プロフィール

加藤 光一

東京都

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2025/5 >>

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索

:

タグ

ザクとは違うのだよ!と云いつつ最期は量産型へ

最近、かなりの頻度で使っているお気に入りのフェイバリットルアーがある。

自宅から自転車で1分のポイントでもほとんどの釣果がこのルアー。

それがRapalaのスキャッターラップ!!
7susguejfvt9tobe8yry_920_690-6509191a.jpg


5f4rvjtowczsyhxsmu5r_920_698-2c81af47.jpg




RapalaCD7と共通のボディに、幅広の湾曲したリップを装備し、巻き心地もCD7と似ていてスローリトリーブでは同じように使えるけれど、本質の部分は実はほぼ別のルアーと言っていいほど、独特の泳ぎでシーバスを魅了してくれる。
y86p9yrrm4u5ohz7ge8x_920_690-24c4949e.jpg
左端がスタンダードなCD7で右上の3つがスキャッターラップ。
リップの形状や角度、純正のフックサイズが異なる。



『ザクとは違うのだよ、ザクとは!!』
そんなアニメのワンシーンを思い出す。

パッと見はCD7に似ているけれど、その機動力(アクション)や破壊力(獲れる魚)は別次元……というとちょっと大袈裟だけど、獲れなかった魚からの反応が増えた事も事実だったりする。


swsdkotpgxuiyce2sdix_920_690-991ec79a.jpg
正面から見るとリップの面積もかなり広いのが分かる。

この広いリップで水を受けつつ、ボディの傾きにより左右に受け流すことのできる形状のお陰で、ウォブンロールしながら、S字と云うか、左右にスラロームするという特殊なアクションをただ巻きで発揮してくれる。



どんなルアーでも、そのルアーの持つポテンシャルがハマるパターンやシチュエーションがあるが、このスキャッターラップにも当然ハマるパターンが存在する。
その一つがこのルアーの大きな特性であるスラロームを発生するスピードにある。

先に記した様に、スローで巻けばスタンダードのCD7と同じように使う事ができるが、ただ巻きでウォブンロールしながらの不規則なスラロームでシーバスを誘う方が断然面白い。

そして、数有る1軍のルアー達で反応が取り難い時にこそスキャッターラップの出番でもあると言うことを最近強く感じていたりする。


自宅から自転車(をかっ飛ばして)で1分のポイントでも、他のルアーではイマイチ反応が取れない事が多いけれど、スキャッターラップを通すとチェイスやバイトがあり、それをきっかけに攻略へのプランを立てやすくなった事が、最近の短時間釣行での大きな収穫でもあると思っている。

勿論、逆のパターンもあるので全ての状況で強いルアーという訳ではない。


ミドルスピードでリトリーブすれば、僅かなロールを加えながらプルプルと小刻みにウォブリングし、左右にボディを交互に傾けながらスラロームを開始する。

そしてスラロームでは左右に旋回する度にロールする面が入れ替わる為、フラッシングの明滅も変化しているという訳。

文字にするとなんだかややこしいアクションだけど、簡単に言えばただ巻きで凄い釣れるアクションだということ。





カラーに関してはデイゲームでは、定番とも云えるメッキ系のフラッシングが強いね!
im2wrdo6jit79cygd676_690_920-a9888ad6.jpg
ストラクチャーを攻めてもいいし、オープンエリアでイワシ着きの回遊を狙ってもいいと思う。
ただし、このルアーの弱点の一つは飛ばないということ。
最近の飛距離性能の高いルアーに慣れてしまっている為に、ビックリする程飛ばない様に感じる(笑)

どれくらい飛ばないかというと、風向きにもよるけど30~40m先のボイルや潮目に全然届かない(;´Д`)

CD7を使うアングラーならおおよそのイメージがつくとは思うけれど、そのCD7よりも更に飛ばない(笑)
これは、スラロームアクションを生み出す為の大きなリップが空気抵抗になっているが故の弊害なんだけども、致命的とも思える飛距離の無さ……残念ながらこれはもう諦めるしかないと思う。

何故ならば、
守備範囲が違うから!!

例えば、野球で云えば、ピッチャーやキャッチャーに、グラウンドの端まで跳んでいった大きな打球をキャッチしろといっても無理な話。
逆にキャッチャーフライを外野選手がカバーする事も現実的には不可能に近いという感じ。


例えば、ゴルフで云えば、1打目で飛距離を稼ぐ為のドライバーと、深いバンカーからボールを掻き飛ばすためのアイアン。
カップに正確なラインをトレースするために繊細なショットを必要とするパターなど要所要所で使い分けするのに近い感じ。


そんな風に考えると、圧倒的な飛距離と釣果を出す鉄板バイブでスキャッターと同じ釣り方が出来ないのと同じ事だね。

要するにケースバイケースで使い分けて、多くを望まなければ、かなり高性能なルアーだということかなぁ。
ただし、多少アクションをスポイルしてしまうけれど、ウエイトシールなどで重量を増やせば今よりも飛距離は伸ばす事ができるプチ裏技もある。




カラーチェンジすれば暗くなってからも良く釣れるルアーだね。
mwouwtro7bnbtdwi4bar_690_920-14c01228.jpg

ここでも、スラロームを発生させるスピードがシーバスからの反応を得る為のキモとなる。

k9mppo5fxnfhm3277y67_920_690-9ed8c6b7.jpg
スラロームを発生させるにはミドルスピードでのリトリーブが必要になり、ナイトゲームでは少々速過ぎないだろうか?なんて心配は無用。

