ここ暫く、新潟は毎日爆風で浪は高く、
とても海には釣りに行けない。
が、渓流なら場所によっては釣りになる。


週末、
朝から爆風どしゃ降り雷という、
最悪の天気だった。

同行者のやってぃくんも、
これ無理じゃね…？と弱気だ。





とーころがどっこい、
ところにより晴れ！

風が速いから、逆に太陽がさっさと出たりする。
これなら波風が影響しない渓流なら大丈夫だ。


久々に遠出の開拓フィッシング、
期待とワクワク感で一杯だ。





この沢は、
大昔に隆起したあと火山が噴火し、
そのマグマが流れて出来た地形だ。

そこに沢ができ、数万年を掛けて侵食された。
おかげでこんなに深い地層が出来てる。

当たり前だがこんな沢は退渓路なんてない。 
登ったら下るの沢ピストンだ。
だからビームスエクスパンが役に立つ。


深すぎる沢は人の侵入を拒むかのようだが、
そこに侵入するための武器だ。





こんな沢、
釣りに来ようなんて思い付かないでしょw



全くの新場所だから、
全てのポイントが新鮮だ。

少し歩くだけで、二人で
「おぉ！桃源郷きたー！」と声をあげ、
だんだんと、
「おぉ！TGKきたー！」と省略されるw


そしてファーストヒットはやってぃくんだった。

少し先行して下見をしていたら、
下流から声がして、
振り向いたらキャッチしていたw

遠くから見ても、
そのイワナは素晴らしい体色をしていた。






冬焼け残る、美しい岩魚だ。

雪渓でしか味わえない、最高の出逢いだね。





…俺も釣りてえ。



渓流の釣果は足で稼ぐ。
それから暫く歩いて歩いて、
多分今日イチのTGK(桃源郷)のようなポイント。

左から曲がって下る大きな淵、
その曲がりを演出している大岩、
その裏にある穏やかな弛み。

雪代がなければ底まで見れるだろうな。



深さがあるので、ここはリュウキの出番だ。
大岩の裏に落とせるよう、
珍しくサイドキャストで撃ち込み、
すぐさまラインメンディングを入れ、
ロッドを立ててリュウキを垂直に落としてから、
その大岩の下を通してくる。







ルアーの後ろに、
丸太か流木みたいなのが見えた。
それは生命感を持って、
グネグネとルアーにアタックしてきた。

3度目のサイドアタックがロッドに重さを伝えた。


後ろにいたやってぃくんが、
うお！でけえwww
と声を上げた。



そう、ここまでのアプローチ、
全て丸見えだったのさ。
そりゃ興奮するよねーw



イワナのグネるファイトを、
BeamsXpan43LTSの曲がりがしっかり追従し、
フックアウトを防ぐ。

渓流にはちと大きめに仕立てたネットが、
その魚体を捕らえた。






至福の瞬間である…





丸々ブクブクだ、
今時期に何を喰って、こんなになったのか…







久々にブツ持たず撮影をしといた。

今の時期は冷水だから、
あまり人の体温で触りたくないからね。





そんな渓流開拓フィッシングは、
二人ともそれぞれのドラマがあった。

帰りの沢ピストン行程も、
これなら足が軽い軽い。


あれから数日、
また新潟にどか雪が降り続いた。
これでまた、解禁直後に逆戻りだ。



楽しい春はまだまだ続くよ。