炙らないFGノット

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FGノットの最後、すっぽ抜け予防のためとされる、リーダーの端線断端を炙るのがめんどくさい。

嫌煙家なのでそもそもライターを持ちあるかないし、

ノットやラインに熱が伝わらないように、
爪や指、毛抜きでノットやラインをカバーして炙るのが一般的なようですが、

それでも気付かないうちにノットやラインに熱が伝わっちゃってたり、指がアチっ、てなりそうで・・・

お線香やお香(クンバ、というメーカーのお香を焚くのが趣味だったりします)で炙るってのもアリかとは思いますが・・・
家で焚くぶんには良いんですが、折れやすかったり、湿気やすいお線香やお香を水辺に持ち込むのも、ね。


せっかく炙っても、炙ってできたタマが、糸を巻き取る時にガイドに引っかかってストレスになったり、ですね。


そもそも、炙ったりタマ作らなくても俺のFGはすっぽ抜けないよ、って方には必要ないんですが、

どんな事にも、保険、ってのは必要かと思い、

僕は今回ご紹介するすっぽ抜け防止策を講じております。

わかりやすく、最初に完成図を!!

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釣行後の写真なので、エンドノットがほつれている事はご容赦ください。

ハーフヒッチとハーフヒッチの間に『玉留め』があることと、
リーダーを炙ったタマがない事をご確認ください。


この後は、特別ゲストのコノシラスシャッドさんにご協力頂いて!

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金色の紐がPE
白色の紐がリーダー
です。

FGの編み込み後、ハーフヒッチを数回終えた状態だと思ってください。

通常ですと、この後、エンドノットして、リーダー端線を切って、炙って、すっぽ抜け防止のタマを作って、完成、か、
もしくは、炙ってできたタマを、ハーフヒッチで覆い隠すように編み込む、というように書いてあるテキストも見たことあります。


が、この後に少々小細工を弄します。
g9ymzpxs82xu7ca48z7y_480_361-38b14dbf.jpgリーダー端線と、PE端線を、束ねて一緒に持って、
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PE本線に結びます。
上は、ハーフヒッチ オモテ

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ハーフヒッチ 裏


で、『玉留め』、という言い方が正しいかどうかわかりませんが、とにかく玉留めを作るんです。

これが、リーダーを炙ってタマを作る代わりの、
すっぽ抜け対策になっている『つもり』ですw

このままエンドノットしてもいいんですが、玉留めがほつれそうな気がするので、
この後、
ハーフヒッチを数回して
エンドノットして
リーダー端線をギリっギリで切って
完成です!!

別の完成図がこちら!!
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PE0.6号
フロロリーダー12lbです。

最初の編み込みが少ないwww
ぶん、次のハーフヒッチを多めにしました・・・

途中に玉留めっぽい箇所があるのおわかりになりますでしょうか。
きっちり締め込めば、ほとんどわからないです!!

そして、リーダー断端が全く見えない事をご覧ください。

まとめますと、このノットの利点は

①ライターや火を使わない。

ので、どこでもいつでも誰でもできる。
ノットやラインに余計な熱が伝わってしまうリスクを軽減できる。 
指がアチってならない。

②リーダー断端を限りなく短くできる。

ので、リーダーの断端が、ガイドに引っかかるとゆーストレスが軽減できます。
それから、エンドノットって、もちろんノットのほつれ防止の意味もありますが、
リーダー断端でPE本線を傷つけないように、という意味もあるそうですね。
ご紹介したノットは、
リーダー断端を限りなく短くできるので、
リーダー断端がPE本線を傷つけるリスクの軽減と、
エンドノットを小さく?短く?不要に?できるかも?


勘違いして頂きたくないのは、
ノットの強度に寄与する摩擦力は、通常のFGノットと同じように、編み込み&ハーフヒッチにお願いしている『つもり』でして、
あの『玉留め』で強度を出している『つもり』はなくて、あくまですっぽ抜け予防の『つもり』です。

実は、玉留めのところにすごい負荷がかかっているのかもしれません。

通常の炙って、タマを作る方法と強度の比較をした訳ではないので、
ご興味のある方は是非、比較検討して頂きたいものです!

仮に、オリジナルのFGノットより若干強度が落ちたとしても、
火を使わない、ガイドに引っかからないとゆーメリットを取る方もいるかもしれません。

ここ数年このノットで通していますが、すっぽ抜けした記憶はないですね。
個人の感覚になってしまいますが、オリジナルのFGと比較して非劣性、かな、と。

僕は、テレビなどでたまに見かける『髪の毛より細い糸』を手で結ぶ事を生業としていまして、
これで、子供2人くらいと、本妻1人くらいを養っております。

ので、このノットを組み上げるのには多少の熟練が必要かもしれません。

ライターで炙る方が好き、
炙りも玉留めもいらない、
このやり方やってみよう、
各自のご判断にお任せ致します!

個々の釣りのスタイルに合わせて、メリット、デメリットを理解して採用して頂ければ幸いです。



先日、お亡くなりになられた稀代のコメディアンへの敬意、郷愁、懐古を込めて、

日本人男性の平均寿命を鑑みると、若干早過ぎるその死を偲んで、


『FGノット改・しむけんノット』と命名しましょう!!


・・・あ、同様の方法が過去に発表されていれば、白紙撤回します!

だっふんだ!!

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