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キックビート70/15g その特性、裏側の弱点とは? ~その2

少し間が空いてしまいましたが、キックビート70/15gのインプレッションのログ、第4弾となります。

今後は、使っていくうちに気が付いたことを釣行記の中にてアップしていこうかと思っていますので、まとまった形のログはこれにて最終としたいと考えていますが(?)、引き続きよろしくお願い致します。



さて、今回も前に引き続き、ルアーの特性の裏返しと、使用上の注意について書いていきたいと思っています。

ルアーを買う際には、少なからず 『あのポイントで、こう使えそう』 との妄想を伴うわけなのですが、いざ使ってみたら…アレレ、なんか違うぞ?

… 良くあることですね。


基本的に、買う前には製品に過大な期待を寄せがちですので、そのギャップは大抵良くない方向に転ぶことが多く、それで魚が釣れなければ二軍落ち…使いどころを理解される前に活躍出来なかったルアーには、そんな悲しい現実が待っています。

メーカー側の視点にて、ウィークポイントを先に述べてしまうことは中々に難しいことだと思うので、その辺のユーザー目線の視点にてルアーの使い心地を伝えていくことが、1つ大事なのではないかと思っている次第です。

とまぁ、毎度の長い前置き、失礼いたしました。




それでは本題に。

まず、おさらいですが、バイブレーションの3大要素とは

①アクションの質

②飛距離

③●●●●×× ??



この③とは、『トラブル回避性』でした。

では、具体的に説明していきましょう。




まず、この写真をご覧ください。




このルアーにどのような意図があるのか、お分かりでしょうか?

んで、もう1つ








近年、同じ重さのバイブレーションでも、様々な場面による用途によってその特性ごとに使い分けることが一般的になり、逆に言いかえるとそのような使い方の部分が1つの製品の差別化のポイントとなります。


その用途の1つがジャーキング

ここでのジャークとは、エギングの言葉となりますがスラッグジャークのこと。いわゆる、ロッドで瞬間的に強く引いた後、適度なラインスラッグを出してやることで、ルアーを横にスライドダートさせてやり、その瞬間的な起動変化にて魚の反射食いを誘うテクニックになります。

このラインスラッグが1つキモで、これなしにはルアーはダートしません。

言い換えるとジャークであまり釣れない方や、ペンシルベイトのドッグウォークが出来てない人は、このラインスラッグのコントロールが出来ていないということが、1つの原因だったりもします。バスやエギングでは当たり前のテクニックになりますが、案外シーバスからルアー釣りを始めた方には落とし穴だったり。


まぁ、要するに『ジャークで釣れるのは起動が変化するから、それに必要なのがラインスラッグ』ということになります。

ちなみにラインスラッグを出さないジャークの場合は、ルアーは起動を殆ど変えることなく、ヒラウチしてのストップ&ゴーとなります。それでも釣れる魚がいるのは事実ですが、今回は説明を省略させて頂きます。


ジャーキング用のルアーは各種メーカーから発売されており、ヘッドの形が尖った三角形になっているものであれば、おおよそ可能であり、バイブレーションもその形状次第では可能なのです。



相変わらず、ルアー汚ね~な ってツッコミは無しでw


初回のログに乗せた『アクションの汎用性に優れたシャープなヘッド形状』とはこのことです。


ただし、このスラッグジャークにおける1つの問題、それが『テーリング』。要はフックでラインを拾ってしまいルアーが本来のアクションをしなくなってしまう状態のことを指しますが、これをどう防ぐかはアングラー側の技術は勿論なのですが、ルアーの性能に依存していることも事実です。

ざっと挙げてみると、ジャーク時のダート姿勢、ダート後のフォールの姿勢、アイとフックの位置関係、フックの自由度…等が関係しています。


話を最初に戻しますが、実は最初の写真はそのテーリングを起こさないように、フックの自由度を奪うべくフロントフックを固定したチューニングだったのです。

昔はレンジバイブを改造して、これをやるのが一般的だったのですが、最近ではテーリングを回避するよう上手くバランスを取っているものも発売されており、モンキーロックバイブやガルファーバイブ、Flake VR70、ミニエント…等。

この辺のルアーは、雑にジャークしてもテーリングしにくい構造になっています。



そして、結論から言えばキックビート70/15gは、ジャーキングには向きません。

というのも、この写真を見て頂くと分かるようにウエイトの位置が通常のバイブレーションと比較して、ヘッドからリヤにかけて分散して配置されていることが分かります。



ウエイトをギュッとヘッドに寄せていないことによって、ジャークさせたときにボディー全体で捻るような動きをして、フォール時にも頭からストンと落ちずに横を向いた状態で漂うような状態になります。

必然的にダート時のフックの位置が、より上になりやすいので、ラインを拾ってしまいテーリングしてしまいます。


ただ、何度も言いますが、これは特性の裏返し。

エイトが分散して配置されていることにより、水平姿勢と流れの中でも引き重りしにくいというメリットがあるのです。



あくまでも、ルアーとは一長一短の世界。

キックビートは、ただ巻きでの使用にて、最高のパフォーマンスを挙げてくれるので、そのような場面をアングラー側が選んでやれば何ら問題ないのです。

また、テーリングする可能性があるといっても、スラッグを出さないジャークやトゥイッチ程度の動きであれば、特に問題ないレベルです。

その辺のさじ加減を理解しつつ、ご愛用いただけましたら幸いです。




さて、時間が経つのは早いもので、もう3月も下旬。

私のホームとする東京湾湾奥の河川や港湾部でもボチボチとデイゲームにて釣果の出てくる時となり、先週末の釣行では2本のフッコが明るい時間に、元気に遊んでくれました。

残念ながら、これはキックビートでは釣果は無かったのですが、特性ならではの他のバイブとの違いも見えてきたところです。

地域柄仕方がないのですが、ちょっと変則的な夜の釣りにて釣果を上げてきた私でしたので、これからはよりオーソドックスなバイブレーションの釣りの中での、キックビートの立ち位置について書いていきたいと思っているところです。


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LONGIN HP: http://longin.jp/top.html




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