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▼ オフショア サワラ 初!
さて釣行二日目であります。この日は楽園さんの仕事関係の方がその方の会社関連の行事で仕立て船に乗る事になり、楽園さんが一緒にいかが?というお誘いを受けたそうで、楽園さんと私が合わせて乗らせていただいたわけです。
ところが、翌朝4:30amに目覚めるとあいにくの雨…予報では小雨のはずでしたが、本格的に降っています。私も楽園さんも、雨が降ると休んでしまう情けないアングラーなので「本当に釣るのか?」と半ば中止になることを願うかのように恨めしく雨空を見上げるのでした。前日すでに出船確定の連絡を受けていたにもかかわらず、楽園さんは一応船宿さんに電話をしています…「もちろん出船します」とのお応えだったそうです。何を寝ぼけたことを言っているのかと言わんばかりだったそうです^^;
さて覚悟を決めて出発です。今回は訳あって船宿さんなどの詳細は書けません。ごめんなさい。三浦半島の某漁港から出船しました。
6:30am出船。この日の狙いはメインがワラサ。しかし博打みたいな釣りになるので、しっかりお土産確保のプランも考えてくださったようで、まずは手堅くイナダ狙いで行きましょうと近場のポイントへ。概ね20分も走らせるとそのポイントに到着しました。既に何艘もの船が集結しています。相当に大きな群れが入っているらしく、魚群探知機にはもの凄い反応が出ているそうです。
他の方々は餌釣りがメインになります。なのでジギングも行う私たちはお祭りしないように船尾のポジションへ。楽園さんもまずは餌釣りを開始します。っで、入れ掛りです^^
餌釣りの方全員が一投目からヒット!船中お祭り騒ぎです。この群れはかなり大きな魚が入っているらしく、楽園さんのファーストヒットは凄い勢いで海底に向かって突っ込みます。楽園さんは何度もドラグを出されながら粘ります。しかし何とフックアウト!…いや違う、ハリスが切られていたのだ…念のために5号という太目のハリスを使った楽園さんでしたが、あっけなく切られました。ワラサに近いクラスに違いありません。これで私も俄然力が入ります。
水深は50m程度。しかし潮が効いているので相当に流されます。概ね80m分のラインが出てスプールが止まりました。レンジは上から40m前後。なので私の場合は着底から30~40m巻き上げたあたりを中心に丁寧に探ることになります。数投しても当たらないのは、やはりコマセに狂った魚はジグを食わないと言う事か…そんなことを考えながらスローで大きなしゃくりを入れ、一度ロッドの長さだけフォールさせて次のしゃくりに入ったところで突然ずしん!というバイト!
こいつも結構でかいです!タックルは普段タチウオ釣りで使っているライトジギングロッド。一気にのされて、一方的にラインが引きずり出されます。最初のランをこらえて、ここからは駆け引きの始まりです。ゆっくりポンピングで寄せてはまた何度もラインを出され、なかなか魚との距離が縮まりません。しかしライトなロッド特有のふわふわした“ため”に敵も疲れてきたのか、やっとこさ残り10mくらいまで引きずり上げました。あと5mくらい。もうすぐ魚の姿が見えるというところで、敵は突然最後の力を振り絞って、船底の反対側に走りました。慌ててロッドティップを海中に突っ込んでかわそうとしましたが一瞬遅く、船底にPEラインがこすれてあえなくブレイク○| ̄|_
相変わらず餌釣りでは好調に釣れ盛るイナダ。既にクーラーは半分くらい埋まってしまいました。楽園さんはあまりの釣れっぷりに適当に休憩。私は何とか一尾欲しくて頑張ります。すると今度はハイピッチショートジャークのアクションンにガツン!
