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同じ鮎でもタイプがある。ルアーで友釣り。

今回もルアー友釣りです。

マイホーム河川に大雨が降って3mの増水(^_^;)
あちゃ〜、しばらく友釣りはできませんね。

そんな時でも小規模河川ならできるところはあります。
今回はダム上。
しかもダムを起点とする遡上があります。
いわゆる『ダム湖産』です。
湖産と言っても起源は海産放流が根付いたかたちです。
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ーーーー
ここでうんちくを

アユのタイプ別から考える生物多様と題しまして。
鮎のタイプをご紹介します。

【海産】
海で育って、川に遡上するタイプ
最も一般的なタイプだが、地域ごとに遺伝子の多様性(バラつき)があり、地位毎の特色がある。
さらに細分化すると『本州日本海側型』『四国型』、『紀伊半島型』、『九州型』になる。

【琵琶湖産】
遡上起源が海でなく琵琶湖。
いわゆる『湖産』といったら、琵琶湖の遺伝子を持つアユ。
海産天然に比べ、2か月早生まれで、解禁当初5~6月でもガンガン追うので友釣りファンから愛されている。
また生まれつき縄張り意識が強く、友釣り向きな性格。
しかし余り大型化はしない。
一般河川に放流すると、産卵時期が早すぎる為、子孫を残せないので、資源を増やすという意味では疑問。
また、全国に冷水病を広めてしまった黒歴史がある。

【ダム湖産】←今回の釣った鮎はこれ。
こちらも湖産であるが、起源が琵琶湖でなく、ダムを起源とするタイプ。
冬でも水温が安定している温暖な水深のあるダム湖で確認されている。
主に九州に分布する。
DNAは海産を起源としているが、ダムに淘汰(適応)している。

【琵琶湖産・ダム湖産のハイブリッド】
ダム湖産の生息する水域に、琵琶湖産を放流し、DNAがミックスされたもの。
通常、海産と湖産は産卵時期がずれる為、DNAミックスは発生しないが、ダム湖産に淘汰(海産DNAからシフト)されたDNAだと、産卵時期が被り発生する。
このミックスが他河川に入ったら、既存遺伝子を荒し、生態系を壊す可能性があるため要注意な遺伝子。

【人口種苗】
海産の親(F0)を起源として、人工的に人工孵化・養殖したもの。
近親交配がされている危険性があり、遺伝子の多様性に欠ける。
(各種苗センターは遺伝子が偏らない様に、努力されている)
菌を持っておらず衛生的。
天然と比べ、内臓脂肪・肝脂肪が多く、スタミナはあるが瞬発力に欠ける。
赤血球が少なく慢性的な貧血。
そのため放流すると流れの緩いところで群れになる。(あるよねー)
自然(天然)環境に馴染むまで、3か月かかる。

【リュウキュウアユ】
沖縄県奄美諸島に生息する小型のアユ。
本州に生息するアユとは別品種。
遺伝子の多様性が薄れており、絶滅の危険性がある。

ーーーーー
最近だとメダカやホタルの放流が問題になってます。
水域ごとに遺伝子に特徴があって、他の水域から遺伝子を持ち込むと、既存の遺伝子を乱してしまいます。
結果、生物多様性とは違う方向にベクトルが向いてしまうということです。

◆参考書籍:アユ学
この本は面白いので、興味のある方は是非!
私は図書館で借りました。
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鮎は小さいけど、他の河川で釣りができない状況において、釣りができるだけで大満足です。
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