ぼぼ真っ二つのルアーをリペアする。

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ブルーブルーのルアーの、目、アイシールってほんと取れないですよね!!

ヘタクソなんで、いままで散々ぶつけて来ましたが、リップの破損、テールの欠けはあっても、
目が取れた記憶がないです。

アイシールを別売りしてないのは、取れないことに対する自信のあらわれかもしれません。



ところが今回、スカーナッシュの両眼がいっぺんに取れるとゆー珍事、春の椿事!

所見:
両眼球脱出(アイシール外れ)
腹部開放性裂傷(ベリーに大きなヒビ、浸水)
背部裂傷(バックに小さなヒビ、浸水)
尾骨骨折(テール欠け、テールアイ曲り)


これだけの損傷箇所なので、その衝撃は推して知るべしw
僕の技術も推して知るべしw
メーカーさんが悪いわけではないと言うことと、
メーカーさんの想定を上回る衝撃を与えてしまった、と・・・



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とりあえず、手元にあった、アイマのアイシール ラスト1枚を貼ってみました。上からレジンで補強。

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手元にあった他のシールはコレしかなかったので、少女マンガよろしく、修正ペンでキラキラにしてみました。

想像以上に可愛くなりましたw

1番心配してたのは、上からレジンを流して、修正液が流れ出してしまわないか、だったんですが、これは大丈夫のようです。

そして、左下には、なんちゃってアイマを作ろうとした努力(徒労)の跡が・・・

失敗しても、修正液なんで、爪楊枝の先でカリカリ削れば修正可能、もしくは、最初の状態にリセットすることができます(できました)。

他にも・・・
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メガバスのアイは下向き?下を見てる?(だと思ってました)ので、アイマのアイシールも下向きに(ゲンマ)。

アルデンテは、眼窩(アイシールが取れたトコの凹み)に直接マジックでアイマ風のアイを書いて、上からレジン。


 
で、いくら可愛い目をつけても、浸水、ヒビ割れをなおさなければルアーとしての用は為さないわけでして・・・

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ボディにおかしな網目がついちゃってます。

テールのバイトマーカー風に見えるシールは、水抜きした穴を塞いだ部分です。


アミアミの部分、これは『プラリシート』ってゆー、プラリペアの姉妹品です。
これで、テール破損、縦に走るヒビ割れ、ルアーのボディ3/4周くらいのヒビ〜ほぼ真っ二つまで修理しています。

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アルデンテ:テール欠け
ハイスタ150:ボディ半分くらいのヒビ、浸水
ハイスタ120:テール欠け
カゲロウ100:テール欠け
コモモの短いやつカウンター:テール欠け
エンパシー:テール欠け、ボディ下面のヒビ、浸水

手順としては
①浸水ルアーの水抜き
18G針wなどでボディに小孔を開け、そのままぶん回したり、天日干し、ストーブ・ドライヤーなどでもよいのですが、

蟻塚を枝でほじくるチンパージーよろしく、
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ボディに開けた小孔から、古くなって毛羽立ったPEをひたすらねじ込んで、水分を吸わせます。
糸の一端をボディ外にたらして、そのまま放置しておくと、毛細管現象で水がポタポタ垂れてきます。
あとは、ウェイトボールごとガチャガチャふったり、
ボディ外の糸を指で『こよる』(?こよりの動詞系だと思ってくださいw)と、トルクがルアー内のPEに伝わってグルグル回って、ルアーのお腹の中を掃除してくれますw

どこまで効果があるかは不明ですw

ウェイトボールでの重心移動タイプのルアーが浸水すると、ウェイトボールが錆びて動きが悪くなると思うんです。
ただ乾燥させるより、と言うか乾燥させるだけだと、塩分が析出しちゃいそうで・・・

それがウェイトボールの錆の原因になったり、スムースなボールの移動を妨げてるイメージ。

で、PEの毛細管現象で、乾燥させるのではなく液体のまま排出する&グルグル回して、水分を少しでも拭き取る戦法にたどり着きました。

②PEを抜き取って、穴を塞ぐ。

今回はバイトマーカーシールで穴を塞ぎました。
この上から、プラリシート、プラリペア  、レジンなどで補強するので、シールならなんでも良いかと・・・
ちっちゃい絆創膏とかでも面白いかもしれませんw

で、孔を塞ぐ前に一手間!

これもどれだけ効果があるかわかりませんが、孔からボディ内に向かって、中田氏、いや、
リールのオイルをわずかに注入するんです。
ウェイトボールがうっすら濡れるくらいで良いと思いますが。
大量に中田氏すると、まだ修理してないヒビからオイルが漏れ出て来ますゆえ・・・

上の、エンパシーのお腹部分のプラリシートにはオイルが滲み出て、うっすら色が変わっています。

上で言うと、ハイスタ150、ハイスタ120、エンパシーにオイルを注入しています。
浸水後半年以上経っていますが、ウェイトボールの動きは滑らかです。
クリアカラーのルアーだと、ウェイトルアーの錆も目視できますね。
ウェイトボールの材質や、浸水後どれだけ早くこの処置をしたか、にもよると思うのですが。


③型取りして、プラリシートを貼付

この、型取りとゆーのが曲者でしてw

ルアーに『欠けた部分』があると、型取り用に新品のルアーを用意しなければなりませんw
1500円のルアーをなおすのに、もう一個1500円のルアーを買わなければならないとゆーw

欠けた部分はなくて、ヒビ割れだけなら、なおそうとするルアーそのものから型を取れます。


テール部分のヒビ割れなら
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こんなふうにプラリシートを貼って、液体を垂らしてシートをしっとりさせてから、型にぶち込む!!


ベリー部分〜フックアイが関係する部分のヒビなら
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こんな風にプラリシートを貼って、液体をぶっかけて、しっとりしてから型に押し込む!


液体をぶっかけすぎますと、ルアーの塗装が流れてしまうので、シートがしっとり柔らかくなる程度がよろしいかと。


プラリシートのリペアだけでも十分だと思うのですが、それでも浸水が心配なら、さらに上からレジンでコーティングしてみたりしています。

ランカー抜きあげ、とかしたら、ボディ3/4周のビビ割れとかは再破断してしまうかもですが、それもある程度予防できます。
上のハイスタ150をよーく見て頂くと、
プラリーシートの下に、
テールアイとベリーアイを繋ぐように太いリーダーが走ってるんです。
これなら、テールフック付きのボディ半分を魚に残したまま再破断、は多少なりとも防げるかな、と。

以前、ブローウィンで同じリペアをして魚をかけたんですが、ネットの中でブローウィンは再度真っ二つになってましたが、上記リーダーのおかげでキャッチできましたからね。
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マニックはぼぼ真っ二つ折れましたが、このだっさいリペアで現役復帰ですw
固定重心や、ソリッドルアーはリペアが楽ですね。


まぁ、これらのリペアをすることで、ルアーの泳ぎは多少変わるかもしれませんが、実釣には問題ありませんし、仮に多少泳ぎが変わったとしても、それを、味、として楽しんで頂いて。

浸水、ウェイトボール錆&固定、ヒビ割れちゃってたら、ただのゴミとなっていたはずなのでね。

ただ接着剤でくっつけるだけだと強度的にどーなの?と思って、
思いつきで続けてるリペアですので、真似する方は自己責任でお願いします。



朝4時に目が覚めて、おもいのほか目が可愛く描けてうれしくなっちゃった四十路過ぎのおっさんからの投稿でした。










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