こいつもなかなかのファイターです。何度もラインを出されました。今度は船底の反対側に走られないように慎重にやり取りし、ついに楽園さんの玉網に納まりました。
50㎝オーバーの立派なイナダです。先ほどラインブレイクした時の魚はもっと引いたので、恐らくワラサに近い大きさだったのでしょう。この群れの魚は餌を食い倒しているらしく、体高があってでっぷりした体型でした。周り中餌釣りでコマセに狂っている中、ジグで引きずり出したのは大きい。この魚はジグの上に装着したアシストフックを食ってきました。恐らくアシストフックがコマセに同化して見えているのだと思います。カブラ付のアシストフックをもっと作ってくるべきだったと後悔しました。
その後このポイントでは餌釣師たちには入れ掛りが続きましたが、私にはすっかり反応が無くなりました。船長のアドバイスで私もちょっとだけ餌釣りに挑戦。その一投目、指示ダナでコマセカゴをしゃくり、ハリスを馴染ませるイメージでゆっくり竿先を煽ると即反応。45㎝くらいのイナダが簡単に釣れてしまいます。もの凄く活性が高いようで、丸呑みしていました。鉤を外すのに難儀します。
楽園さんは結果的にこのポイントで7,8本のイナダを獲りました。すでにお土産は十分すぎるほど確保されましたので移動です。本命のワラサ狙いです。
船はさらに沖合へ。北風が6~8m/sの予報のこの日、その通り風が強くなってきて、さすがにここまで沖に来ると波が高いです。立ってジグをしゃくるのがしんどい。
このポイントは水深80m程度。しかし潮がものすごく速く、最初使った135gのジグでは流されすぎるので150~200gくらいのジグを多用することになります。ここでのタックルはワラサを想定して強めの設定。PE2号のメインラインに50LBのフロロショックリーダー。そうそうラインブレイクしないセッティングですが、逆に体力的にはしんどくなります。ラインが受ける潮流の抵抗が半端ない。
しかもワラサクラスになるとなかなか釣れるものではありません。餌釣師たちにもワラサのあたりは出ない様子。サバや30㎝くらいの真鯛がポツポツ釣れる程度。
船は何回か小移動を繰り返しますが、私のジグには予想通り全く反応がないまま虚しく時間だけが過ぎて行きます。船長の指示ダナは上から40~45m程度。潮の流れを勘案して私もそのレンジを意識していたつもりでしたが、何となくもう少しラインを出さないと指示ダナまで沈んでいないかも?という思いから、当初よりラインを20mほど余分に流してみます。そしてこのあたりというレンジでスローにジグを跳ね上げ(ているはず)そしてフォールさせたわけですが…???ラインが沈んで行かない!?
急いでラインスラックを巻き取ると、ズンという重みが伝わります。喰ってる!
こいつは間違いなく青物なのですが、どうもブリ系の走り方と違います。どちらかと言うと横方向の疾走。朝一のイナダに比べてもそれほど強い引きには感じられなかったので、大きなサバか、あるいはイナダでも掛けたのかと油断したその時、突然凄い勢いで走りました。ドラグが鳴かされます。しかしその後は数度の抵抗を示すのみ。徐々に上がってきて、海中に魚の姿が見えました…えっ?でかい?
予想以上に長さがあります。長さだけなら余裕のワラサクラス。最後は少々抵抗され、一度走られました。手元の小さな網では入りきらないようなので、船長が大きな網を持ってランディングしてくれました。
サワラでした!
