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▼ シーバスにベイトタックルを落ち着いて考えた その2
- ジャンル:style-攻略法
以前ね、こんな記事を書いたことがある。
シーバスにベイトタックルを落ち着いて考えた(2016/3/16)
https://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcv594jrby
あれから3年ほど、ちょくちょくベイトロッドを使いながら、色々と考えてきた。
実は無理を言って、Tulalaに8fクラスのベイトロッドを試作で作ってもらい、自分なりの答えではないけど「ベイトを使いたくなる条件」みたいなものを積み上げてきた。
その3年という時間で見えてきたのは、ものずごく基本的な事ばかりだった。
明確なメリットは、「ブランクの特性が右手(左ハンドル使ってるので)とずれない」事によって起きる、ライン操作時のリニア感に尽きる。
特に横方向だけではなく、「沈める」という釣りでは、明らかにスピニングを上回る使いやすさが出てくる。
具体的に言うと、港湾や河川におけるバイブレーションや、重めのルアーを使った干潟の釣りにおいて、3次元的なアクションを意図的にゲーム展開したい時などだ。
またオマケ的に、魚が掛かった後にクラッチを切れることも、ちょっと便利だったりする。
掛けた後の事を話すなら、もともと柔と豪の釣りにそれぞれのメリットがあり、ベイトタックルでの釣りは豪の釣りにはマッチさせやすい。
結果、強い流れの中での釣りや、障害物に囲まれた「余裕をもってファイト出来ないポイント」などでは、効果を発揮させやすい。
というか、そういう味付けのロッドが多い。
重いルアーを投げるならば、それに見合ったブランクの強さになるのは、まぁ判る気もする。
そして、太い糸を直接使えるのも、ベイトタックルのメリットと言える。
シマノ3000番にPE2号&ナイロンリーダー30lbでは、どうやってもすでにアンマッチになる。
仮に4000番にしたとしても、それに見合うロッドはヒラスズキ系のロッドが多くなり、9f以下(短い竿)では極端に強さが前に出るロッドが多い。
まぁでも、それでもスピニングでやれない釣りではない。
実際に私はグリッサンド77で小河川のピン打ちもやっているし。
ただ、やってきて判ったのは、この釣りになると、ベイトタックルのメリットが活かせるんだなと。
特に、ストラクチャーの在るポイントにおいては、20lbのナイロンライン直結という事もできる。
ストラクチャーや流れの強い場所でのメリットは、「太糸を直結で使って、トラブルが無い」という部分かもしれない。
よって、アップストリームの釣りにも強いという事になる。
ただ、デメリットもある。
「飛ばせない」のだ。
「飛ばない」と言わないには理由があって、シーバスでベイトを長く使っているアングラーと一緒に釣りをしたりすると、たまに「すんごい飛ばすね!」という人に出会う。
話しを聞くと、みんな一様に「慣れればスピニングと同等に飛びます」というのだ。
私もバスのころはベイトを使っていたから判るのだけど、確かに慣れるとベイトは飛ぶようになる。
この「飛ばせない」の裏には「トラブル(バックラッシュ)が怖い」が含まれており、全部ひっくるめて「練習すれば何とかなるよ」という物だ。
だから、「飛ばない」ではなく「飛ばせない」となる。
そうすると、実はこれは、あんまりデメリットでもないなぁと。
「ベイトはキャストしているだけでも楽しい」ってのは、この上達の過程があってこその言葉かもしれないね。
ただし、そういう機種(リール)と、ルアーウェイトにマッチしたロッドであることは大事なことで、いくら頑張ってもトラブルばかりで面白く無くなって、ベイトを諦めてしまうアングラーも多少いるのではないかと思う。
私も最初は「バス用の中で長いもの」という事で、モンストロの710を使っていたけど、やはりブランクの硬さからくる初速とリリースポイントのバランスの悪さによって、トラブルには悩まされた。
30g前後では良いのだけど、特に軽いルアー(15g前後)になるとテイクバックでブランクを曲げられなくなり、途端にバックラッシュを起こすのだ。
