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アダルティー中谷
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▼ 神津島遠征釣行記 ~敗北の価値は~【後篇】
まだ、闘士が燃え尽きたわけではなかった
民宿で釣り仲間との楽しい夕食
酒でも呑んで、楽しみを共にしたい気持ちもあった
それでも僕は酒を断り、暗い夜の海へと向かったのだった
デカイ奴に逢いに行く。その目的達成の為にすべきことは、酔っぱらうことでも、暖かい布団で眠りにつくことでもなく、ただキャストを続けることだ
向かった先は昼間に入ったサーフ
軽く泳いでゴロタ岩に立ち、暗いポイントを昼間見た地形と照らし合わせながら探っていく
満月に照らされながらキャストを繰り返す
今にも巨大な魚影が現れそうな雰囲気に、この上なく心が躍った
忘れかけていた感情が思い出さされるようだった
気がつけばノーバイトのまま2時間も同じ場所でキャストし続けていた
それほどまでに熱くなり、それほどまでに引き込まれる雰囲気だった
いつモンスターがルアーに襲いかかってもおかしくない
その気配が辺りを包んでいた
ふと、リールを巻く手が止まった
反射的にフッキング
きつく締めたドラグからラインが出る
ついに来たとロッドを立てて魚を浮かせる
辺りはシャローでゴロタが点在するフィールド
根に潜られないように常に魚を表層でコントロールする
すると相手は逃げ場を失い、水面でエラ洗い
この抵抗で目的とは違う魚と認識
これで気が抜けたか、ランディング途中で足を踏み外し、ゴロタから落ちたりとグダグダなランディング


現地では珍しいヒラスズキ
サイズも75cmとまずまずなサイズ
神津島はおそらくヒラスズキの生息範囲の最南端だろう
その貴重なヒラスズキに敬意を表し、優しくリリース
なんとか魚をチャッチできたことで幾分気が楽になった
あとは、目的の魚をキャッチできたら・・・
その後、キャストを繰り返すこと1時間
潮止まりを間近に控えたタイミング
徐々に台風の影響からか、波が高くなってきた
たまに大きなセットが入る
それでもキャストを続ける
突然ゴツッと何かがバイト
猛烈な勢いで走りだした
相手は浅い海をすさまじい速度で走りまわる
ランディングで波打ち際に追い込んでもなお暴れまわる
やっとの思いで浜辺まで引きずり、その魚体を確認する

黄色い魚体に青白いライン
誰もいないサーフで思わず「かっけーなお前!」と叫ぶ
ハマフエフキ。沖縄でタマンと呼ばれるこの魚は強烈なファイトを見せてくれる好ファイターだ
千葉ではなかなかお目にかかれない魚だけに、ぜひこの遠征で釣ってみたいと思っていた魚だ

サイズは50cmほどとまだ小型の部類
それでも十分過ぎるくらいのファイトを魅せてくれた
昼間から狙い続け、ようやく出会えたこの魚を海へ還す
月明かりに照らされて海へ泳いでいく魚にいろんな想いが込みあがってきた
その後も新たな出会いを求めキャストを繰り返す
しかし、バイトを得られないまま時間が過ぎ、朝マヅメに備え堤防へ移動し2時間ほど仮眠を取った
翌朝。予定ではよし君達と合流し、堤防でカンパチ狙いだったはずだが、待ち合わせた時刻になってもよし君達は現れない
ほとんど寝られず、待ち合わせ時刻の30分前から釣りをしていたが、まだ夜明け前だからか反応はない
そうこうしている内によし君達と合流
5人でキャストを繰り返す
すると隣のアングラーが40cmほどのカンパチをキャッチ
それに続いてよし君もカンパチをキャッチ

40gほどのジグでカンパチを次々とキャッチしていく
それでも僕は夢を追い求め、100gのジグをフルキャスト
今日の昼には千葉へ帰る。残された時間を考えると釣りが出来るのはこのタイミングしかない
1投1投を大事にキャストすると何かがヒット
追い合わせを入れ、ゴリ巻きする
しかし相手は力なく上がってくる


上がってきたのはこのサイズのカンパチ
普段使っているヒラマサタックルでは少々物足りない
その後も重いジグをジャークし続けるが、喰ってくるのはこのサイズまで
日も完全に上がり、魚の気配が消えた
民宿の朝食があるので、釣りが出来てあと1時間ほど
別の場所へ移動したいが行くあてもない
そこで思い切って言ってみた
「磯へ行ってみようか」
車を走らせ、とある磯へ向かう
入釣ルートも分からず、勘を頼りに磯場へ
辿りついた磯は思ったよりも潮が遅く、良い雰囲気ではなかった
釣りをした時間は30分ほどしかなかった
それでもなんだろうか、この胸の高鳴りは
気配の無い海であるはずなのに、なぜこんなにもときめくのだろう
釣りを終え、車に戻る
「あー!楽しかった!」
思わず出た言葉だった
やっぱり僕は磯が好きだから
大好きな磯で釣りが出来たことが何より楽しかった
荷物をまとめ、釣友4人と民宿の方々に別れを告げる
出港する港へ着くとまだ1時間ほど時間がある
ならばとロッドを取りだし、ジグをキャスト
24時間ほどの滞在で、おそらく20時間近くは釣りをしていただろう
神津の地でも自己流を貫き通した
最後までラインを引き千切るモンスターは出会えなかったが、そんなモンスターが潜むには十分過ぎるポテンシャルを秘めたフィールドであった
ジャット船に乗り、遠ざかる島に別れを告げた
「次は獲ったるからな」
静かに、そして熱く、魂を燃やした
民宿で釣り仲間との楽しい夕食
酒でも呑んで、楽しみを共にしたい気持ちもあった
それでも僕は酒を断り、暗い夜の海へと向かったのだった
デカイ奴に逢いに行く。その目的達成の為にすべきことは、酔っぱらうことでも、暖かい布団で眠りにつくことでもなく、ただキャストを続けることだ
向かった先は昼間に入ったサーフ
軽く泳いでゴロタ岩に立ち、暗いポイントを昼間見た地形と照らし合わせながら探っていく
満月に照らされながらキャストを繰り返す
今にも巨大な魚影が現れそうな雰囲気に、この上なく心が躍った
忘れかけていた感情が思い出さされるようだった
気がつけばノーバイトのまま2時間も同じ場所でキャストし続けていた
それほどまでに熱くなり、それほどまでに引き込まれる雰囲気だった
いつモンスターがルアーに襲いかかってもおかしくない
その気配が辺りを包んでいた
ふと、リールを巻く手が止まった
反射的にフッキング
きつく締めたドラグからラインが出る
ついに来たとロッドを立てて魚を浮かせる
辺りはシャローでゴロタが点在するフィールド
根に潜られないように常に魚を表層でコントロールする
すると相手は逃げ場を失い、水面でエラ洗い
この抵抗で目的とは違う魚と認識
これで気が抜けたか、ランディング途中で足を踏み外し、ゴロタから落ちたりとグダグダなランディング