体長約80㎝!こんなまともなサワラを釣ったのは初めてです!良く太っています。本命のワラサではなかったけど、ある意味もっと嬉しい高級魚。いやいや本当に嬉しい^^
何しろ周り中餌釣り船ばかり。コマセがガッツリ効いた海域で、ジグで引っ張り出したことが何しろ嬉しいです。バーブレスのトレブルフックでしたがガッチリと上顎と下顎に掛かっていました。
気持ち的にはすっかり満足した私。後は翌日の反省会に花を添える食材を釣りたいですね。と言うことで、最後は再びお土産確保を目的にカワハギ釣りに移動です^^
ワラサポイントから30分少々戻ると城ケ島が見えてきました。さらに剣崎の近くまで近寄ったところで釣り開始。このポイントはカワハギ釣りのポイントとしてはかなり深いのではないでしょうか。水深30~40mほどの海域です。
私たちはカワハギ専用の竿は持っていませんでしたので、ライトジギングタックルを流用します。そこに既製品のカワハギ仕掛けと25号の錘。餌はカワハギ釣りの定番アサリのむき身。こんな餌がカワハギに適していることを、いったい誰が発見したのか分かりませんが、日本の釣り師たちの探究心と伝統についてはいつも感心させられます。
このポイントは流石に水深がある分あたりを取りにくいですね。一旦底を取り、50㎝くらい底を切った辺りがレンジだとアドバイスを受けますが、全く当たりません。いい加減当たりが出ないので仕掛けを回収すると、何と3本鉤の餌が全て綺麗になくなっています。恐るべき餌取り術!そんな中、流石ベテラン餌釣師はコンスタントに釣っています。しかも25㎝くらいの良型が多いです。
そんなこんなで餌ばかり取られていました。釣れるのはトラギスや、私が得意とするネンブツダイばかりorz
しかし何気なく底から2mほどまで巻き上げて誘っていた私の竿に何かが掛かりました!これはちょっとまともな引き!
キミだれ(´・Д・`?)
一瞬アマダイを釣ったのかと思ったけど、歯が鋭いです。ベラの仲間のようですね。身がむにゅむにゅ柔らかく、凄く綺麗な色してますよ。体長は25㎝くらい。どうせ食べられないだろうと思ってリリースし、帰ってから図鑑で調べたら「テンス」という魚のようです。煮付にすると美味って…しまったorz
しばらくコツがつかめず、トラギスばかり釣れてしまう私達でしたが、何度かやられるうちに何となくコツがつかめてきました。底を取ったらすぐさまクラッチを入れて50㎝ほど底を切ります。そしてゆっくり竿先を上げて誘います。当たらなければ再び錘を着底させ、先ほどの動作を繰り返します。すると辛抱たまらず食い込む様なはっきりとした当たりが出ました。
腹パツンパツンのカワハギ君^^
こいつを肝和えにして日本酒をキュッと一杯…く~っ!想像するだけでたまらん^^
こんな感じで、カワハギも7,8枚確保しました。これでお土産は十分です^^(しかしここのカワハギ君たち、知り合いの寿司屋に持ち込んで捌いてもらったところ、ほとんどの魚に肝が入っていませんでした。何と餌食い倒しでお腹が膨れていただけorz)
13:30頃港に到着。船宿さんはサワラの写真を撮らせてほしいとのことでしたので、せっかくなので私も一枚。
でかすぎてクーラーにまともには入りません^^
このクーラーは外寸法約60㎝。サワラはひん曲げて無理やり氷水に浸しましたが、尻尾が入りきらずにはみ出ました^^;強引に蓋をしてお寿司屋さんへ^^
トラブルもあり、何とも落ち着かない二日間でしたが、予想もしなかった高級魚が釣れて非常に満足です。何と言ってもコマセが大量に効いた海域で、しっかりとジグで釣れたことがとても嬉しいです^^
【Tackle Data:for INADA】
Rod :Angler's Republic/PALMS ELUA MWGCⅡ-632-T
Reel :Shimano/05CALCUTTA 200
Line :PE#1.0
Leader:Fluoro carbon 25LB
