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▼ 銀色の閃光 ~新鮮と苦悩~
- ジャンル:日記/一般
1話目はコチラから。
2013年6月下旬。
南房の地磯に私は初めて立った。
天気は晴れ。ウネリどころか風もほぼ無風。
いわゆるベタ凪というやつだ。
とてもじゃないがヒラスズキが釣れる状況じゃない。
しかも、房総の6月下旬は磯ヒラシーズン終わりかけ。
というか、年によってバラつきはあるが、終わったばかりのタイミングであることが多い。
デビュー戦としても、磯ヒラを始めるタイミングとしても
最悪のタイミングと言えた。
しかし、そんな事はどうでもよかった。

憧れの磯ヒラを始めたこと。
磯という経験したことのない舞台に立ったこと。
好奇心の塊と化していた私にとって、釣れる釣れないは二の次。
磯というロケーションで
今まで触ったことすらなかった12フィート近いロングロッドを振っているだけで楽しかった。
ロングロッドのキャストにも少し慣れてきて、ルアーをシーライドに変える。
フルキャストでどのぐらい飛ぶのか試してみたくなった。
2投、3投と少しずつ力を入れて投げると
80mを軽く超える飛距離に驚いた。
せいぜい7フィートちょいの竿しか振ったことないバサーには未体験の飛距離。
そりゃあテンションも上がる。
そうこうしてると足元の根にシーライドが引っかかってしまった。
いかんいかん。と竿をあおって外そうとするも
なかなか外れない。
しつこいな。と更に力を入れてあおる。
1回。2回。3回。。。。
「フンっ!」 外れた!
と思った次の瞬間!!
外れた反動でシーライドがロッドを直撃!!!
「バキッ!」という異音とともに、うな垂れるロッド。。。。

なんと私はデビュー戦で
譲って頂いたヒラロッドを真っ二つに折ってしまった…
ホント幕開けからとんでもない。。。
魚を釣った訳でもないのに、一生忘れられないデビュー戦となった。
そんなデビュー戦だったにも関わらず
それからというもの、大好きなバス釣りには目もくれず
磯に足蹴に通った。
踏んだらとても痛そうなウニ
片側のハサミだけポパイの腕のように肥大したカニ
この世の物とは思えない足よりも大きなナマコ

何も釣れなくても磯という舞台は私にとって全てが新鮮で楽しかった。
誰からの助言も求めず、グーグルマップでポイント開拓。
バスで学んだ地形知識を流用して、気になるところには全て行った。
たまにこんな子達が遊んでくれる。


狙ってもない小ぶりな魚でも嬉しかった。

ヒラスズキの「ヒ」の字も無い日々が続いた。
でも、毎週毎週通った。
頂いた磯スパイクは3カ月もたなかった。

房総の磯ヒラ師なら誰もが知っているであろう
「大同 ノンスリップ」という足袋。
新品ならツルツルで滑りやすい房総の磯でも走れる。
驚異のグリップ力を誇る。
ただ耐久性というかピンの減りが早い。
もってワンシーズンといったところ。
私の感覚だが房総の磯ヒラ師のおよそ半分がこれを履いている。
圧倒的シェア率。
因みにだが
私は今6足目を履いている。
そんな真夏のある日、磯でバッタリ会った一人の磯ヒラ師と長話をした。

今思えば、その方は台風前のウネリを狙って釣りに来ていたのだろう。
しかし、当時の私にそんな知識は微塵もない。
ただ週末だから磯にいた。
この方はとても気さくで素敵な人だった。
ポイント、釣り方など
私が聞きたくない事を何となく悟ってくれていた。
そういう話になった時に
私がよっぽど嫌そうな顔をしていたのだろう(苦笑)
ホントに申し訳ない。
その代わりに、南房の大体のオンシーズンや
自分が初めての一匹を手にするまでどれぐらいかかったのか。
そして、どれだけ感動したか。
そんな話をしてくれた。
その方は初めての一匹を手にするまで約2年かかったらしい。
でも、その苦労を帳消しにするだけの感動があるよと背中を押してくれた。
とても嬉しかった。
磯ヒラ師にこういう方がいると思ってなかった。
そこがまた嬉しかった。
話が逸れるが、私は偏見を持っていた。
※ここからは私の個人的意見です。
磯ヒラに限らずだが
ロックショアやオフショアはそのジャンルが持つ独特の雰囲気がある。
正直、一見さんお断りというか玄人以外近寄りがたいという様なイメージを与えやすい。
というか与えている。
やっている人間は気が付いていないことが多い。
個人的に一番そういったイメージが強いのはライギョだと思う。
※雷魚アングラーをディスっているワケではない。
ここ数年で特にオフショアは解消された様に感じているが
このイメージは新たにエントリーする側の人間としては
非常に鬱陶しい。
そのジャンルでは当然というようなルールもあるのだろう。
安全の為のルールもあると思う。
暗黙の了解と言われていることもあるのだろう。
しかし、新たにエントリーする人は知らないことが多い。
そして、あなたも知らなかったはず。
それを分かってほしい。
それを分かってもらえれば、そのジャンルの初心者を毛嫌いすることも減ると思う。
もちろん、その初心者が一般的な常識と良識を持っていることが前提ではある。
新たな釣りにエントリーしてくるアングラーを狭める行為は
将来的にそのジャンルの破滅をもたらすと私は思う。
話を戻そう。
そういった毛嫌いするアングラーばかりだと偏見を持っていただけに
この方に出会えたことが嬉しかった。
そういえば名前すら聞いてなかった。
また会えるだろうか。
2013年の夏は何も釣れない磯に通った思い出ばかり。
でも、この頃のポイント開拓などの下積みが
今に活きていると最近思う。
そういえば、この時期
ノットを絞めこむ時に前歯を折った(苦笑)

