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お気軽ライトショアジギングにブリ PART2

  • ジャンル:釣行記

PART2  実釣


 2022108日中潮

 午前4時28分干潮からの上潮狙い。

 日の出は6時。

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 5時半ごろ、サーフに突き出た石積堤の先端に立つ。

 薄暗いうちはトップゲームからはじめる。

 MLのショアジギロッドに、ポップクイーンやTDペンシルをくくりつけ表層を探る。

 まさかのドッカン!水面爆発を期待する。

 ひと通り探りを入れたらレンジを入れていく。K-TEN、セットアッパーの順でミノーを送り込む。最後は大型の鉄板バイブで着底からの早まきで探る。

 この一連のパターンを日の出の時間まで繰り返していく。

 ふと見ると西側の小磯に乗った人の竿が大きく曲がっている。

 おそらく激流の中にアップからダウンクロスに投入したミノーに食いついたのだろう。

 そのアングラーは割とガチなタックルで挑んでおり、側から見て割と容易にキャッチしたようだ。

 魚をぶら下げた。

想像以上の大きさに驚く。先週私が釣った40センチのハマチでは無い。

 70センチはあるだろうか、メジロだ。


 羨ましい。


 早く私も釣りたい。

 まだ時合いだろうか。 

 あんなのがライトタックルに来たらヤバイな。

 あっちに入ればよかったかな。

 気が焦る。


 そうこうすると、茜色に染まっていた東の空から、太陽が顔を出す。

 一瞬で明るさが増す。


 夜明けだ。


 すかさずルアーをジグ系に変更する。

 買い漁った安売りのジグを中心に、激投レベルなどのメジャー処のルアーも織り混ぜ、30gから40gあたりを、手を変え品を変え投げ込んでいく。

 レンジも表層スキッピング、次は表層直下を、その次はカウントダウンを5秒単位で変えてレンジを丁寧に探っていく。そして時折底を取りしゃくり上げてくる。

 潮は東から西へ、播磨灘から燧灘(ひうちなだ)へ流れ込む上潮となって、ゆっくり力強く流れている。

 立ち位置の前では、岸に打ち付けられた反転流が本流とぶつかり、水流がかき混ぜられ、湧き上がる場所も発生しては消えるなど複雑な流れを目の前でみせてくれている。

 足元には、小規模ながらベイトフィッシュが群れをなしてウロウロし、沖では海鳥が海面を意識しながら時折急降下しながら飛んでいく。

 

 雰囲気は、ある。

 

 期待しながらジグを海中で踊らせる。

 頭の中でワルツを奏でながらルアーに息を吹き込む。

 くえー、くえー、いまくえー。

 くえー、くえー、いまくえー。

 時折邪念も吹き込む。笑

 右手でロッドを操り、左手でハンドルを回しリズムを刻む。

 特にライトなシーバスロッドでしゃくると軽快にジグを操れる。


 そしてその時は突然やってくる。

 

 7時すぎ。

 夜明けから1時間以上たっていた。

 

 真北に30gのピンクのジグを投げ込む。

 

 20秒程度のカウントダウン。


 流れは早さを増していて30gでは底は取れない。

 15mくらいしずんだろうか?レンジを想像して中層を狙う。

 ワンピッチジャークを繰り返し時折りスピードを緩め魚を誘う。


 瞬間。


 ドスン!

 

 グングン!


 きた魚だ!


 ギアギアギヤアー


 長年使い倒してきた初代ステラSW4000PGが悲鳴を上げた。

 20年間以上満足にメンテもしてないドラグが、なんとも言えない苦しげな音を辺りに撒き散らした。

 ロッドが絞り込まれる。


「やめてやめてやめて」


 思わずドラグを更に緩める。


 でかい。


 一番ライトなシーバスロッドに、よりによって大型青物がかかってしまった。


 ファーストランを何とか凌ぎ、引き出されたラインを回収にかかる。


 しかし次の瞬間、更に強力なラン。


ギャギャギャギヤア


 回収したラインが一瞬でひきだされる。

 足を踏ん張り両手を突き出して強烈な引きをいなす。

 ラインはファイアラインの1号。

 リーダーは、バリバスフロロの20ポンド。

 小型の青物を想定していた為、デコイEXのスナップを使用している。

 シーバスを狙うシステムそのままだ。

 そのスナップにアシストフック二本を引っ掛けて、その後にジグを引っ掛けスナップを閉じている。

そう、明らかに中小型向けのセッティングだ。


 無理はできない。

 

 ドラグもお世辞抜きでスムーズでは無い。

 ドラグ音が購入直後の滑らかさを維持できてないことを証明している。


ギャギャギヤアギヤアギヤア


 さらに、引き出される。

 同時にけたたましいドラグ音が響きわたる。

 周りのアングラーが注目していた。


 オーバーホールしておけばよかった。

 このドラグ音ちょっと恥ずかしい。

 かけた後の何とやらで仕方ない。

 この状況で戦うしかありません。


 数度、寄せては出してを繰り返し、やっと奴の体が確認出来た。


 ギラっと水中で魚体をくねらせる。


 でかい。メジロ級だ。


 走られる前に何とか魚に空気を吸わせたい。

ロッドをリフトして海面に顔を出させようとしたが、魚が嫌がり石積堤の際を左に走る。その先には沈み根がある。


ダメダメダメェ


 気合いで何とか魚をいなし、頭を右に向けさせた。

 何とか右側のサーフに持っていきたい。

 魚も少し力が弱ってきているようだ。

 再度リフトアップに挑戦。


 成功!


 魚に空気を吸わせることが出来た。

 魚体が傾き精悍な顔をこちらに向けた。


 どうだ。観念したか!


 そのまま走らせることなく魚体を砂浜にずり上げ、フィッシュグリップをかけた。


 やった。


 とれた。

 

 ズシリとした重量感を味わう。

息が上がっている。


 70は遥かに超えている。

 ブリ級だった。

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