Lure :Metal Jig 80~120g
【Tackle Data:for WARASA】
Rod :Abu Garcia/NC -661
Reel :Shimano/01CALCUTTA CONQUEST 400
Line :PE#2.0
Leader:Fluoro carbon 50LB
Lure :Metal Jig 135~200g
【おまけ】
さてここからは翌日行われた反省会と言う名の宴会の時につくっていただいたの料理を掲載したいと思います。
今回は釣果にも恵まれました。多彩な料理をつくっていただきましたので順番に。
「お通し 壱」
「お通し 弐」
「イナダのあら煮付」
素晴らしい味です。甘辛く味付け適度に煮つけられています。
魚は骨の周りに最も美味しいエキスを蓄えている事が良く分かります。
「カワハギ煮付」
小さなカワハギは煮付にしていただきました。
「釣り魚の刺身盛り合わせ」
左上:サワラ 右上:イナダ
左下:アオリイカ 右下:カワハギ肝和え
サワラの刺身を食べたのは初めてです。サバ科の魚ですが、サバともカツオともマグロとも違う味わい。身が白く淡泊なのにしっとりとした脂身を蓄えていて、一瞬青物ではない魚を食べているかのよう。
その他の魚も作り手によってこれほどまでに味が変わるのかと驚かされます。
「サワラの西京焼」
本当は丸一晩漬け込みたかったそうで、少々浅漬けになっていましたが、これもまた間違いのない味。
料亭で高級魚として扱われるのが良く分かります。繊細かつ濃厚な身を持った魚でした。加えて焼いた皮が旨い。
「鳳凰美田 新酒」
新酒があったのでいただきました。ついつい酒が進んでしまいます^^
「アオリイカげそと野菜の天ぷら」
刺身だけではなく、こうした料理を入れていただくと飽きることなく食べることが出来ます。アオリイカのゲソを天ぷらにしてしまうなんて贅沢な食べ方が出来るのは釣り人ならでは。
「握り寿司 十一貫」
「釣り魚の握り寿司 五貫」
左から
炙りサワラ サワラ カワハギ肝和え アオリイカ イナダ
炙ったサワラは生とは違う旨味が出て素晴らしい味。スダチを絞っていただきます。西京焼で味わった食感に加え、酢飯の組み合わせは何とも絶妙。
もちろん生のサワラもいけます。サワラは足が速いので、生で食べるなら釣ったその日か翌日くらいまでが限度なのだそうです。これまた釣り人の特権です。
カワハギの肝和えを握り寿司でいただくのはちょっと珍しいのではないでしょうか。酢飯に乗せることによって、刺身として食べるのとは違った美味しさが味わえます。もみじおろしの彩と辛味も絶妙にして絶品。それほど多くの肝が取れなかったそうですが、上手に料理してくれて、食材を余すことなく使ってくれました。
アオリイカの旨さはいまさら言うまでもありません。この甘み。ねっとりした食感と舌触り。言う事ありません。
イナダは非常に肉厚でした。ワラサは釣れなかったけど十分に美味しいです。これまた酢飯に乗せることで刺身とは味わいが全く変わるから不思議。和食の奥深さを感じさせられます。
「店のおすすめ握り寿司 六貫」
左から
中トロ 赤身 ヒラメ 玉子 いくら軍艦巻き 鮟鱇肝軍艦巻きポン酢
鮪はこの店のこだわりで、先代から築地から取り寄せるインドマグロを使っています。素晴らしい魚なのにリーズナブルな価格。
いくらはこの時期だけ生が手に入るので、店主が朝漬け込んだそうです。手間がかかっています。
鮟鱇肝は、この時期でもかなり濃厚です。ポン酢であらかじめ味付けがされているのでそのままいただきますが、この味付けが絶妙。
「カワハギ肝和えの海苔巻」
カワハギの肝和えを大葉と一緒に海苔巻にしてくれました。握りとはまた違った味わい。
「釣り魚の味噌汁」
謎の赤い魚を楽園さんが釣ったのでこれを味噌汁にしていただきました。魚の味噌汁は美味しいです^^
「アオリイカの一本握り寿司」
