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▼ ショックリーダー考察・ラインの素材編 フロロカーボンとナイロン
- ジャンル:ニュース
- (コラム)
近年、海のルアーフィッシングにおいて主流となったPEライン。
そのPEラインを使用するうえで、セットで定番になったと言えるのがショックリーダーのシステムですが、
当コラムでは、そのショックリーダーについて、何回かに分けて再確認も含め、考えてみます。
第一回は素材からみるリーダーライン、フロロカーボンとナイロンについて比較検討です。
【ショックリーダーの役割と意味】
まず、ショックリーダー(以下リーダー)の代表的な役割と意味をシーバスゲームの基準であげると…
① キャスト切れ、アワセ切れの防止。
② ルアーやTOPガイドへのライン絡み軽減。
③ 根ズレや魚体ズレからからメインラインを守る。
④ スナップ等に直結した際に強度が大きく落ちやすい。
⑤ 根掛かりの際にノットやメインライン、ロッドを守る。
①~④はPEラインの素材特性が短所になるケースとして、
・伸びがないゆえに、瞬間的に引っ張られると力が逃げない。
・柔らかく、張りがない為、リグやタックルに絡みやすい。
・引っ張り強度が高い為、細い号数を使う結果、摩擦時に切れやすい。
・クリンチノット等の結束方法では本来の引っ張り強度が半分も出なくなる。
という部分を、張りがあり伸長性のある、結束強度を出しやすく、摩擦時に切れにくい太い号数のフロロカーボンやナイロンといったラインを使って補完し、
⑤についてはシステム全体でメインラインよりも引っ張り強度を弱く作り、根掛かりなどした場合に必然的にリーダーが切れる事によって結束部分や道具を守る事が目的となります。
【素材ごとの特性】
ではショックリーダーとして使う短い長さでは無視できる特性もありますが、フロロカーボンやナイロンにはどのような違いがあるのでしょうか?
フロロカーボンはナイロンよりも・・・
・摩擦に強い。
・伸びが少ない為、比較的感度が良い。
・比重が高く沈む。
・硬く滑りやすいので結束しづらい。
・巻きグセがつきやすい。
ナイロンはフロロよりも・・・
・しなやか巻きグセがつきにくい。
・沈みにくい。
・伸びが大きく、瞬間的な力でも破断、身切れ等のバラシをしにくい。
・吸水劣化する。
・根ズレに弱い。
【フロロカーボンの優位性】
fimoに投稿されたログを拝見すると、やはりフロロカーボンを使用しているアングラーが目立ちます。
そもそもシーバスという魚が障害物の近くを好む性質がある以上は当然の事ですし、伸びないことで感度に勝るフロロカーボンを選択する必然性は大いにあります。
特に厳冬期の干潟やバチ抜けなど繊細なバイトに対しては感度に勝るフロロカーボンが圧倒的に有利です。
細糸の使用が主流となる点においても根ズレによるラインブレイク回避を目的にフロロカーボンを使用している人も多いのでしょう。
それを反映してか、たまにナイロンリーダーが欲しい場合にお店へ買い行っても種類が無くて選べない(実体験)という状況が発生します。
【ではナイロンリーダーは不要か?】
上の箇条書きで解るようにフロロカーボンとナイロン、おのおの相反する特性を持っているのが解ります。
ナイロンを使用するような状況を考えてみましょう。
これは実体験としてあった事例ですが、リーダーを1m弱取らざるを得ない状況でフロロカーボンを選択、バックスペースがない為にリーダーのほとんどをガイド内に収めてキャストしたところティップ絡みが頻発。
その後ナイロンに交換したら解消したケースや、ベイトタックル使用時にロングリーダーをナイロンに交換した結果、フロロ使用時に比べてバックラッシュが軽減したケースもありました。
なぜかを考えると、『巻き癖が付きにくい』というナイロンの特性が生かされている顕著な例だと思います。 このように特定の条件下でリーダーを長めに取りたい時はナイロンが向いているようです。
また『今日は硬く張りのあるロッドを持ってきているからバラシを連発しないよう長めのナイロンを使う』とか、『ランカーサイズ相手にドラグを締めてロッドの曲がりとリーダーの伸びしろだけでファイトしなければならそうだから太めのナイロンを使う』とか、ラインの特性を理解して釣り場に応じたセレクトを行うことで、より理論的な、確率と再現性の高い釣りへとステップアップが出来るようになると思います。
さて、ショックリーダーに使用する事を想定した、フロロカーボンとナイロンの特性比較、いかがでしたでしょうか。
釣り場の状況はその都度変化します。
同じ河川でも数キロ上流に向かえばロケーションが激変するのは珍しくないですし、同じポイントも先週と同じ状況とは限りません。
ロッドやルアー、リールとメインラインだけでなく、釣り場に応じたタックルの組み立てに、リーダーに用いるラインの素材も含めてシステムとして全体で考える事で、快適な釣行につながり、きっと狙い通りに釣った達成感も高まることかもしれませんね。