現地では珍しいヒラスズキ
サイズも75cmとまずまずなサイズ
神津島はおそらくヒラスズキの生息範囲の最南端だろう
その貴重なヒラスズキに敬意を表し、優しくリリース
なんとか魚をチャッチできたことで幾分気が楽になった
あとは、目的の魚をキャッチできたら・・・
その後、キャストを繰り返すこと1時間
潮止まりを間近に控えたタイミング
徐々に台風の影響からか、波が高くなってきた
たまに大きなセットが入る
それでもキャストを続ける
突然ゴツッと何かがバイト
猛烈な勢いで走りだした
相手は浅い海をすさまじい速度で走りまわる
ランディングで波打ち際に追い込んでもなお暴れまわる
やっとの思いで浜辺まで引きずり、その魚体を確認する

黄色い魚体に青白いライン
誰もいないサーフで思わず「かっけーなお前!」と叫ぶ
ハマフエフキ。沖縄でタマンと呼ばれるこの魚は強烈なファイトを見せてくれる好ファイターだ
千葉ではなかなかお目にかかれない魚だけに、ぜひこの遠征で釣ってみたいと思っていた魚だ

サイズは50cmほどとまだ小型の部類
それでも十分過ぎるくらいのファイトを魅せてくれた
昼間から狙い続け、ようやく出会えたこの魚を海へ還す
月明かりに照らされて海へ泳いでいく魚にいろんな想いが込みあがってきた
その後も新たな出会いを求めキャストを繰り返す
しかし、バイトを得られないまま時間が過ぎ、朝マヅメに備え堤防へ移動し2時間ほど仮眠を取った
翌朝。予定ではよし君達と合流し、堤防でカンパチ狙いだったはずだが、待ち合わせた時刻になってもよし君達は現れない
ほとんど寝られず、待ち合わせ時刻の30分前から釣りをしていたが、まだ夜明け前だからか反応はない
そうこうしている内によし君達と合流
5人でキャストを繰り返す
すると隣のアングラーが40cmほどのカンパチをキャッチ
それに続いてよし君もカンパチをキャッチ

40gほどのジグでカンパチを次々とキャッチしていく
それでも僕は夢を追い求め、100gのジグをフルキャスト
今日の昼には千葉へ帰る。残された時間を考えると釣りが出来るのはこのタイミングしかない
1投1投を大事にキャストすると何かがヒット
追い合わせを入れ、ゴリ巻きする
しかし相手は力なく上がってくる


上がってきたのはこのサイズのカンパチ
普段使っているヒラマサタックルでは少々物足りない
その後も重いジグをジャークし続けるが、喰ってくるのはこのサイズまで
日も完全に上がり、魚の気配が消えた
民宿の朝食があるので、釣りが出来てあと1時間ほど
別の場所へ移動したいが行くあてもない
そこで思い切って言ってみた
「磯へ行ってみようか」
車を走らせ、とある磯へ向かう
入釣ルートも分からず、勘を頼りに磯場へ
辿りついた磯は思ったよりも潮が遅く、良い雰囲気ではなかった
釣りをした時間は30分ほどしかなかった
それでもなんだろうか、この胸の高鳴りは
気配の無い海であるはずなのに、なぜこんなにもときめくのだろう
釣りを終え、車に戻る
「あー!楽しかった!」
思わず出た言葉だった
やっぱり僕は磯が好きだから
大好きな磯で釣りが出来たことが何より楽しかった
荷物をまとめ、釣友4人と民宿の方々に別れを告げる
出港する港へ着くとまだ1時間ほど時間がある
ならばとロッドを取りだし、ジグをキャスト
24時間ほどの滞在で、おそらく20時間近くは釣りをしていただろう
神津の地でも自己流を貫き通した
最後までラインを引き千切るモンスターは出会えなかったが、そんなモンスターが潜むには十分過ぎるポテンシャルを秘めたフィールドであった
ジャット船に乗り、遠ざかる島に別れを告げた
「次は獲ったるからな」
静かに、そして熱く、魂を燃やした

- 2013年9月28日
- コメント(2)
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登録ライター
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