私が釣ったマイクロアオリイカは、こんなに素晴らしいお寿司にしていただきました。酢飯にはあらかじめかんぴょう、煎り胡麻、大葉が和えられていて、味付けもされていますのでそのままいただきます。先ほど食べた握り寿司とは全く違う美味しさ。柚子皮の爽やかさがポイント
「デザート」
最後は手製のデザートを出していただきました。立派なコース料理でした^^
今回も美味しく作っていただきました^^
毎度お手数掛けてすみません。またよろしくお願いいたします。この場をお借りして御礼申し上げます。
【店データ】
『竹寿司』
住所:神奈川県相模原市南区相模台3-14-20
電話:042-742-5111
定休:水曜日
時間:11:00~23:00
ところが、翌朝4:30amに目覚めるとあいにくの雨…予報では小雨のはずでしたが、本格的に降っています。私も楽園さんも、雨が降ると休んでしまう情けないアングラーなので「本当に釣るのか?」と半ば中止になることを願うかのように恨めしく雨空を見上げるのでした。前日すでに出船確定の連絡を受けていたにもかかわらず、楽園さんは一応船宿さんに電話をしています…「もちろん出船します」とのお応えだったそうです。何を寝ぼけたことを言っているのかと言わんばかりだったそうです^^;
さて覚悟を決めて出発です。今回は訳あって船宿さんなどの詳細は書けません。ごめんなさい。三浦半島の某漁港から出船しました。
6:30am出船。この日の狙いはメインがワラサ。しかし博打みたいな釣りになるので、しっかりお土産確保のプランも考えてくださったようで、まずは手堅くイナダ狙いで行きましょうと近場のポイントへ。概ね20分も走らせるとそのポイントに到着しました。既に何艘もの船が集結しています。相当に大きな群れが入っているらしく、魚群探知機にはもの凄い反応が出ているそうです。
他の方々は餌釣りがメインになります。なのでジギングも行う私たちはお祭りしないように船尾のポジションへ。楽園さんもまずは餌釣りを開始します。っで、入れ掛りです^^
餌釣りの方全員が一投目からヒット!船中お祭り騒ぎです。この群れはかなり大きな魚が入っているらしく、楽園さんのファーストヒットは凄い勢いで海底に向かって突っ込みます。楽園さんは何度もドラグを出されながら粘ります。しかし何とフックアウト!…いや違う、ハリスが切られていたのだ…念のために5号という太目のハリスを使った楽園さんでしたが、あっけなく切られました。ワラサに近いクラスに違いありません。これで私も俄然力が入ります。
水深は50m程度。しかし潮が効いているので相当に流されます。概ね80m分のラインが出てスプールが止まりました。レンジは上から40m前後。なので私の場合は着底から30~40m巻き上げたあたりを中心に丁寧に探ることになります。数投しても当たらないのは、やはりコマセに狂った魚はジグを食わないと言う事か…そんなことを考えながらスローで大きなしゃくりを入れ、一度ロッドの長さだけフォールさせて次のしゃくりに入ったところで突然ずしん!というバイト!
こいつも結構でかいです!タックルは普段タチウオ釣りで使っているライトジギングロッド。一気にのされて、一方的にラインが引きずり出されます。最初のランをこらえて、ここからは駆け引きの始まりです。ゆっくりポンピングで寄せてはまた何度もラインを出され、なかなか魚との距離が縮まりません。しかしライトなロッド特有のふわふわした“ため”に敵も疲れてきたのか、やっとこさ残り10mくらいまで引きずり上げました。あと5mくらい。もうすぐ魚の姿が見えるというところで、敵は突然最後の力を振り絞って、船底の反対側に走りました。慌ててロッドティップを海中に突っ込んでかわそうとしましたが一瞬遅く、船底にPEラインがこすれてあえなくブレイク○| ̄|_
相変わらず餌釣りでは好調に釣れ盛るイナダ。既にクーラーは半分くらい埋まってしまいました。楽園さんはあまりの釣れっぷりに適当に休憩。私は何とか一尾欲しくて頑張ります。すると今度はハイピッチショートジャークのアクションンにガツン!