文 ナカヤマ
編集 コウノス
そのPEラインを使用するうえで、セットで定番になったと言えるのがショックリーダーのシステムですが、
当コラムでは、そのショックリーダーについて、何回かに分けて再確認も含め、考えてみます。
第一回は素材からみるリーダーライン、フロロカーボンとナイロンについて比較検討です。
【ショックリーダーの役割と意味】
まず、ショックリーダー(以下リーダー)の代表的な役割と意味をシーバスゲームの基準であげると…
① キャスト切れ、アワセ切れの防止。
② ルアーやTOPガイドへのライン絡み軽減。
③ 根ズレや魚体ズレからからメインラインを守る。
④ スナップ等に直結した際に強度が大きく落ちやすい。
⑤ 根掛かりの際にノットやメインライン、ロッドを守る。
①~④はPEラインの素材特性が短所になるケースとして、
・伸びがないゆえに、瞬間的に引っ張られると力が逃げない。
・柔らかく、張りがない為、リグやタックルに絡みやすい。
・引っ張り強度が高い為、細い号数を使う結果、摩擦時に切れやすい。
・クリンチノット等の結束方法では本来の引っ張り強度が半分も出なくなる。
という部分を、張りがあり伸長性のある、結束強度を出しやすく、摩擦時に切れにくい太い号数のフロロカーボンやナイロンといったラインを使って補完し、
⑤についてはシステム全体でメインラインよりも引っ張り強度を弱く作り、根掛かりなどした場合に必然的にリーダーが切れる事によって結束部分や道具を守る事が目的となります。
【素材ごとの特性】
ではショックリーダーとして使う短い長さでは無視できる特性もありますが、フロロカーボンやナイロンにはどのような違いがあるのでしょうか?
フロロカーボンはナイロンよりも・・・
・摩擦に強い。
・伸びが少ない為、比較的感度が良い。
・比重が高く沈む。
・硬く滑りやすいので結束しづらい。
・巻きグセがつきやすい。
ナイロンはフロロよりも・・・
・しなやか巻きグセがつきにくい。
・沈みにくい。
・伸びが大きく、瞬間的な力でも破断、身切れ等のバラシをしにくい。
・吸水劣化する。
・根ズレに弱い。
【フロロカーボンの優位性】
fimoに投稿されたログを拝見すると、やはりフロロカーボンを使用しているアングラーが目立ちます。
そもそもシーバスという魚が障害物の近くを好む性質がある以上は当然の事ですし、伸びないことで感度に勝るフロロカーボンを選択する必然性は大いにあります。
特に厳冬期の干潟やバチ抜けなど繊細なバイトに対しては感度に勝るフロロカーボンが圧倒的に有利です。
細糸の使用が主流となる点においても根ズレによるラインブレイク回避を目的にフロロカーボンを使用している人も多いのでしょう。
それを反映してか、たまにナイロンリーダーが欲しい場合にお店へ買い行っても種類が無くて選べない(実体験)という状況が発生します。
【ではナイロンリーダーは不要か?】
上の箇条書きで解るようにフロロカーボンとナイロン、おのおの相反する特性を持っているのが解ります。
ナイロンを使用するような状況を考えてみましょう。
これは実体験としてあった事例ですが、リーダーを1m弱取らざるを得ない状況でフロロカーボンを選択、バックスペースがない為にリーダーのほとんどをガイド内に収めてキャストしたところティップ絡みが頻発。
その後ナイロンに交換したら解消したケースや、ベイトタックル使用時にロングリーダーをナイロンに交換した結果、フロロ使用時に比べてバックラッシュが軽減したケースもありました。
なぜかを考えると、『巻き癖が付きにくい』というナイロンの特性が生かされている顕著な例だと思います。 このように特定の条件下でリーダーを長めに取りたい時はナイロンが向いているようです。
また『今日は硬く張りのあるロッドを持ってきているからバラシを連発しないよう長めのナイロンを使う』とか、『ランカーサイズ相手にドラグを締めてロッドの曲がりとリーダーの伸びしろだけでファイトしなければならそうだから太めのナイロンを使う』とか、ラインの特性を理解して釣り場に応じたセレクトを行うことで、より理論的な、確率と再現性の高い釣りへとステップアップが出来るようになると思います。
さて、ショックリーダーに使用する事を想定した、フロロカーボンとナイロンの特性比較、いかがでしたでしょうか。
釣り場の状況はその都度変化します。
同じ河川でも数キロ上流に向かえばロケーションが激変するのは珍しくないですし、同じポイントも先週と同じ状況とは限りません。
ロッドやルアー、リールとメインラインだけでなく、釣り場に応じたタックルの組み立てに、リーダーに用いるラインの素材も含めてシステムとして全体で考える事で、快適な釣行につながり、きっと狙い通りに釣った達成感も高まることかもしれませんね。
文 ナカヤマ
編集 コウノス
- 2017年9月19日
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