それを回避するためにブレーキを強くすると、今度は全然飛ばないので釣りにならない。
まぁ、そもそもそういう為のロッドではないので、当たり前って言えば当たり前だけど。
そしてTulalaに話をして、試作ロッドを作ってもらったのだが・・・
その瞬間に、全くバックラッシュはなくなった。
テイクバックで曲げて、溜める。
これができるだけで、本当に使いやすいロッドになった。
ブランクはレギュラーブランクで、グリッサンド72にかなり近い味付けで、魚を掛けても粘り強くファイトができる。
ただ、ひとつ、ベイトのメリットである「縦の操作感」は薄れたブランクではあった。
バイブレーションをボトムに触らせる釣りや、河川のアップキャストで狭い範囲を攻める釣りでは、ロッドの感度が高いほうが操作感が出しやすい。
試作のロッドは、キャストのしやすさゆえに、そこは犠牲になってしまっているのは否めなかった。
ただ、本当に個人的な我が儘なもんで、発売する予定もない試作に、次の変更オーダーをかける訳にはいかない。
というか、正直自分でも解っているのだ。
そこの感度と、扱いやすい溜めと、強さのバランスを取る為には、何をすればいいか。
ブランクをアレにしちゃえばいいのだ・・・
でもさ、発売予定も無いのに、これ以上試作作るのもね・・・
という話しを横浜でTulalaにした。
それから1週間ほどしてロッドが2本送られてきた。
1本は スピニングの試作。
そしてもう一本は、黒いあのブランクのベイトロッド!

そう、やっぱりコレ。
このブランクが一つの答えだと思う。
大雑把な仕様をやり取りしただけなので、今の段階で言える事はまだ少ないけど、「何の為のどんな竿」のイメージは出来上がっている。
ビックベイトの為のロッドではなく、シーバス釣りの為のベイトロッド。
3年の月日を無駄にせず、納得できる形になるだろうか。
もちろん、発売予定日も決まってないが、プロダクトとしては動き出した。
ついでにリール買いなおすかな(笑)
シーバスにベイトタックルを落ち着いて考えた(2016/3/16)
https://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcv594jrby
あれから3年ほど、ちょくちょくベイトロッドを使いながら、色々と考えてきた。
実は無理を言って、Tulalaに8fクラスのベイトロッドを試作で作ってもらい、自分なりの答えではないけど「ベイトを使いたくなる条件」みたいなものを積み上げてきた。
その3年という時間で見えてきたのは、ものずごく基本的な事ばかりだった。
明確なメリットは、「ブランクの特性が右手(左ハンドル使ってるので)とずれない」事によって起きる、ライン操作時のリニア感に尽きる。
特に横方向だけではなく、「沈める」という釣りでは、明らかにスピニングを上回る使いやすさが出てくる。
具体的に言うと、港湾や河川におけるバイブレーションや、重めのルアーを使った干潟の釣りにおいて、3次元的なアクションを意図的にゲーム展開したい時などだ。
またオマケ的に、魚が掛かった後にクラッチを切れることも、ちょっと便利だったりする。
掛けた後の事を話すなら、もともと柔と豪の釣りにそれぞれのメリットがあり、ベイトタックルでの釣りは豪の釣りにはマッチさせやすい。
結果、強い流れの中での釣りや、障害物に囲まれた「余裕をもってファイト出来ないポイント」などでは、効果を発揮させやすい。
というか、そういう味付けのロッドが多い。
重いルアーを投げるならば、それに見合ったブランクの強さになるのは、まぁ判る気もする。
そして、太い糸を直接使えるのも、ベイトタックルのメリットと言える。
シマノ3000番にPE2号&ナイロンリーダー30lbでは、どうやってもすでにアンマッチになる。
仮に4000番にしたとしても、それに見合うロッドはヒラスズキ系のロッドが多くなり、9f以下(短い竿)では極端に強さが前に出るロッドが多い。
まぁでも、それでもスピニングでやれない釣りではない。
実際に私はグリッサンド77で小河川のピン打ちもやっているし。
ただ、やってきて判ったのは、この釣りになると、ベイトタックルのメリットが活かせるんだなと。