こいつもなかなかのファイターです。何度もラインを出されました。今度は船底の反対側に走られないように慎重にやり取りし、ついに楽園さんの玉網に納まりました。
50㎝オーバーの立派なイナダです。先ほどラインブレイクした時の魚はもっと引いたので、恐らくワラサに近い大きさだったのでしょう。この群れの魚は餌を食い倒しているらしく、体高があってでっぷりした体型でした。周り中餌釣りでコマセに狂っている中、ジグで引きずり出したのは大きい。この魚はジグの上に装着したアシストフックを食ってきました。恐らくアシストフックがコマセに同化して見えているのだと思います。カブラ付のアシストフックをもっと作ってくるべきだったと後悔しました。
その後このポイントでは餌釣師たちには入れ掛りが続きましたが、私にはすっかり反応が無くなりました。船長のアドバイスで私もちょっとだけ餌釣りに挑戦。その一投目、指示ダナでコマセカゴをしゃくり、ハリスを馴染ませるイメージでゆっくり竿先を煽ると即反応。45㎝くらいのイナダが簡単に釣れてしまいます。もの凄く活性が高いようで、丸呑みしていました。鉤を外すのに難儀します。
楽園さんは結果的にこのポイントで7,8本のイナダを獲りました。すでにお土産は十分すぎるほど確保されましたので移動です。本命のワラサ狙いです。
船はさらに沖合へ。北風が6~8m/sの予報のこの日、その通り風が強くなってきて、さすがにここまで沖に来ると波が高いです。立ってジグをしゃくるのがしんどい。
このポイントは水深80m程度。しかし潮がものすごく速く、最初使った135gのジグでは流されすぎるので150~200gくらいのジグを多用することになります。ここでのタックルはワラサを想定して強めの設定。PE2号のメインラインに50LBのフロロショックリーダー。そうそうラインブレイクしないセッティングですが、逆に体力的にはしんどくなります。ラインが受ける潮流の抵抗が半端ない。
しかもワラサクラスになるとなかなか釣れるものではありません。餌釣師たちにもワラサのあたりは出ない様子。サバや30㎝くらいの真鯛がポツポツ釣れる程度。
船は何回か小移動を繰り返しますが、私のジグには予想通り全く反応がないまま虚しく時間だけが過ぎて行きます。船長の指示ダナは上から40~45m程度。潮の流れを勘案して私もそのレンジを意識していたつもりでしたが、何となくもう少しラインを出さないと指示ダナまで沈んでいないかも?という思いから、当初よりラインを20mほど余分に流してみます。そしてこのあたりというレンジでスローにジグを跳ね上げ(ているはず)そしてフォールさせたわけですが…???ラインが沈んで行かない!?
急いでラインスラックを巻き取ると、ズンという重みが伝わります。喰ってる!
こいつは間違いなく青物なのですが、どうもブリ系の走り方と違います。どちらかと言うと横方向の疾走。朝一のイナダに比べてもそれほど強い引きには感じられなかったので、大きなサバか、あるいはイナダでも掛けたのかと油断したその時、突然凄い勢いで走りました。ドラグが鳴かされます。しかしその後は数度の抵抗を示すのみ。徐々に上がってきて、海中に魚の姿が見えました…えっ?でかい?
予想以上に長さがあります。長さだけなら余裕のワラサクラス。最後は少々抵抗され、一度走られました。手元の小さな網では入りきらないようなので、船長が大きな網を持ってランディングしてくれました。
サワラでした!
体長約80㎝!こんなまともなサワラを釣ったのは初めてです!良く太っています。本命のワラサではなかったけど、ある意味もっと嬉しい高級魚。いやいや本当に嬉しい^^
何しろ周り中餌釣り船ばかり。コマセがガッツリ効いた海域で、ジグで引っ張り出したことが何しろ嬉しいです。バーブレスのトレブルフックでしたがガッチリと上顎と下顎に掛かっていました。
気持ち的にはすっかり満足した私。後は翌日の反省会に花を添える食材を釣りたいですね。と言うことで、最後は再びお土産確保を目的にカワハギ釣りに移動です^^
ワラサポイントから30分少々戻ると城ケ島が見えてきました。さらに剣崎の近くまで近寄ったところで釣り開始。このポイントはカワハギ釣りのポイントとしてはかなり深いのではないでしょうか。水深30~40mほどの海域です。
私たちはカワハギ専用の竿は持っていませんでしたので、ライトジギングタックルを流用します。そこに既製品のカワハギ仕掛けと25号の錘。餌はカワハギ釣りの定番アサリのむき身。こんな餌がカワハギに適していることを、いったい誰が発見したのか分かりませんが、日本の釣り師たちの探究心と伝統についてはいつも感心させられます。
このポイントは流石に水深がある分あたりを取りにくいですね。一旦底を取り、50㎝くらい底を切った辺りがレンジだとアドバイスを受けますが、全く当たりません。いい加減当たりが出ないので仕掛けを回収すると、何と3本鉤の餌が全て綺麗になくなっています。恐るべき餌取り術!そんな中、流石ベテラン餌釣師はコンスタントに釣っています。しかも25㎝くらいの良型が多いです。
そんなこんなで餌ばかり取られていました。釣れるのはトラギスや、私が得意とするネンブツダイばかりorz
しかし何気なく底から2mほどまで巻き上げて誘っていた私の竿に何かが掛かりました!これはちょっとまともな引き!