状況にもよるけれど、僕はナイトでも重め目のバイブレーションを蛎殻のシャローで使い、デイゲームバリの超速巻き&ジャークで何度も釣果を上げてきているので、釣り人が思っている以上に夜でも速巻きで釣れるということなのです。
なので、スキャッターラップのミドルスピードは余裕で許容範囲と言うわけ。

i4n4kj9y595smnkgxnwk_690_920-f543fe1e.jpg

まぁ色々と能書きを書いてるけれど、昨夕はたまに50cmが混ざるけど釣っても釣っても40cm以下のセイゴのオンパレード(笑)

2時間超で20キャッチ位かな?
当然ヒットはそれ以上。


でも時間的な釣果をみると秋らしく良く釣れている感じもするけど、実はそうでもなくて、2~3ヒットすると10m移動して次を釣るというプチラン&ガンスタイル。

一ヶ所に腰を据えてやっていれば数本しかヒットしなかったと思う。
秋のお祭りはもう少し先かなぁ。


rgkfiih7jfvg28viyeb2_690_920-5cd14eb8.jpg







写真がブレブレだけど撮り直す気にもならない小サイズ。
リリース優先です。

srabkwky286bb8ps4pak_920_690-86d0f67a.jpg







セイゴでもどや顔(笑)
まぁ釣れればなんでも嬉しいというのが本音なんだよね('-'*)
zbcdrnethtc9h7nvkc4y_665_920-6b2360aa.jpg




んで、ミドルスピードでいい感じのスラロームを発揮してくれるんだけど、あまり速すぎるとスラロームが破綻して螺旋旋回を開始する(爆)

この螺旋旋回に関しては、急上昇した瞬間にチェイスしていたシーバスが一気にバイトしてくるシーンを目撃済みなんだけども、螺旋旋回といえば、急上昇のあとはそのまま急下降を始める訳で、バイトし遅れたシーバスが驚いて反転してしまうシーンも目撃してしまった(笑)
なので、リトリーブスピードは自分でちゃんと把握しておくことも必要。

ただ巻きで独特なアクションを起動してくれるルアーだけれども、それをコントロールするのは最終的にはやはり人間なので、バイトを誘発させることのできるスラロームを発生させる事ができるスピードを管理する事は難しくもあり面白さでもあると思う。

いきなりナイトで使うよりも、ルアーを目視できるデイゲームや常夜灯の有る場所で使うと有力スピードを把握しやすいのでお勧め!








最後に、バルサ素材のルアーの宿命ともいえる強度の低さ。

プラスチックでは出せない、バルサ特有の釣れる要素を持っている反面、強度では劣ってしまうので、丁寧に扱ってあげる必要が有るように思う。

僕もよくやってしまうのが、ルアーケースにルアーを詰め込み過ぎてしまうこと。
これをやってしまうと、強度、剛性の弱いバルサルアーは、ボディの軸が歪んでしまったり、リップの角度がズレてしまったりする。

スキャッターラップはこの僅かなズレでスラロームの破綻する速度域が一気に低くなってしまうので注意が必要。
勿論、スラロームしないスロー巻きならそれなりに使えるけれど。
あとは、壊れない程度に軽くぶつけたり、根掛かりを外した直後などは、アイや軸が曲がってしまっている場合が多く本来の潜航&スラロームを発揮しないことも多々あるので、意識して巻き抵抗やラインの動きをチェックしてみることも必要。


そして、僕的に最も注意してもらいたいポイントは『リップがダメージを受けやすい』という事。

壁打ちで壁と平行にキャストする際に、僅かに壁と擦れる様に接触しただけでも左右に張り出したリップに大きく影響がある。


1~2回の軽い接触で壊れることはないけれどチップ気味の軽い当たりでも5回目位でリップが何処かへ飛んでいってしまった(笑)
a5nk6h3hbr7z9m4bw9z6_920_690-1430bbee.jpg
いや、実際は笑い事ではない(-_-)

僅か10日程でCD7リップレスを量産(笑)

リップだけ別売しないかなぁ……








一つだけ、リップは取れずにボディを破損してしまったスキャッターラップがあったので、メーカーのラインナップにはない『スキャッターラップCD9』を作ってしまおうとルアーボックスに眠るCD9の一つを取り出してスタンダードのリップを外してスキャッターのリップを仮止めしてみる。


…………(;´Д`)
リップの角度が全然違うんだねぇ。

ぶっちゃけ、CD7とCD9を見比べた時にリップの角度と位置が違うことに気付いてはいたんだけれど、実際に現物合わせしてみようと工作に踏み切ったわけなんだけれども、まぁ失敗だね(笑)

このリップはリップの取れたスキャッターに装着しよう。
h66dpf82py3u75rasun9_690_920-6b9be41b.jpg


まぁ、良いこともそうでない事も色々書いたけれど、短期間でこれだけルアーを壊すということは(根掛かりロストは3個)、逆に云えば壊れても何度も使っているという事なので結果的にスキャッターラップが好きなんだなぁということ。

このルアーの個性を知っていればきっと苦しい時の援軍にになってくれると思うので、1個位はルアーケースに入れておけばいつか良いこと有るかも知れませんよ(^_-)-☆




コメントを見る