第6回サバイバルキャンプ3

  • ジャンル:釣行記
朝まずめの釣りを終え、眠気を我慢しながら温泉施設へ車を走らせる。着いたころには8月の厳しい陽射しが照りつける時間になっていた。さっそくさっぱりと汗を流し、ようやく一息ついたあとは仮眠室へ。
クーラーの効いた部屋で魚班4人雑魚寝。しっかり休む。


3時間ぐらいは寝たかな。昼前に1人、また1人とモゾモゾ起き出す。畳敷きの大部屋だがよく眠れた。


気がつけば夜のサービスエリア以来食事をしておらず、ヤンキーが腹が減ったというので、美味い蕎麦でも食べに行こうということに。


キノコ班とは2時に合流予定になっているので、合流場所に向かう途中に、良さげな蕎麦屋があれば入ってみようということになった。偶然見つけた店に飛び込むのも開拓。


LINEにはキノコ班も朝7時に東京を出発したとの連絡が入っていたのだが、集合時間にはどうやら遅れるとのこと。







遅れる理由は分かっている。キノコ班の統括責任者である大先生が、水曜どうでしょうの熱烈なファンということもあり、今回も毎年恒例、サイコロを振ってのスゴロク旅をやりながら向かっているのである。


サバイバルキャンプのサイコロ旅は本家のルールとは違うのだが、まずサイコロを振って、出た数だけS.AやP.Aを進む。さらに着いたS.A・P.Aでは1人ずつ食べたいものを決め、もう一度サイコロを振って、当たった人の決めた食べ物を全員が食べなければいけないというルール。ご苦労なことだが、この誰も得をしない掟を全員率先して守っている。


サイコロの結果、カツカレーを食べたいと思った人が当たれば、全員がカツカレーを食べなければならない。
こりゃ、到着したときには満腹だろうな。しかも時間かかるし。



一方の我々魚班のほうは、集合場所に少しずつ向かう道すがら、必死に蕎麦屋を探してみる。しかし良さげなところはどこも激混み。なにせこの日はお盆に入るところ。何件かトライするが、1時間待ちだったり、午後2時ですでに閉店の看板が出ていたり。


かなり走ったが、良さげで入れる蕎麦屋は見つからず。。時間的に空腹感が強くなってくる。しばらく我慢して走っていたが、どうしても空腹には勝てず、結局なんの変哲もないごく普っ通〜のラーメン屋に入ることに。



塩ワンタンメンを頼んだが、かたゆで卵と薄っぺらいチャーシューがペロリと乗っていて、昭和感がすごい。麺にコシがなく、味もごく普っっっ通〜。というかいわゆる出来合いの味。。実に残念。







さて、午後3時。ようやく道の駅でキノコ班と合流する。






少しばかりお互いの報告をして、そこから早速夕食の食材準備だ。本日の夕食は「マサヒロ VS フランク」の、キノコ班2人によるディナー対決。この2人のシェフがそれぞれ本気で料理を作り、どちらが美味い料理を作ったかを決めるという単純明快な勝負。

まさに料理の鉄人ばりに、一品ずつ点数化して料理を評価し、総合点で勝敗が決する。審査員は魚班の4人がつとめる。
ただ美味いだけでなく、地元の夏野菜の素材の味をいかに生かして料理するかが評価される。私の記憶が確かならば、かーなり本気の対決。


そして今回は、マサヒロには子羊、フランクにはメラニンという、見るからに役に立ちそうもない2人が助手(下僕)としてそれぞれのシェフをサポートすることに。2人の助手は事前ミーティングのときに、大先生の御前でサイコロで選ばれたのだが、彼らはシェフに絶対服従しなければならないというルールが定められた。あわれ子羊とメラニン。



どんな試合になるのだろうか。いずれにしろキノコ班は、全員サバイバル能力がイワシくらいしかないので、野山へ食材をとりに行く素振りすら見せず、迷わず買い物に向かった。


夕食を楽しみにしながらも、ここから魚班はひとまず別行動。魚班は近年スモールマウスバスが進出している川に向かう。ここ3年ほど狙っているが、なかなかいい結果の出ていないエリア。

トラウトが生態系の頂点にあるべきこの水域に、スモールがかなり生息域を広げてしまっている。実際にその様子を目にすると、状況は深刻。駆除もかなり行われているようで一定の成果は上げているようだが、相変わらず川の中では駆除を免れたスモールがかなりの幅を利かせている。スモールはラージとは異なり、急流でも平気で生息する。このスモールが川伝いに本流まで出てしまうと生息域は一気に広がり、本流沿い数十キロメートルの生態系はメチャメチャになる。できれば1匹でも多く釣り上げたいところ。



ここはバサーであるヤンキーと、最近スモールマウスにはまっているエキスパートが本領発揮してくれるだろうか。どちらにせよこの渇水でトラウトは絶望的なので、僕もお付き合いする。


しかし現地に行ってみると、このエリアもやはり超渇水。水深はひどいところだと10㎝くらいしかない。引けるルアーも限られるし、かなりシビアな状況。


少し水深のありそうなところでトップウォーターを投げると、すぐに小さな黒い影がチェイスしてくるのは分かるが、なかなかバイトにはいたらない。魚がとにかく小さい。


トップには出ないのでミノー、スピナーベイト、直リグ、ワームといろいろ試すが、やはりチェイスのみ。そしてすぐにスレて見向きもしなくなる。あれこれ試すが結果は同じ。これでは駆除どころではない。


そんなシビアな状況の中、唯一バイトがとれたルアーがシンゾーベイトだった。


低い橋脚があり、その下のトンネルに超低弾道で入れる。フワ〜、フワ〜と誘うとカンッ!と金属的なバイト。だが、魚があまりに小さすぎてフッキングしない。


それを見ていたヤンキーが、アシストフックを付けましょうか?と言ってくれる。若手の気遣いは嬉しいね!でもちょっと反則ぎみだし面倒なので遠慮した。


その後もシンゾーベイトにだけはバイトが出る。さすがオガケンさんのルアー。このナチュラルな生命感が効いているのだろう。他はダメでもこのルアーにだけはアタックしてくる。

魚のサイズはかなり小さいのに、ビックリするほど力強いバイトが出る。しかしルアーがしっかり口に入るサイズはおらず、フッキングには至らない。まあここでは過去にスモールマウスは何度か釣っているし、何よりこの大きさでは全くワクワクしないので、ある程度やって僕は終了。


生粋のバサーであるヤンキーはさすがに目ざとくボイルの出ているポイントを見つけ、小型ながらしっかりと結果を出していた。やはり餅は餅屋である。こいつはあとで竜田揚げになった。



さて、そろそろ戻ろうか。ログハウスでは料理対決が始まっているはず。果たしてどんな勝負になるのか楽しみだ。

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