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ラインとリーダーの選び方&おすすめは? 専門家に聞く! 異常な釣れ方が面白いシーバスのビッグベイトゲーム

  • ジャンル:日記/一般
  • (特集)

好評頂いている「専門家に聞く! 異常な釣れ方が面白いシーバスのビッグベイトゲーム」シリーズ。



第一弾「ビッグベイトゲームの魅力と醍醐味」
https://www.fimosw.com/u/editor/k3hfe1yi6h6y9s

第二弾「ビッグベイトゲームのロッドの選び方&おすすめは? 」
https://www.fimosw.com/u/editor/k3hfe1yfejoepc

第三弾「ビッグベイトゲームのリールの選び方&おすすめは? 」
https://www.fimosw.com/u/editor/k3hfe1yihgujhb




待望の第四弾は、ビッグベイトゲーム向けのラインとシステムについての記事です。かなり濃い内容なので長くなりましたが、とても為になる内容ですので、ブックマークするなどして読み返しお願い致します!


これから始めてみたい人や新たに購入を考えている人にも是非、参考にしてもらえたらと思います。

 


fimoニュース編集部ではFishmanのフィールドテスターとしてロッドの開発も行っている山﨑氏に、現場で培った体験や知識を多くの釣り人に共有してもらうべく、記事を作成して貰うことにした。



山﨑氏がFishmanで開発のコモド7.5H
https://www.fish-man.com/bristcomodo75H.html

Fishmanフィールドスタッフ
https://www.fish-man.com/fishmanstaff.html



 



前回のリール編に続き、今回はラインシステム等について解説させていただきます!


ビッグベイトゲームに使うラインはフロロ、ナイロン、PEと3種類あるのですが、今回はPEラインのご紹介とさせていただきます。


ビッグベイトゲームを始めるにあたりまず最初のネックになるのが、ルアーの値段!とにかく高い!高切れなんかした時には諭吉さんが飛んでいってるようなもの(泣)
それを出来るだけ防ぐ意味も含めて、ビッグベイトゲームでは
太めのラインをおすすめします。

 

 
ベイトタックルでは、太い糸でもさほど飛距離には影響しませんが(実際には普通のルアーだと細い糸のほうが少し飛びます)
ジャイアントベイト等の重量級ルアーになると、そもそもの慣性が強すぎるので、関係無くなります。


とは言っても、ルアーとラインのバランスは大切なので、それを踏まえ、大きく2つに分けて説明させていただきます。






■糸の太さはどう使い分ける?

主に使うルアーの重さによって使い分けると、よりルアーアクションが本来の意図したアクションになるので、格段と使いやすくなります。




ストリームデーモン等のビッグミノーと呼ばれる物からジョインテッドクロー178等の30g〜3ozクラスに適しているラインは


メインライン
PE3号〜5号

リーダー
35lb〜40lb(魚種による)



30g〜3ozクラスを主に使うなら、これぐらいの太さがオススメです。そこまで重くはないので、バックラッシュをしても中々高切れをする事はないでしょう。


アクションもこれぐらいの太さであれば、ルアーの動きを損なう事は少ないはずです。私もシーバスでのビッグベイトゲームの際にはメインライン3号、リーダー40lbを使っています。






続いてメガドックやクラッシュゴースト等の4oz〜10ozクラスに適しているラインは


メインライン
PE5号〜PE8号

リーダー
40lb〜80lb



このクラスになってくると、上記ぐらいの太さのラインが適しています。太すぎない?と思うかもしれませんが、太すぎるくらいが良いです。


糸の引っ張る強さもバックラッシュ時のガン!と言う衝撃に耐える為に大切ですが、
太さによる物理的な強さが重要となってきます。(高切れを防ぐ事が1番の目的)


このクラスになると太さが飛距離やアクションに影響することはほぼありません。何より安心感が違います。使っているとその太さでも細く感じてくると思います。






最後に尺ワンやラインスルートラウト等の10oz〜2kgクラスに適しているラインは


メインライン
PE10号〜

リーダー
80lb〜130lb



このクラスのルアーを使う際に気をつけなくてはいけないのはバックラッシュ時、あまりの重さに衝撃で竿ごと身体が持っていかれます!


