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遠藤 真一
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▼ 富津岬の件
- ジャンル:日記/一般
近年の富津岬は変化に乏しい、三途の川は無くなり、抜ける潮が遥か沖にしか存在しない地形になった。
これにより片側1車線のブレイク沿いを行く釣りを余儀無くされるのは明白になり、裏側で抜ける潮の流れを探す釣りは無くなり、キャパが従来より狭くなった。かと思われた。
しかし、フラットな形状を作り上げた今年の富津岬は沖まで従来より浅く、迂回すれば第一海堡まで出れてしまう。
キャパは減ってはいなかった。
先頭を切って沖に出れば高確率でチャンス到来。
そんな事は誰にでもわかるような今年の地形に魅力は半減し、危険を感じていた。
必ず競争は激化する。
何故なら富津のランカー率は高い。群れの回遊で数釣りもある。
沖へ出る程大きな起伏がある。
だから、突然人がウキが消しこむが如く沈み、浮いてくる…。所謂、沈(水没)だ。
ルールだ。マナーだ。モラルだ。こう言う事案が起こると良く聞きます。釣りにおいての事ですが。
そもそも第一海堡ってどんな物なのか?
海堡を目指す。海堡に近づく。それがどんな行為なのか理解して釣りをしているのでしょうか?
我々一般人が入ってはならない、近付けば疑わしい行為として注意しなければならない職の方達も居ます。
釣り人とか何とかってレベルの話じゃなくなるんです。財務省管轄の問題に発展します。
多くの方が目にした記事かと思います。
この記事に違和感を覚えるのは自分だけでしょうか?
干潮を利用して沖へ出て潮が満ちて戻れなくなったと…。
海上保安庁に連絡が入ったのが10:05ですが、潮が満ちてと言う言葉。
干潮は21:40です。所謂上げっぱなで肩まで浸かっている。
いくら富津でもそんなスピードで上げないですよ。
ポイントとなる大きなブレイクと速い潮。今の富津の形状だと限りなく海堡付近になります。
要は大きなスリットに入ったって事。それが海堡付近。大きく北へ迂回すれば海堡スロープまで続く一本道。
しかし、人間の心理として流れに負けまいと逆らって進んだのでしょう。
フレッシュな魚もランディング時や撮影でのライト、人的プレッシャーがかかる度に離れる。
場を休めると次の群れが入ってジアイが始まる。それに期待し粘ってしまう。何にしろ先に行った者勝ちだ。後から追い越すのも陸っぱりとは心理が違う。
行けないなら先に行くよ!的な部分も出てくる。そこから競争意識が生まれてくるもの。
SNSでも見かける富津のシーバスの記事にはだいたいヒントが隠されていて、ズブ濡れだったり、水没したり…。
良くないな〜と個人的にいつも思っていた。
危険で愚かな行為なのに…。しかし、良い魚を持っているから真似して釣り人は無茶をする。
こうすれば、ここまで浸かれば釣れますよ!としか自分には伝わって来ないんです。
本当に海の怖さを知っているし、味わっているから。そして、少なくともメーカーのお手伝いをしている人間としての自覚。
でもね、それでも気が緩んだり隙ができたり、有ると思います。
人間だもの…。
富津の潮の速さはかなりのもので、毎年の様に海上保安庁やレスキュー隊が出動する場面にかち合う。つい先日も同地区で釣り人が亡くなっている。だから、釣果写真も出さない日もあった。
私の勤務は週6で20:00まで。先行者だらけで正直勝負にならない。
かと言って追い越すのもどうかと思うし、競争になるのは危険なので開拓をしようと、ボートを使いマゴチ狙いをすると、今年はマゴチ1匹に対してヒラメ9匹位の釣れ方。
コレは夜専門で狙えると確信した。
ガイド釣行
富津岬へのガイドを頼まれる事もしばしば。
今年は常連のKさんをはじめ、Megabassのスタッフもガイドした。勿論はじめての富津岬だ。この日はMegabassのM氏も同行。
仕事終わりに向かってエントリーするも先行者はザッと15人。
『この人数の中、沖へ出るのは危険です。今夜はシーバスは諦めて下さい。ヒラメかヒラスズキを狙いましょう』と安全な場所で開始し、直ぐにKさんがヒラメをキャッチ。
(Megabass カゲロウ)
シーバス狙いは厳しいエリアだがナイトウェーディングでヒラメは狙って釣れる。
この後、私もランディングでバラしてしまったがヒラメをヒットさせた。
シーバスがダメでも潰しの利くターゲットは多い。この時期はイイダコがサイトで釣れる。
潮が速い為に寝ている間に干上がって取り残されてしまうイイダコ。何ともマヌケな話だが子供の頃は長靴で50匹は拾えた。
寒い上に海へ戻ろうとするイイダコをスッテで釣る事で手を濡らさないで楽しめる。
時にはこんなヤツまで!
