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超初心者との釣り、教えることの難しさ

先輩!俺エギング始めようと思って竿買ったんです、一緒に釣り行きましょうよ
と職場の後輩から誘いを受けた
私はシーバス狙いでエギングのことはよくわからないよと言うと
大丈夫です!同じようなものですから
と釣り経験ゼロなのにいっぱしのことを言う

仕事が終わってから私の自宅で合流し夜釣りに行こうとすると
先輩!俺PEラインとリーダー結びきれないんですよやってもらえませんか?
あと飯食わずに来たんで何か食べさせてもらえるとありがたいです!
うーんこの野郎(笑)

とりあえず飯を振る舞い、後輩が食事をする間ラインの結束をしながらタックルを見ると
ダイワのエメラルダスのロッドとリールだった
こんな高いのどうしたの?と聞くと
釣具屋さんに選んでもらって全部で5万円以上しました、すごいでしょ!
と得意気だ
こいつは上客だ、釣具屋のみなさんこいつをかわいがってやってください

基本的な投げ方や竿の握り方を教えながら結束を済ませて釣り開始
そして後輩は1投目で根掛かり、エギをロストしたうえ結束したリーダーも失った
先輩また結んでください!
嫌だめんどくさい・・・
どうせまたすぐ根掛かるのがオチだ

エギングは初心者がするには技術面で難しいところが多いと思っている
後輩は事前に説明したにも関わらず芸能人持ちをしていた
これが釣り初心者の実際のところだ
そもそもの基本動作さえままならないのに、キャスティング、ラインメンディング、しゃくる、フォールでアタリをとる等、一連の流れが複雑過ぎる

というわけで私のシーバスタックルを貸して釣りを再開した
後輩は新調したロッドを使えずブーブーと不満をのたまっていたが、シーバス釣りは基本的に投げて巻くの繰り返しでエギングよりも速習性が高いと思っている
それにナイトゲームだ、投げたら一秒に一回転のスピードで巻きさえすればいい
(いやいや違うだろと巻きにこだわりのある方もいらっしゃるでしょうが、ここは初心者ですからお手柔らかに)

テトラ際の足場の下には小型のキビナゴが大量にまわっていて、群れの中をぎらりと食い上げる魚が時折見える、後輩に

邪道  冷斬20g

を竿を立てて表層を巻くように指示、3投目で28センチのメバルが釣れた
ルアー釣りでの初フィッシュだ、しかし後輩は小さいと不満げだ
尺に迫るメバルが小さいとはおそれいる

もっと大きいのを釣りたいと色々と注文がうるさいので、シーバスを釣るため水深1.5メートルのシャローエリアに移動した
ここは小川の流れ込みと常夜灯があり小型のハクが回遊している、ブレイクに潜みマイクロベイトに狂うシーバスを狙う

ラッキークラフト ビーフリーズ78SP

にルアーチェンジし投げさせるといきなり
来た!と叫ぶ
あわせろ!と声をかけがっつりとフッキングを入れさせ、バシャバシャとエラ洗いをさせ寄せてくると33センチのヒラセイゴだった

シーバスおもしれぇー!
と大喜びで、再度投げるとまたヒット、今度はあえてあわせるよう声をかけず自分でどうするかを見ていると、やはりというかあわせを入れていなかったためバラしてしまった

意地の悪いことをしてしまった
バラすとすれるを地でいくようにこの後ぱったりとアタリがなくなった

私ならばここで
ブルーブルー  フォースガイル160F
を投げて、大型ルアー特有の着水音や水を動かして活性をあげる釣りを試すところだが
50gもあるルアーは初心者では扱えない

少しだけ竿を返してもらい
水押しの強い12センチのフローティングミノー
スカジットデザインズ  ハイドシャロー
を通したり
小型のシンキングペンシルや表層引き波で見切られにくいような
DUO  マニック95
を試すも不発

しかし状況の整理がついた
ここはシャローでちょっとしたブレイクにシーバスがついており
ルアーがブレイク付近を通るわずかな時間でバイトを得なければならない、レンジもブレイクから離れ過ぎると食ってこずシビアだ
メインベイトはハクでルアーサイズはあげられない
やはりある程度レンジが入り短距離を通す間にハイピッチで泳いで魚に気づかせ、寄せられるルアーがここでは正解
また、常夜灯の明かりが強く、カラーもナチュラル寄りにすべきと判断

DUO  ベイルーフ80S  クリアイワシ

小型ミノーにチェンジし投げさせた
後輩はまだ釣れますかね、不安です等とわかったようなこと言っていた
覚えとくといい、できるかどうかの瀬戸際でたち現れる情動は不安じゃない「希望」っていうんだよ

後輩が気を取り直して竿を振っていると5投程でシーバスがヒット
今度はあわせろ!という前に自分でフッキングをした
ランディングを手伝ってやるとさっきよりもサイズがいい、41センチのヒラセイゴだった
記録更新40オーバーのブツ持ちの写真を撮ってやった

後輩はもっと釣りたがったが、日を跨ごうとする深夜になり、明日の仕事に差し障るといけないので、また一緒に釣りしてやると約束して今回は納竿とした

今回初めてゼロベースの初心者と釣りをした
私としてはいつもと違う釣りができて面白かったとともに色々と説明をするなかで、思わず出てしまう釣り特有の専門用語やあえて分かりやすくしようとすることからのまどろっこしさに魚を釣る以上に苦戦した

後輩は魚を釣ることが出来て面白かっただろう
しかし自分でゲームを構成して魚を釣るという
本質的な面白さにはまだ気づいていない

彼には是非とも釣りを続けていって欲しい
もっと釣りの楽しさを追求できるように
5万円以上の大枚はたいて買ったタックルの元がとれるように
そして万年金欠の彼が月末に竿代のカード一括の引き落としを乗り越えられるように心から祈っている

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