これ以降、手で絞めこむようになりました(笑)
もう一つ。
この時期、毎週のようにラインを巻き替えていた。
バス出身の私にとってPEラインはとても扱いづらいライン。
PE音痴な私にとって、磯の強風、ウネリは
トラブルしか産みませんでした。
しっかりとテンションをかけて巻くことが出来ず

ライジャケのポケットの中はいつもこんな糸クズだらけ。
いろんなメーカー、いろんな種類の2号200mを何回買ったのだろう。
お陰様でPEラインの特性を早く学ぶことが出来た様に思う。
PEラインと一括りにしても
しなやかなライン、硬いライン、伸びが多いライン、殆ど伸びないラインなど
実に様々。
ナイロンやフロロではここまでの違いはない。
これは私にとって、かなりショッキングなことで
「PEラインは難しい」という先入観をより深く刻むこととなった。
この夏はホントに暑かった。
いや、館山の夏に慣れていなかっただけかも知れない。
福岡よりも北にあるんだから涼しいだろうなんて思っていたが
ハッキリ言って福岡よりも暑い。。。
越してきて1年目の夏。
エアコンを導入しなかったことをここまで後悔するとは思わなかった。
磯の上でも何度、脱水症状になりかけたことか。
真っ黒のウエットスーツは水の中に入れば涼しいが
釣りに集中しすぎて乾いてくると、サウナスーツみたいなもの。
何度もウエット姿のままコンビニに水分補給のため走った。
今思うと長いトンネルのような日々だったが、それでも南房を走り回って磯に通っていた。
もはや日課の様になっていた。

相変わらず、この子達は遊んでくれた。
しかし、憧れの銀色からのコンタクトは一度もなかった。
いつも、帰宅して「また、今日もなにも釣れなかったな。。」とボヤキながら道具を洗う。
ライジャケのゴミポケットからぐちゃぐちゃのPEラインのゴミを捨てる。
ライジャケ、ウエットを洗いながら今日一日の釣りを振り返る。
「なんで釣れないのか。何が違うのか。どうやったら釣れるのか。」
そんなことを自分なりに考える時間。
誰かに教えてもらえば、もうとっくにキャッチ出来ているのかもしれない。
遠回りとは分かっていたが流石に無謀すぎるのか?
毎週のようにラインを巻き替えるライン代、走り回っているガソリン代だって馬鹿にならない。
お金を捨てに行っている様なもんじゃないのか?
そんな事が頭をよぎる。
ふと空を見上げると

秋が近づいていた。
その日の夜、なかなか寝付けなかった。
真っ暗な中、天井を見つめ、夕方に考えていた答えを探す。
誰かに教えてもらえば、もうとっくにキャッチ出来ているのかもしれない。
A. そこにはあまり価値を感じない
遠回りとは分かっていたが流石に無謀すぎるのか?
A. 百も承知で選んだ道。無謀だろうが笑われようが関係ない。
どれだけ時間が掛かっても自分の力で釣ると決めた。
毎週のようにラインを巻き替えるライン代、走り回っているガソリン代だって馬鹿にならない。
お金を捨てに行っている様なもんじゃないのか?
A. そんな事、今に始まったことじゃない。
そう思うと少し笑えた。
※長編のため続きがあります。その為、コメント不可にしてます。
- 2016年3月14日
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