混み合って危険を冒さずに潰しの利くターゲットの存在が有れば楽しく遊べる!と、毎晩シーバスを捨ててまで開拓した。
そんな活動をしている最中、バディーワークスの佐々木氏が訪れたので誘ってみた。
ヒラメのスペシャリストである彼が釣ってくれれば確立したも同然。狙って釣る!拘ってみた。
私にサメが掛かった!汗
何とかヒラメを釣りたい。そう願いキャストしていると陸から物凄い数の回転灯とサイレンが…。
普通じゃない。上がりましょうと志半ばで断念。
陸に上がると無線が聞こえてきた。沖でアングラーが流されている!?
自力で海上保安庁に連絡し、要請のかかった富津市の消防がレスキューと救急車で駆けつけていた。
時間は22:03に入電。!?
干潮時刻は21:40上げていくらも経っていない。違和感を感じながら調書をとられる。
第一海堡付近まで出たのか?
第一海堡のスロープから北側へ瀬が伸びている。要は海堡まで一本道。
しかし、マイナス潮でもないのに迂回せずにショートカットは出来ないのでは?
色々と頭を巡る。
水没するくらいだから、皆んな行ってるのかな?
隊員の中には操法でお世話になった方の姿もあり、ルートをガイドするからボートを早く出して欲しいとよっぽど言おうと思ったが、第一通報を海上保安庁にしたからレスキューは指示待ち。ヘリが来るんだなとわかった。
あっと言う間に1時間が経ち、もどかしい時間が過ぎて行く。体が浮いた状態での富津岬の1時間…。想像を絶する恐怖だろう。
パニックに陥り、みるみる水位は上がり、潮を飲み、体温は奪われ、激流に耐えなければならない。
多くのアングラー達も見守る中、海上保安庁のヘリが救助に来た。
1時間半から2時間が経過した頃、全員救助と知らされた。
生きていて良かった。
陸に上がっていたアングラー達は名前や住所など調書をとられ、解放となったが、海上保安庁の職員2名のウチの1人がブルーブルーの山田氏と、もう1人が自分と話す形となり。
『海堡へ向かった釣りは辞めなさい』と、厳しい表情で言われました。
馬鹿げた言葉かも知れないが、強制力について聞いてみた。強制するものでは無いが、後ろを見てごらんなさいと。20人からの消防隊員。駆け付けた近隣住民。
それを見ると返す言葉も無く…。
辞めなさいと言う事は、発信しなさいと言う事だとも再確認した。
色々考えた上で、強制では無いのであれば個々のモラルの問題として捉えるべきかなと。
しかし、何かを変えて行き安全で楽しく出来る環境を作らなければ釣り人の程度の低さばかりが浮き彫りになり、やがてはまた1つ釣り場が減る様な事になりかねない。
正直、盤洲や富津は毎年レスキュー隊が出動しているにも関わらず、釣り自慢や、ガイド、イベントはするものの、注意喚起はたいしてなされていなかったと思います。
流された2名もイベントの参加者だったようです。そこへ助けを求められた2名が海保へ通報して巻き添えをくった形。
近くにいたら、見えていたら、注意出来たのにと悔やまれます。
現場のアングラー同士が出来る事。
メーカーやテスターが出来る事。
釣具店が出来る事。
それぞれが出来る事が有ると思います。
誰を責めるのでは無く、今一度考え直す良い機会だと思いました。
当事者は猛烈に反省するのは勿論ですが、生きて救われたのですから1番嫌な役回りを率先してやれば良いと思います。
後から騒ぐのは誰にでも出来ますから、そうでは無くて、未然に防ぐ方法を考えて釣りと向き合いアクションを起こして貰えればと私は思います。
オレだって嫌なんですよ。こんな事を言うのは…。
その日に富津に釣りに行ったのも、何故か海保職員に話し掛けられたのも、やっぱ後厄だからかな〜(>_<)
あと数日だったのに…!笑
まあ、言われたのは自分ですから海堡付近での釣りは自粛します。てか、取材であっても海堡付近にすら行ってないんですが…。汗
来年は安全に反対側でも楽しめる地形になる事を願います。
- 2017年12月22日
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