本日三発目。
これまた長文。

釣りにほぼ関係ない話題だけど。

何気な～く、以前勤めていた会社を調べてみた。

今の職場のトップの息子から聞いてはいたので、
「どういう経緯でなんだろ？」と。

うん、倒産していました(笑)

しかも帝国情報バンクで「大型倒産情報」として検索で挙がってきた。

コスモテック特許情報システム株式会社

社名にあるように、特許や知的財産などを管理するシステム「PAT-DATA」を基軸に、特許事務所や弁理士に関する一切合切を請け負う会社。
一応ITベンチャー企業と言うことになっていたけど、元ブリジストン営業の副社長が指揮を執る家族経営的で泥臭い営業主体。

自分は僅か１年だけ在籍してて、営業で23区と横浜の特許事務所のほとんどを担当。

家族経営的なので他の営業は既存の顧客回りばかり。

「新規開拓担当」なんて聞こえはカッコ良いけど、要は飛び込み営業。

銀座や赤坂、虎ノ門みたいに特許事務所だらけのところでは、一日に１００件の飛び込み営業なんてのも、ざらだった。

元々営業やってみたかったのと、
持ち前の「お年寄り受けする」キャラのお陰で、すぐに成果出ちゃった。

が、会社の体質はブラック。

小さな（従業員３０名弱）会社なので、資金繰りは毎月火の車。

売掛金回収は命懸け。

「月末閉めの翌々月支払」なんて契約しときながら、
月末近くなると、
「リース組ませられないかな」と必ず打診してくる。

ブラックリストに乗ってる人が多い弁護士に比べて弁理士は予審とかが比較的スムース。

でも自分が開拓した人はじいさん弁理士や新規開業と言う人が多かった。

それでもなんとかお願いしてリース契約して貰ったりしていたが、会社の体質は相変わらず。

毎月末になると、
「会社名を名乗らないサトウさん」とかから
「社長いる？」と上からな電話。

「ただいま外出しておりまして」が決まった回答。

電話の主はもちろん「ヤバい方面の金融」。

で、次第に給料遅配が出て、３ヶ月続いたところで辞めた。

給料日当日の夕方６時になって「今月は給料遅れます」って、もう知っとるワイ！でしょ？(笑)

そうそう、僅か１年位しかいなかった間、人の出入りも激しかった。

先月入ったな、と思ったら「あの人、もう終了です」って、本人より前に他の人に知らせる感じで、首切ってた。
理由は解らないけど。

辞める少し前、野村證券から鳴り物入りの人が、副社長として入ってきた。
（後の社長）

株式上場に向けて本格的に動くため、だった。

「えっ、給料遅配してんのに？」って思ったけど。

退職した後、株式上場を成し遂げ、虎ノ門から大手町に本社を移して約十年。

冒頭の倒産になったみたい。

で、ただの大型倒産ではなくて、
「被害者の会」が弁護団と共に結成されるような、詐欺事件に発展してた。

やはりリース絡みで、
リース組ませるために、リース同額をキャッシュバックすると言う約束で次々にリースを組ませたが、
資金繰りが回らず、キャッシュバックはほぼなされず。

で、そのまま倒産。

２ちゃんとか見てみると、
「以前の経営陣は親身になってやってくれたのに、Y社長になってからは金儲けばかり」
なんて書かれていたけど、
内情を知ってるから本質的には自分のいた頃から変わらない。

経営体質ってやつでしょ。

社員の半分くらいがバサーと言う珍しい会社で、
自分もほぼ毎週のように営業車３台のどれかに乗って茨城方面に連れて行ってもらってた。
「霞・北浦行き」「小貝川行き」「野池行き」に車が分かれて(笑)

なので、個人的なつながりとしては良い思いでもあるのだけれど、
今となってはあそこを辞めといて良かったなぁ。

特許事務所からPAT-DATA導入に際して特許データを預かった中には、
メガバスとかDAIWA、バスディなんかのものもあった。
管理中のものはもちろん、発表前のものなんかもあったので、当時のメガバス人気を考えると、凄いものを見させてもらってた。
（特許は申請して受理されてから毎年更新で、その更新を管理します）

ちなみにコアマンから来月出るデイスターも、昨年秋にはデイスターで商標登録されてるね。

それらはどうなる？と思ったけど、引き受け先は決まっているみたいなので、そこは安心。

と言っても、パクり横行の業界だから、今となっては何処でもやってるよねって代物だけれど(笑)

と、以前勤めていた会社が無くなってみて、
「ざまあみやがれ！」って気持ちと、
母校とかが無くなってしまった人と同じような気持ちの両方を感じます。

「彼らはどうなったんだろう」と思いながら、一気にこれを書き上げてみたり。

今は、勤めてる会社がそうならないようにするだけですけどね。