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ルアー開発日記③

  • ジャンル:仕事
先ほど、3年に一回のISO9001更新審査がありました。
 
まぁ、日常の管理業務をマジメにやっていたので、それほど大変でもありませんでした。
 
特にその中でも、記録や分析で細かい嘘をつかないのが大事。
その場しのぎのウソ(そういうものに限って、凄く小さいウソ)は、必ず後になって整合性の取れない展開になるので、一瞬は辛いけど後々の大きな理をブレさせない為にも大事な事なんだなぁ・・・と。
 
仕事も人付き合いも、取り繕って良いかっこしたり、偽りの姿で接していくと、必ず破綻する時が来ますよね(笑)
それを繰り返して次々と人や環境を変え、責任逃れて気付かない不利をしていてもねぇ・・・
 
頑張るとか頑張らないではなく、できない事を「やれる」と言わない。
 
ただし、「やれないけど、やりたい」は言うけどね♪
 
ソコはありなのです(笑)
 
頑張ります(爆)
 
なぜなら、そこで何かが始まる事があるので。
 
 
さて、ルアーの話し。
先日やっと、プロトルアーがフィールドデビューしました♪
 
モックアップから長い事やって来たのは、ひたすら「最低限の狙い値」を出す為の机上の話しで、逆にそれすら満足する事ができないと「偶然良い物ができた」となります。
 
ユーザーが求める製品特性を満たすなら、結果論として「偶然だろうが必然だろうが問題は無い」のですが、開発としては非常に気持ちの悪い話です。
後付けでさも狙ったような解説書を付ける事も可能なのですが、「判ってやってない」は時として小さなウソを付く事になります。
そして、解ってないのですから、日々フィールドに居るユーザーとはズレが生じます。

また、フィールドが違えば、求めるものが大きく変わって行きます。
ぶっちゃけ、どこでもかしこも「一番良いルアー」なんてものは存在せず、人・物・環境が変われば欲しいものは当然変わって行きます。
 
机上だけで作るルアーは、フィールドでは使えない。
 
ただ、世の中には幾つか、「アングラーを選ばず、フィールドへの対応幅が広い」というルアーがあるのも事実です。
そしてプロモーションとはかけ離れた部分で、多くのユーザにも愛されます。
 
個人的には、『スタンダード』ってそういう意味なんじゃないかと思ってます。
 
あ、もちろん、偶然出来たスタンダードもあれば、時代によるスタンダードも当然あると思います。
ここも結果論として、ユーザーとしては問題は無いのですが、データの積み上げをする研究開発としては、その結果は最悪ですね(笑)
 
仕事もルアー製作も、在るべき姿を目指すことでPDCAが回り、より良いアウトプットが出来るんじゃないかなと考えています。
 
 
さて、品質保証部が言うウンチクはココまでにしておいて、フィールドでのルアーアクションテストに話しを戻すと。。。
 
最初から7cmのスタンダードミノーが開発コンセプトでしたが、はっきり言って「ミノーが一番難しい。でも、それできないんじゃ他もできない」という思いがありました。
 
パニッシュも、X70も、リッジも、ターゲットミノーwも、そしてHNKLも、それぞれに大好きなミノーであり、今までに何回もハンドメイドでコピッて来ました(笑)
そのたびにオリジナルの強さを知り、そして「自分なら・・・」と思いを廻らせながら。
そういう意味なら、木っ端作り出して20年か(爆)
 

 
夕方の明るい時間に、太い流れの川へウェーディング(なぜ港湾のルアーなのに、テストで川に入るかは後記)し、いきなり「たぶんコレだろう」と思っていた本命サンプルをキャスト。
次に同行者にキャストしてもらい、自分の横を通過するルアーを見て・・・
 
 
ちょっぴり涙が出ました・・・
 
マジで。
 
かなり狙いの線が出てました♪
 
 
いや~、コレで駄目だったら、「ハルシオンシステムになんて言い訳をしようか・・・」と思ってましたwww
 
 
リップ試作はとりあえず15パターン作り、ウェイトとのバランスも水槽実験から入れたらたぶん300パターン?
まぁ実際は、組み合わせで「この方向は無いな」というのも在りましたから、絞込みのテストパターンで言うと30~50パターンぐらい?
あまりにもやりすぎて、ふやけた指から血が出た日々www
 
とにかく欲しかったのは、「絶対的な安定」でした。
まだまだ多くの「アクションが変わってしまう工程」が先にあるのですが、とにかく基本的なボディー形状とウェイト位置で「飛び出しにくい」が出来ないことには先に行けません。
それも出来るだけ軽いウェイトで飛距離を保ちながら。
 
昨今はルアーに「アングラーが意図しないフラツキ」を入れるのが流行っています。
しかし、その代償として、流れに弱くリトリーブ速度もあるところを境にルアーが暴れてしまう(この暴れるは、水を掴みすぎて暴れてるのとは意味が異なる)傾向が在ります。
 
これは、狭い幅でしか機能しないルアーが多々あるということで、逆に流れに対してダウンに入った瞬間までは良いのですが、それで食わせられないとチャンスが一気に減ってしまいます。
(まぁ、その幅を見つけて使うと、してやったり感があって面白いですがw)
 
また、フラツキは確かに強いのですが、最初から最後まで(視野に入ってからトレースオフするまで)フラついていると、それが1つのローテーションとして魚に覚えられる可能性があるということかもしれません(ココは魚に聞かなきゃ解らんがw)。
 
先日、デイゲームで大量にそれを見てきました。
で、パニッシュ入れてあっけなく釣れたり(笑)
 
正直、ただフラつけば良いというのではないのです。
そんなにフラつきたいなら、リップとか要らないのです。
 
ごめんなさい。
言い過ぎました(爆)
 
ただ、そういうのは干潟や川でも・・・と感じて数年、リップ付きミノーの見直しを自分の中で掛けてきました。
結果、鉄板的といわれるリップレスが沈黙する時に、ナバロンやX140、最近ではGozzo12でヒントも見えてきました。
 
まだまだ、ルアーには隠された秘密がある。
日々勉強なり。。。
 
とりあえず、今回の試作は良い線までいけたのが嬉しいです。
今は見せられないですが、数値を基にした「見える化」が大きな役割を果たしているのは事実。
 
と言う事で、ココからルアー製作も第3段階に突入。
 
この先の工程で実は、本当の苦悩が始まる・・・と、多くのルアー作りに携わる人に言われています。
どこまで維持できるか・・・
 
まぁやってみなきゃ解らんか(笑)
でも、金型削り方向を残した状態でここまでできたのは、大きなメリットですなぁ。。。
 
次回あたりからは、魚を使ったテストに移行出来るといいな。
一回金型修正(更新)しますので、たぶんシーズン的には「港湾激シブ」の時期になるかと思いますが、そこで納得行く釣りが出来れば秋にもつなげられそうです。
 
 
まだまだつづくw

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