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▼ 干潟攻略
- ジャンル:釣行記
東京湾奥三番瀬
この干潟は湾奥に流入する河川が、長い年月を経て作り出したもの。
しかし、経済成長期の埋め立てとそれにともなう河川の改良により、東西に分断され今の形になった。
昭和23年
↓
平成21年
中心の埋立地には、魔のディズニーランドも。
その前にはシーバス2大河川。
この河川は約10kmほど上流にある堰によって、旧江戸川と江戸川放水路に分断されている。
旧江戸川と言う名称で呼ばれてはいるが、新しく出来た放水路は基本的に閉じたままの巨大な壁に阻まれている。
よって、川ではなく、三番瀬は旧江戸よりも塩分濃度が濃い。
60年前に出来た水門により分けられた水は、ほぼ全てが旧江戸川に注ぐのだから当たり前と言えば当たり前。
三番瀬への安定した淡水の流入は無く、ごく稀に何かの理由で水門が開く時だけ汽水域となる事が在る。
ちなみにソレが在る時期に起きると、三番瀬から江戸川放水路は物凄くスズキが釣れる場所になる。
もしあの堰がなければ・・・と、何度思ったか(笑)
流入河川の無い干潟である三番瀬。
ソレはそのまま、淡水での流れが発生しないという事。
この場所でスズキを狙う場合、キーとなるのは風向き。
潮の干満による流れは、風向きによって「どの溝へ多く流れるか」を日々変える。
三番瀬には3本の縦に走る溝が在る。
これらは人工的に掘られたもの。
・船橋東埠頭へ向かう航路
・江戸川放水路から真っ直ぐ伸びる航路
・日出から行徳港へ向かう航路
この三本の航路、「各潮位差での流速測定を行ったデータ」が公開されているので、三番瀬をやるなら絶対に見て損は無いはず。
ついでに言うなら、H22年までの地形も50cm刻みで全部出てる。
狙うのは、一番良い流れが何時、どこに出来るか。
潮位変動で浮き上がる皿が、どの向きに傾くかを決めるのが風。
風速4mでそれは始まる。
シャローのスズキは、その位置を知っているとしか思えない。
いや、ひょっとしたら、それはただ単純にベイトの動向かもしれない。
そう、もう1つこの場所で大きなファクターになるのが、外から入るベイト。
コチラはむしろマクロな話で、例年なら秋に大量の鰯が入る。
この時期について以前takudenさんと話して面白かったのは、彼はオフショアでスズキを追うので、「潮位が下がる日にシャローへ入られると手が出せない」と言う事だった。
釣れなくても、そのエリアには居るんだ。
昼潮と夜潮の境目が在るんじゃないかと。
たしかにそういう気配は在る。
潮周りではなく、ある時を境に突然シャローへ魚が上がるタイミング。
目を付けたのが、昼の干潮での水位とベイト。
去年、ジョイクラフトのゴムボートを使い、広い面で三番瀬を片っ端から調べた。
目を付けたのが、昼の干潮での水位とベイト。
去年、ジョイクラフトのゴムボートを使い、広い面で三番瀬を片っ端から調べた。
が、いまいち答えが出ないままで終わってしまった。
埼玉から通うと、どうしてもサンプル数と時間が間に合わない。
なんか在りそうなんだけど、それが本当に解らない。
夏の青潮も影響するのかもしれない。
ただ、今年も浦安沖に鰯は居る。
いまいちシャローにはよってないし、ブレイクにも付かない。
今年の不調の理由は、あんがいそこに在るんじゃないかと思う。
そうすると、今でこそ浦安埋立地に分断されてしまっているが、同じ干潟である旧江戸河口の不調もなんとなく見えてくる。
仲間も話していたが、ほんと今年は川で数が出るだけで、サイズを狙えるはずの旧江戸から三番瀬での良い釣りが難しい。
少し目先を変えなきゃ駄目な時がきたのかもしれない。
あんまり非科学的な視点を持ちたくは無いのだが、あの地震からなにかが変わっている気がしてならない。
なんとなくそう思いながら、潮位変動は少ないけど流れが出ると思うタイミングで、今季初の三番瀬に立ってみた。
今夜は最低潮位が50cm。
なかなか水位が下がらないが、北東風が6mも吹けばどこかしらに流れは出来る。