キミだれ(´・Д・`?)
一瞬アマダイを釣ったのかと思ったけど、歯が鋭いです。ベラの仲間のようですね。身がむにゅむにゅ柔らかく、凄く綺麗な色してますよ。体長は25㎝くらい。どうせ食べられないだろうと思ってリリースし、帰ってから図鑑で調べたら「テンス」という魚のようです。煮付にすると美味って…しまったorz
しばらくコツがつかめず、トラギスばかり釣れてしまう私達でしたが、何度かやられるうちに何となくコツがつかめてきました。底を取ったらすぐさまクラッチを入れて50㎝ほど底を切ります。そしてゆっくり竿先を上げて誘います。当たらなければ再び錘を着底させ、先ほどの動作を繰り返します。すると辛抱たまらず食い込む様なはっきりとした当たりが出ました。
腹パツンパツンのカワハギ君^^
こいつを肝和えにして日本酒をキュッと一杯…く~っ!想像するだけでたまらん^^
こんな感じで、カワハギも7,8枚確保しました。これでお土産は十分です^^(しかしここのカワハギ君たち、知り合いの寿司屋に持ち込んで捌いてもらったところ、ほとんどの魚に肝が入っていませんでした。何と餌食い倒しでお腹が膨れていただけorz)
13:30頃港に到着。船宿さんはサワラの写真を撮らせてほしいとのことでしたので、せっかくなので私も一枚。
でかすぎてクーラーにまともには入りません^^
このクーラーは外寸法約60㎝。サワラはひん曲げて無理やり氷水に浸しましたが、尻尾が入りきらずにはみ出ました^^;強引に蓋をしてお寿司屋さんへ^^
トラブルもあり、何とも落ち着かない二日間でしたが、予想もしなかった高級魚が釣れて非常に満足です。何と言ってもコマセが大量に効いた海域で、しっかりとジグで釣れたことがとても嬉しいです^^
【Tackle Data:for INADA】
Rod :Angler's Republic/PALMS ELUA MWGCⅡ-632-T
Reel :Shimano/05CALCUTTA 200
Line :PE#1.0
Leader:Fluoro carbon 25LB
Lure :Metal Jig 80~120g
【Tackle Data:for WARASA】
Rod :Abu Garcia/NC -661
Reel :Shimano/01CALCUTTA CONQUEST 400
Line :PE#2.0
Leader:Fluoro carbon 50LB
Lure :Metal Jig 135~200g
【おまけ】
さてここからは翌日行われた反省会と言う名の宴会の時につくっていただいたの料理を掲載したいと思います。
今回は釣果にも恵まれました。多彩な料理をつくっていただきましたので順番に。
「お通し 壱」
「お通し 弐」
「イナダのあら煮付」
素晴らしい味です。甘辛く味付け適度に煮つけられています。
魚は骨の周りに最も美味しいエキスを蓄えている事が良く分かります。
「カワハギ煮付」
小さなカワハギは煮付にしていただきました。
「釣り魚の刺身盛り合わせ」
左上:サワラ 右上:イナダ
左下:アオリイカ 右下:カワハギ肝和え
サワラの刺身を食べたのは初めてです。サバ科の魚ですが、サバともカツオともマグロとも違う味わい。身が白く淡泊なのにしっとりとした脂身を蓄えていて、一瞬青物ではない魚を食べているかのよう。
その他の魚も作り手によってこれほどまでに味が変わるのかと驚かされます。
「サワラの西京焼」
