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▼ 水平が偉いわけではない(ルアー開発日記⑰)
- ジャンル:仕事
ルアーは、水中における姿勢でアクションが大きく異なってきます。
ただいま実験中
よく、「水平姿勢のルアーが釣れる」と聞きますが、個人的にはあまり関係ないかと。
厳密に言うと確かにそういうときも在るが、姿勢変化よりも移動方向への反応が多くを占めている(特にキャストして巻くという特性上)ルアーにおいてはあんまり。。。
ただ、止水においてリトリーブで斜めになるルアーは、ちょっと好きではないのは事実。
これも姿勢が嫌いなのではなく、移動方向に影響が出るからなのだが。。。
まぁ、アイチューンで直せよと思うでしょうが、たまに在るんですよ。
真っ直ぐ泳ぐように直したら、著しくアクションが破綻するルアーがwww
話を戻して。
リップとウェイトが在る程度決まったけど、なぜか候補が二つになってしまったのは前回書きましたが、それを水中で横から見るとこんな感じ。
バランスがほんの少し違います。
たったこんだけで?と思えるほど、微妙な差で突っ込みが変わりアクションに差が出ます。
たったこんだけで?と思えるほど、微妙な差で突っ込みが変わりアクションに差が出ます。
で、この二つのルアーの中間と言うのは、姿勢は突っ込まない(ピンクのほうね)けど、リップの在る位置が気持ち(0.数mm)横に出して在る。
リップの長さと幅と角度という三つの要素で、それぞれにバランスし合いながら「受ける・流す」の仕事をしていて、その流す時に姿勢が崩れたぶん横に張り出た逆側のリップ及びボディーが水を受けて往復ビンタが始まりつづくのだが、ソコに自分の理想として「面は面だろう」と言うのがあって、今回の特徴的なボディー形状で小さい幅の限りなくシーバスが好きだろうなと言う(コレばかりは経験からくる感です)ビンタの強さに設定してみた。
フラットサイド&フラットベリーは、モロにアクションへ影響している。
特にブレーキの幅でいくなら、過去にココまでやってしまったルアーを私は知らない。
リップに当たった水は必ずどちらかヘ逃げるのだが、それはルアーを傾けるという副産物を残し、その姿勢を元に戻そうとするのがまた水の力。
それに抗うのが「ウェイト」でもある。
重けりゃ動かないのは当たり前で、行きも帰りもウェイトは大きく影響する。
一言で言うと、それはルーズ。
また、ルアーのボディーの何処にウェイトマスを持ってくるかで、とうぜん張り出す角度と位置が変わるのだが、その位置は恐ろしく微妙な世界で、コレばかりは数値化は出来なかったけど、見えるニュアンスではかなりのインパクトが在る。
最近何処のメーカーもやっている、「飛ばすために重くし、重いのを動かす為に受け面を大きくし、アイを下げて軸をリップに近づけ、ルアー上部に大きな空気室を持って来て安定させる方法」の間逆をやったのだから、そりゃぁセッティング出すのは大変だわなぁ・・・
途中で「挑戦した自分が嫌になった」のもほんとw
まぁ、おかげで手に入れたアクションは素敵だったので、その努力は無駄ではなかったと信じたい。
ひとまずコレで一回、金型修正を掛けます。
一個しかないサンプルから寸法出しをしてもらい、リップと内部構造2箇所の変更です。
(これが上がってくるのに時間かかるのよねwww)
けっこうドキドキ。
と言うのも、やはり今のリップは手仕事なので、金型に手を加えて成形した際、どれほどの再現性が出るのかが心配なのです。
ただ、コレでうまく行ったら、残り一箇所の修正で終わる予定。
恐らくソコもすんげぇ大変なんだけどね。
相変わらず予定は未定w
- 2012年10月10日
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