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鮎釣りは「道」

ルアーで鮎
「鮎釣りは道」

―――鮎釣り教室―――
今年は7月までに3回ほど、鮎釣りを教えました。
まったく鮎釣りの知識ゼロの状態から教えていくのですが、改めて鮎釣りって特殊だなぁと感じました。
鮎釣りは本当に難しくて教えられる側はもちろん、教えることは簡単ではありません(笑)
でもルアーから始めると入門が楽になる、ということを改めて感じましたね。

ルアーを使うことで、オトリという難儀を一旦、脇に置いてスタートが切れます。
まずは長い竿の持ち方から始めて、慣れたらオトリをやってみたらいいのです。
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レッスン風景↑↑


―――鮎釣りは「道」の世界と思う―――
道=どう、です。
茶道、華道、香道、書道、剣道、柔道、弓道・・・などなど
私はやったことないので、筋違いなことかもしれませんが、鮎釣りも400年の歴史があり、日本のオリジナル文化と言ってもいいと思います。


―――私が思う鮎釣りが「道」―――

【理由①:何をするにも形(かた)が大切】

私は鮎釣りは形が大切な釣りだと思ってます。
何気ない動作や所作、フォームにも意味があります。
言葉じゃ上手く書けませんが、上手い人ほど、動作と動作が滑らかに繋がっていて、美しいんです。

初心者の方は、まず皆さん、最初は竿が持てません。
え!?って思われるかもしれませんが本当です。
また鮎竿は、針の交換時など、両手をフリーにしたい時には肩に担ぎます。
言葉と私の手本で「こうやるんだよぉ」と言っても、皆さんワチャワチャしてしまい何もできません(笑)
なので初めは私が手で竿を持ったり、竿を脇に置いたりしないと、手がフリーにできないのです。

ここにオトリの要素が加われば、オトリ、ハナカン、サカサ針、掛け針と、全てに「持ち方」というフォームが存在します。
ハナカンだけでも、正しく持てていないと刺さりません。
まったく大袈裟でなく本当です。

そこからセットした鮎を送り出し、鮎を掛けた後の取り込みも一連の「所作」が大切です。
竿を立てる→右手を上で竿尻を腹に当てる→空いた左手でタモを抜く→左手を上、右手を竿尻に入れ替える→引き抜いた鮎をキャッチ。

更に鮎が入っているタモを保持しながら、竿を担いだ状態で、手元の作業をしていくのですが、穂先、タモの中、手元と同時に3か所に注意を払う必要があります。
ここでしっかりと竿を担げないと、手元やタモが疎かになります。
 
投入から、鮎を釣って次の投入まで、何項目も覚えることがあります。
また一度教えても、すぐに出来る様になる人はまずいません。
これらの基本となる形が、身体が勝手に動くようになるまで修行が必要なのです。
29f23fafp37u3i3wk869_480_323-5475f110.jpg竿は肩に担ぐ↑↑
簡単に見えますが、皆さん苦戦されます。


―――
【理由②:伝承の釣り】

鮎釣りは師匠から弟子へ伝承される釣りです。
そう、上記にも書いた通り、鮎釣りは雰囲気で覚えていけるものではありません。
誰かに教わる必要があり、必ずと言っていいほど、皆さん師匠がいます。
私も幼少時に父や父の同僚の方に教えてもらっております。

鮎釣りには興味あるけど踏み出せない理由として
一つ目は道具が高い←これはイメージできる
二つ目は「教えてくれる人がいない」です。
(※ともやなぎ調べ)
何をどう始めたら良いかもわからないという感じでしょうか。
身近に鮎釣りをする人がいないと、なかなか師匠を見つけるのも難しいですよね。

でも最近はルアーを切っ掛けに、単身で鮎釣りの沼に飛び込んでくる方が増えました。
しかし、総じて皆さん、釣れなくて迷子になっている人が多すぎです。
折角、下火の鮎釣り業界に飛び込んできていただいたのち、放置はよくありません(笑)
ということで、少しでもお役に立とうと思い、最近、YouTubeを始めました(^-^)
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・これから初めようという人
・初めてみたけど、釣れなくて迷子の人
そんな方々に届けばいいと思ってます。


―――
【理由③:求められる精神性】

私が幼少期に友釣りに触れていた時は、今みたいに面白いとはあまり感じられませんでした。
幼少期の鮎釣りのイメージは、「めんどくさい釣り」「イライラする釣り」という印象でした。
一番最初に形が大切ということを書きましたが、子供の私にとっては、この形が煩わしくて、釣りが上手くなりませんでした。

糸も細く、竿も長いし、足場も悪い。
ちょっと油断すると根掛りしたり、オトリが弱ったり、木の枝に穂先を絡ませてしまったりと、集中力も必要な釣りです。
私の幼少期の性格では無理でした(笑)

しかし大人になって多少、性格も落ち着いて(?)きて、鮎釣りの面白さが分かってきたのです。
鮎釣りでは心が凪いでいることが重要です。
季節の移り変わりに肌で感じ、川の流れに対して自分のセンサーの感度を上げ、オトリを用いるならオトリと会話しながらの釣りです。
なにもかも繊細な釣りで、イライラして雑になったら、良いことありません。


―――
【理由④:鮎を通じて自分と向き合う、あくなき探求】

幼少期と大人になってからの鮎釣り歴は10年になります。
しかし10年やっても、自分が上手いとは1mmたりとも思えないです。
やればやるほど、自分の下手さがわかってしまいます。
私はシーバスや他の釣り歴は年齢の割には長い部類だと思いますが、鮎釣りの沼さっぷりは、桁違いです。

トーナメントを勝ちまくった某名人も、YouTube上で「自分は上手くない」とよくおっしゃられています。
あなたが上手くないと言ったら、日本中みんな下手ということになってしまいます。
この名人に限らず、上手い人ほど、自分は下手だっていうんですよね。

しかし、これは誰かと比べているわけではなくて、自分や鮎に向き合った結果「まだまだ未熟」ということだと、私は思っております。
まさに「道」の世界、ここに有りです。

◆◇◆◇◆YouTubeはじめました◆◇◆◇◆
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ルアーで鮎を釣るノウハウ、テクニック、道具を紹介しています。
チャンネル登録宜しくお願い致します。

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