竿が吹っ飛んでいく事もあるので、リーシュコード等で竿と手首を繋ぐ事をオススメします。
糸は重さに応じてなるべく太い物を選びましょう。







■オススメPEライン

以上を踏まえて、私がおすすめするPEラインを紹介します。




山豊テグス / PEレジンシェラー



直線強度が強く伸び度もない為ビッグベイトの釣りに適しています。ハリやコシもしっかりしておりトラブルも少なく、バックラッシュも解きやすい優秀なラインです。

直線強度のおかげで、突然の食い込み型のバックラッシュによる衝撃にも比較的強く、伸び度の無さはキビキビとしたアクションを加えるのに向いています。

難点は4号までしかないところ…
10号とかでないかなぁ…(笑)






DUEL / X4PRO ロックショア




こちらのラインもハリとコシがしっかりしており、大変優秀なラインです。

このラインは耐久性が良く、どうしてもベイトタックルではバックラッシュにより糸が痛みやすいのですが、こちらのラインはそこそこ耐えてくれます。

バックラッシュのダメージも大きくなる為強度はとても重要となってきます。先述した太さによる物理的な強さが必要な理由です。







ヨツアミ / エックスブレイド フルドラグX8



こちらのラインの凄いところは強度!少々のバックラッシュぐらいではビクともしないその強さ、ジャイアントベイト等を使う際でも安心感が格段と上がります。特にアカメを狙う時はこのラインを使ってます。




他もあると思いますが、使用してみた中でのオススメラインになります。






■フロロかナイロンか?

正直、好みとシチュエーションで分かれる所だと思います。簡単に説明すると、ナイロンは柔軟性に優れるので滑らかなアクションを加えたり伸び度を利用し、キャストしやすかったりバイトをとりやすいと言う利点があります。その反面柔らかいが故に感度が低くなり、そして切れやすいデメリットがあります。


対するフロロは摩擦に強く根擦れに強い。硬いラインの為フッキングを決めやすい利点があります。ですが、その反面バイトを弾きやすいデメリットもあります。


どちらも一長一短ありますので、使用するシチュエーションや好みで選んでみてください。




オススメのリーダー / フロロカーボン

バリバス / ショックリーダーフロロ



他社のフロロリーダーと比較して何より安心感が違います。とにかく頑丈、少々の傷では切れないどころか擦れて皮一枚くらいの細さまでなっても切れません。

リーダーは何にしたらいいだろう?と悩んだらとりあえずこれを買っとけば問題ありません。

130lb等の太さもラインナップされているのもフロロにしては珍しく大変重宝します。





山豊テグス / フロロショックリーダー



リーズナブルな価格とコストパフォーマンスに優れたラインです。fishmanのテスター陣の中でも評価が高いのも納得です。バリバスさんのリーダーが入手困難の場合はこちらもオススメします。





オススメのリーダー / ナイロン

サンライン / ソルティメイト・システムショックリーダーナイロン



こちらのナイロンリーダーは何より耐久性が高いのが特徴です。ナイロンリーダーの弱点である擦れにも高耐摩耗特性を持っている為ナイロンにしては比較的強めとなっています。

伸びもほどよくショックを吸収してくれナイロンの良いところをとりつつも弱点を克服したリーダーです。

150lbまでラインナップがあるのもジャイアントベイトを使用する際にありがたい。





山豊テグス / 耐摩耗ショックリーダー



商品名の通り、摩耗に強いと思います。ノットも組みやすいですし、リーズナブルな価格とコストパフォーマンスに優れたラインです。入門編としてオススメ出来ます。







■ロングリーダーについて

ロングリーダーのメリットは、ファイト時に根に潜られたり障害物に突っ込まれる際に耐えれる可能性が上がったり、ナイロン、フロロの特性を使いたいけど、PEの飛距離が欲しい!と言うワガママさんの願望を叶えてくれるところ。


ただデメリットは、リーダーはPEより太いため、風の影響をどうしても少なからず受けてしまうところ。
そして結束が抜ける際にバックラッシュを誘発してしまうところです。


こちらも一長一短ありシチュエーションに合わせる必要があります。







■ビッグベイトでのロングリーダーはどう?