特に、ストラクチャーの在るポイントにおいては、20lbのナイロンライン直結という事もできる。
ストラクチャーや流れの強い場所でのメリットは、「太糸を直結で使って、トラブルが無い」という部分かもしれない。
よって、アップストリームの釣りにも強いという事になる。
ただ、デメリットもある。
「飛ばせない」のだ。
「飛ばない」と言わないには理由があって、シーバスでベイトを長く使っているアングラーと一緒に釣りをしたりすると、たまに「すんごい飛ばすね!」という人に出会う。
話しを聞くと、みんな一様に「慣れればスピニングと同等に飛びます」というのだ。
私もバスのころはベイトを使っていたから判るのだけど、確かに慣れるとベイトは飛ぶようになる。
この「飛ばせない」の裏には「トラブル(バックラッシュ)が怖い」が含まれており、全部ひっくるめて「練習すれば何とかなるよ」という物だ。
だから、「飛ばない」ではなく「飛ばせない」となる。
そうすると、実はこれは、あんまりデメリットでもないなぁと。
「ベイトはキャストしているだけでも楽しい」ってのは、この上達の過程があってこその言葉かもしれないね。
ただし、そういう機種(リール)と、ルアーウェイトにマッチしたロッドであることは大事なことで、いくら頑張ってもトラブルばかりで面白く無くなって、ベイトを諦めてしまうアングラーも多少いるのではないかと思う。
私も最初は「バス用の中で長いもの」という事で、モンストロの710を使っていたけど、やはりブランクの硬さからくる初速とリリースポイントのバランスの悪さによって、トラブルには悩まされた。
30g前後では良いのだけど、特に軽いルアー(15g前後)になるとテイクバックでブランクを曲げられなくなり、途端にバックラッシュを起こすのだ。
それを回避するためにブレーキを強くすると、今度は全然飛ばないので釣りにならない。
まぁ、そもそもそういう為のロッドではないので、当たり前って言えば当たり前だけど。
そしてTulalaに話をして、試作ロッドを作ってもらったのだが・・・
その瞬間に、全くバックラッシュはなくなった。
テイクバックで曲げて、溜める。
これができるだけで、本当に使いやすいロッドになった。
ブランクはレギュラーブランクで、グリッサンド72にかなり近い味付けで、魚を掛けても粘り強くファイトができる。
ただ、ひとつ、ベイトのメリットである「縦の操作感」は薄れたブランクではあった。
バイブレーションをボトムに触らせる釣りや、河川のアップキャストで狭い範囲を攻める釣りでは、ロッドの感度が高いほうが操作感が出しやすい。
試作のロッドは、キャストのしやすさゆえに、そこは犠牲になってしまっているのは否めなかった。
ただ、本当に個人的な我が儘なもんで、発売する予定もない試作に、次の変更オーダーをかける訳にはいかない。
というか、正直自分でも解っているのだ。
そこの感度と、扱いやすい溜めと、強さのバランスを取る為には、何をすればいいか。
ブランクをアレにしちゃえばいいのだ・・・
でもさ、発売予定も無いのに、これ以上試作作るのもね・・・
という話しを横浜でTulalaにした。
それから1週間ほどしてロッドが2本送られてきた。
1本は スピニングの試作。
そしてもう一本は、黒いあのブランクのベイトロッド!

そう、やっぱりコレ。
このブランクが一つの答えだと思う。
大雑把な仕様をやり取りしただけなので、今の段階で言える事はまだ少ないけど、「何の為のどんな竿」のイメージは出来上がっている。
ビックベイトの為のロッドではなく、シーバス釣りの為のベイトロッド。
3年の月日を無駄にせず、納得できる形になるだろうか。
もちろん、発売予定日も決まってないが、プロダクトとしては動き出した。
ついでにリール買いなおすかな(笑)
- 2019年1月29日
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お邪魔致します。ログ楽しく読ませて頂いております。ベイトオンリーに切り替えて約1年ちょいになります。
ベイトの釣りに対して、工藤さんの仰る通り記載されている事に共感致しました。
im THE パンダ
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