本当は丸一晩漬け込みたかったそうで、少々浅漬けになっていましたが、これもまた間違いのない味。
料亭で高級魚として扱われるのが良く分かります。繊細かつ濃厚な身を持った魚でした。加えて焼いた皮が旨い。
「鳳凰美田 新酒」
新酒があったのでいただきました。ついつい酒が進んでしまいます^^
「アオリイカげそと野菜の天ぷら」
刺身だけではなく、こうした料理を入れていただくと飽きることなく食べることが出来ます。アオリイカのゲソを天ぷらにしてしまうなんて贅沢な食べ方が出来るのは釣り人ならでは。
「握り寿司 十一貫」
「釣り魚の握り寿司 五貫」
左から
炙りサワラ サワラ カワハギ肝和え アオリイカ イナダ
炙ったサワラは生とは違う旨味が出て素晴らしい味。スダチを絞っていただきます。西京焼で味わった食感に加え、酢飯の組み合わせは何とも絶妙。
もちろん生のサワラもいけます。サワラは足が速いので、生で食べるなら釣ったその日か翌日くらいまでが限度なのだそうです。これまた釣り人の特権です。
カワハギの肝和えを握り寿司でいただくのはちょっと珍しいのではないでしょうか。酢飯に乗せることによって、刺身として食べるのとは違った美味しさが味わえます。もみじおろしの彩と辛味も絶妙にして絶品。それほど多くの肝が取れなかったそうですが、上手に料理してくれて、食材を余すことなく使ってくれました。
アオリイカの旨さはいまさら言うまでもありません。この甘み。ねっとりした食感と舌触り。言う事ありません。
イナダは非常に肉厚でした。ワラサは釣れなかったけど十分に美味しいです。これまた酢飯に乗せることで刺身とは味わいが全く変わるから不思議。和食の奥深さを感じさせられます。
「店のおすすめ握り寿司 六貫」
左から
中トロ 赤身 ヒラメ 玉子 いくら軍艦巻き 鮟鱇肝軍艦巻きポン酢
鮪はこの店のこだわりで、先代から築地から取り寄せるインドマグロを使っています。素晴らしい魚なのにリーズナブルな価格。
いくらはこの時期だけ生が手に入るので、店主が朝漬け込んだそうです。手間がかかっています。
鮟鱇肝は、この時期でもかなり濃厚です。ポン酢であらかじめ味付けがされているのでそのままいただきますが、この味付けが絶妙。
「カワハギ肝和えの海苔巻」
カワハギの肝和えを大葉と一緒に海苔巻にしてくれました。握りとはまた違った味わい。
「釣り魚の味噌汁」
謎の赤い魚を楽園さんが釣ったのでこれを味噌汁にしていただきました。魚の味噌汁は美味しいです^^
「アオリイカの一本握り寿司」
私が釣ったマイクロアオリイカは、こんなに素晴らしいお寿司にしていただきました。酢飯にはあらかじめかんぴょう、煎り胡麻、大葉が和えられていて、味付けもされていますのでそのままいただきます。先ほど食べた握り寿司とは全く違う美味しさ。柚子皮の爽やかさがポイント
「デザート」
最後は手製のデザートを出していただきました。立派なコース料理でした^^
今回も美味しく作っていただきました^^
毎度お手数掛けてすみません。またよろしくお願いいたします。この場をお借りして御礼申し上げます。
【店データ】
『竹寿司』
住所:神奈川県相模原市南区相模台3-14-20
電話:042-742-5111
定休:水曜日
時間:11:00~23:00
- 2013年11月6日
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