答えはビッグベイトの釣りはロングリーダーが適している。


何故ならば、重量級ルアーの惰性のほうが強く、ラインによる失速というのはほぼ無いと言っても良いからです。むしろルアーのほうが空気抵抗があります。


そしてロングリーダー使用により高切れを減らす事が出来ます。リーダーが長い為、その分ショックも吸収し、バックラッシュによる急な回転停止の衝撃から和らげてくれるので良い事だらけです。







■ビッグベイトゲームに合うノットは?

私がオススメするのはFGノット、MIDノット、PRノットです。
 
 


 
上記のノットの良いところはご存知、ガイドの抜けがいいのと、リーダーが極端に太くなるジャイアントベイトゲーム等ではガイド抜けの良さが大事な要素になります。


そして結束強度も強く、他のノットに比べて安心感が違います。
惰性が強いので、少々の引っ掛かりではビクともしませんが、それでもなるべく抜けの良いものが良いでしょう。


 
 

ノットに自信がない方はこちらのツールをオススメします。


ハピソン / ジギング用ラインツイスター



ほんとにこんな機械でノット組んで大丈夫なの…とよく言われますが、このツールを使うと素早く、そして的確に綺麗なノットが組めます。

実際に自身はアカメやメコンオオナマズ等の海外の怪魚にマグロ等もラインツイスターを使ったラインで釣った事があるのでオススメできます。

ジャイアントベイトゲームでも使用していますが、今のところ不満を感じた事はありません。








■スナップ&リングについて

4ozまでのルアーに関しては100lbほどのスナップならば使用して問題はないと思います。


その際注意が必要なのは、なるべく直線的な負荷に強い構造です。
何故ならばバックラッシュ時のガン!と言う衝撃は縦方向に働く為、そこが弱い構造だとすぐにスナップが伸びてしまいます。


 


 

そこで自身はこの2つのスナップを使用しています。



マリア / ファイターズスナップ



こちらのスナップは縦に引っ掛ける構造となっており、直線的な衝撃にとても強いスナップとなっています。ルアーアクションを相殺しない左右対称の設計で大変使用しやすいスナップです。






ボンバダ / ボンバダスナップ オーヴォ



海外の怪魚との戦いを想定し作られているだけあり自身が知っている中で最強のスナップです。
とにかく頑丈、そして硬くビッグベイトとの相性も抜群です。







■スナップをオススメしない時がある


ビッグペンシル系を使用する際は、スナップはなるべく使用しないほうが良いです。


ドッグウォーク等のアクションを加える際にスナップだとルアーが重すぎるため、衝撃が大きくスナップが開いてしまう事が多々あります。ビッグペンシルに限らずビッグベイトでアクションを多用する釣りをする場合はリングを使用してください。


 


 
4ozを超えるビッグベイト、ジャイアントベイトを使用する際もリングを使用する事をオススメします。
ここまで重たくなると衝撃がデカすぎて上記スナップでもアッサリと破壊されてしまう事があります。


手返しは悪くなってしまいますがお財布の為にも大人しくリングを使用しましょう(笑)




私が使用しているリングはこちらです。


ボンバダ / スプリットリング フォルチ



上記のボンバダスナップと同様、最強のリングです。驚くべきはそのサイズ、他社メーカーのリングに比べて同じサイズでも強さが群を抜いて違います。
少々の衝撃ではビクともせず安心して使用できる事でしょう。


使用時はと溶接リングを組み合わせて使用してください。その際、溶接リングはなるべく扁平型では無いものを選んでください。


扁平型の溶接リングでは、ジャイアントベイト等を使用する際の衝撃で結び目が切れてしまう事があります。




さて、長くなってしまいましたがラインシステム編、如何だったでしょうか?ビッグベイトゲームでのラインやリーダーについての説明は多いですが、スナップやノットについては中々見ないので、今回書かせていただきました。



いよいよ次回はルアー編について。乞うご期待ください!





第一弾「ビッグベイトゲームの魅力と醍醐味」
https://www.fimosw.com/u/editor/k3hfe1yi6h6y9s

第二弾「ビッグベイトゲームのロッドの選び方&おすすめは? 」
https://www.fimosw.com/u/editor/k3hfe1yfejoepc

第三弾「ビッグベイトゲームのリールの選び方&おすすめは? 」
https://www.fimosw.com/u/editor/k3hfe1yihgujhb




 

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