Spring Bottom Chinu Game



アサリ漁を営む漁師の姿。

今回のキビレジャーニーは、瀬戸内海国立公園であり、日本百景の一つ。清流の河口東方に位置し、崖や磯などが続く変化に富む海岸線が舞台。

前回の釣行、清流の下流から中流へ足を運んでみたもののノーバイト。汽水域がダメなら海域を調査してやろうじゃないか！

情報なんて存在しないし、決してイージーな釣りじゃない。キビレの生態は謎に包まれている。答えがないから面白い。それが旅の醍醐味！





キビレはチヌよりも内湾を好み、汽水域に多く生息する。春に現れ秋に汽水域から消えるのが通説。裏を返せば、年間の半分は別の場所で過ごしていることになる。

ということは、汽水域は生息する絶対条件ではなく、餌にありつく為の要素の一つかも知れない。仮に餌が豊富に確保されている海域なら成立するのではないか？

越冬から汽水域に進入するまでの空白の時間。その謎を解き明かすべく、懲りもせず、まだ知らぬ土地へと足を運ぶ。



キーワードになるのがアサリ。
産卵時期は春と秋が一般的。流れが穏やかで過流の生じやすい、浅くて塩分の薄い砂あるいは砂泥底に多く生息している。

条件が揃った場所がないか、Google mapで目星を付け車を走らせる。一つ一つチェックしながら、広大な海域から場所を絞り込んで探し出す。

ボトムゲームの基本。釣果は足で稼ぐ。キャスト、カウントを取る、ゆっくりと巻きながら地形と底質を調べる。ひたすら同じ作業を繰り返し行う。



流れ良し、深さ良し、底質も良し。最後のパズルは、漁師の姿を見て確信へ変わる。豊富な餌も確保されているとなれば、本命がいないわけないでしょう！

海岸線に沿って遊歩道も整備され、沖に瀬戸内の美しい島々を望みながらの、キビレ釣りは最高ですね〜。

海岸線は全体的に遠浅。4時間ほど歩きまわって一番ポテンシャルを感じた場所へ再エントリー。



テンポ良く砂底をラバー系リグのストップ&ゴーで探っていると、

「ゴンッ」

パチーンとアワセを決めると、キビレ特有のトルクフルな走り。頭を良い方向に向けれると勝手にこちらの方に進んできてくれるので、ここぞとばかりにラインを回収。

手前まで寄せてネットイン！のはずでしたが、最後の反転でバレてしまいました…外れたというよりは抜けたが適切かも。いわゆる咥えただけの状態でファイトしていたわけです。

基本的にキビレは口を閉じたままファイトするので、咥えただけの状態でも、意外とキャッチ出来るのですが、急な反転によるテンションや水面に浮かせた時は、瞬間的に口を開くので、咥えただけの状態だと抜けてしまう。

咥えただけの状態。自分にとっては珍しいケースではなくて、この半年間でも、10分の1は、ネットインと同時に口からポロッとラバー系リグが外れてしまうケースでした。

冬は障害物のないオープンでの釣りだったので、強引に寄せない、水面で暴れさせない、この2点を注意するだけで高い確率で拾えてきましたが、これからの季節、獲物はエグい場所に付いているので対策をしないと駄目でしょう。



結局ノーフィッシュゲーム。
結果的に価値ある一枚には辿り着けませんでしたが、手応えも多く、新たな発見と課題も見つけれた充実した釣行でした。

今回の教訓を生かして、次回チャレンジする時には、価値ある一枚を掴みたい。また深まる季節、汽水域から群れが落ちる秋にも訪れてみたいフィールドですね！

今回も充実した旅でした〜。


《噂のアイツも》



BlueBlueファン待望の新作ルアーも、いよいよベールを脱ぎますよ〜。ふふふ。



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