋晴天で使いたいカラーです。
(スーサンでは結構使いましたw)
3のその他は良いとして、あとはご当地カラーですが・・・これはけっこう面白いカラーが多いです。
と言うのも、大抵は地方のテスターがメーカーに依頼されて造られたりしますが、もう出切ったカラーと同じ物を造っても仕方がないので、あれこれと悩んだ末に限定的に発売されたりします。
ただ、そのテスターが本当にその色をそのエリアで有効かどうかは、実は検証されていないことが多いです。
大抵は、ほかのルアーで「この色が良い」という想いをメーカーに伝え、メーカーがその人の影響度を判断して売れると思えば「コピーと思われない微妙に違う色」にしてリリースしたりします。
お願いしたテスターは、ちょっと違うなぁ・・・と思っていても、作ってくれたメーカーに忖度して、「めっちゃ釣れそうです」とか言うでしょうし、影響力(=売れる)と言う図式で作ったのですから、それを誇示する為にもそのテスターはそれを使い、一生懸命に釣果をアピールます。
それが良い悪いではなく、まぁそんな感じが多いです。
一番大事なのは、ユーザーとしてそれが自分の中で「理屈付けて使える色か」だと考えます。
良いんですよ、誰が何行ってようが。
自分で「この色って、こんな時に良いんじゃないかな?」と言う気持ちになれれば。
よそ様に「あれが良いこれが良い」なんて言われる筋合いは有りません。
ただ、色を出す側は、その色は何なのかをある程度理解する必要は有りますね。
「この色、良いんですよ」だけでは、何が伝わるのかが解りませんからね。
経験を言葉にする。
これは作り手として、とっても大事な事です。
つづく
- 2021年8月24日
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