ある程度目処をつけていたので、そのタイミングが起きるまで適当な地形変化を打って暇をつぶす。
昼の最低潮位が高いから、魚が入っていればそれなりに出るのだが・・・
2回のバイトがあっただけで、コレと行った発見も無く時間がただ過ぎた。
やがて本命場所に流れが入ってきた。
仲間と「あと20分後くらいかな?」なんて話をしながら、今日の向きを探す為だけにキャストを繰り返す。
ルアーは、余計なプレッシャーを掛けたくないので、イナセの3にした。
徐々にクロスの位置になる。
ブレイクと流れの接点。
そこに集まるデカいのを狙っているのだが、立つのもしんどくなる様な流れが今日はできない。
オマケにいうなら、潮位が高いから良い位置までは入れてないのも在る・・・
こういう日は時合いが短い。
たぶんもう始まる事。
イナセからペニーサック99に戻し、フルキャストして流れをつかませる。
ここからが勝負。
ラインはゆっくりと右へ流れていく。
数キャスする間にも、潮位はどんどん動く。
たぶん釣れるであろう位置には、後数分しか居れない。
フルキャストしてラインメンディングを終わらせながら、もう少し風が欲しいな・・・
と、つぶやいた時・・・
モゾ・・・
お、喰った!
しかもやる気なくw
一回目のアワセでラインの水を切り、しっかりともう一回アワセを入れる。
ヒット直後に水面に出ないところを見ると、ブレイクの外で食わせた様子。
去年の地震でエッジが取れていたのは確認していたので、シャローとは言い切れない位置。
おそらくこの魚をキャッチする頃には時合いも終わっている。
二匹目は狙わないと決め、隣に入っている仲間にヒットを告げてポイントを離れた。
うまく行けば、このタイミングで仲間もかけれるかもしれないし。
歩いてシャローへ行き、ゆっくりとTulalaプロトロッドのアクションを確認。
相変わらず魚に気の毒な曲がり。
これが硬い強さだと、水面ガバガバやらせてゴリゴリなのだが、強くしなやかだと魚が違和感を感じない為にエラアライをしない。
この手のロッドは曲げておくだけで、スズキの体力を奪っていく。
その癖にパワーが在るので、寄せたくなくてもスズキが勝手に手前まで来てしまう。
曲げたら(正しくは曲げようとすれば)勝手に寄ってしまい、ランディングでロッドが立つとフックが緩む。
陸地で魚をキャッチするポイントならズリ上げちゃえば良いのだが、ウェーディングではランディングネットがないと厳しい。
曲げつつも、80cmがジワリと寄るパワーを狙いたいなと、再確認。
たぶん魚はソコソコのサイズなのだが、一回も水面を割らないので姿が見えない。
広いシャローなので、無理をせずにゆっくりと寄せ、エイではない事を確認してネットでランディングをした。
うんうん、あい変わらずここの魚、頭がデカイな(笑)
その後、あっという間に流れは消え、仲間がコノシロを引っ掛けたのを切欠にロッドを仕舞った。
よぎるのは、あと5mシャロー側で掛けたなら、もうワンサイズ大きかったんじゃないのかと。
北風でPEラインがピ~ピ~鳴るのを聞いて、短いシーズンの開幕を感じた。
今年は良い話しが少ない、湾奥の広大な干潟。
そしてこの時期は、やっと数が減って大型を狙えるタイミング。
正直、かなり今年は難しいかもしれないが、だからこそ得られる釣果に大きな感謝も出来る。
皆さんも良い釣りを♪
■タックルデータ
ロッド : Tulala 9f プロト
リール : シマノ レアニウム4000
ライン : PE1号
リーダー: ナイロン22lb
ルアー : ペニーサック99・イナセ
フック : エバーグリーン 4#
ウェーディングギア : アングラースデザイン
ランディングツール : スタジオオーシャンマーク
- 2012年12月11日
- コメント(5)
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こちらには自然の氷柱が出来てます(^^;
ウェーディングしていると(特にディープ)、竿の曲がりが無いときついですよね(><)
丁度良く強いロッド期待してます☆
シノビー
秋田県