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▼ 心のケアー
- ジャンル:日記/一般
被災レベルの低い場所の知人から、ポツポツと電話が入って来るようになりました。
そこには、今まで経験したことの無い震災による、ある一種の興奮状態が見て取れます。
何はともあれ、生きていてこそです。
そんな中でも弊社は業務を行っています。
実は今月、私が居る工場の移転があるのですが、このままガソリン入手が困難な場合は延期もありえます。
そうすると、現在の場所の家賃が80万円ですから、これはちょっと損失になりますね。
新しく入る場所に、昨日は光りの工事を予定していたのですが、業者がこれないと言う事で延期になりました。
が、なぜか？同じ業者が、我が家の工事には来ていると（笑）
昨晩は静岡で大きな地震がありましたが、あれが余震なのかどうかはまた別として、東日本の人が「地震になれて居る」事がちょっと怖いです。
前回のログにも書きましたが、まだまだ東京湾は水位変動が安定していません。
私も釣りには行きたいのですが、ウェーディングのように攻める釣りは無理ですよね。
繊細な流れを読みつつ、魚の位置を探す釣りがすきなのですが、それが思うように出来ない状態で釣りをしても、あんまり楽しくないかと思ってます。
まぁ、もし行けるとしたら、近くに避難場所（鉄筋コンクリートの10階立てのビル）がある港湾辺りが妥当ですね。
あ、私、地震にはかなり過敏な人です。
ヒラ行くときは何時も仲間に「地震平気かな？」と言ってます。
まぁ、なんにも無いときにいきなり言われると、みんな？？？ですが（笑）
そうなった理由は、中越地震で被災した事によります。
あの日はたしか土曜日。
イベント系？の仕事で、震源地からやや離れた群馬県の山中にあるゴルフ場に午前中居ました。
その仕事は11：00に終えて、新潟側に車を走らせてちょっと釣りでもしようかと・・・
しかし、なぜかまったく反応無く、早々に山の麓に下りてカプセルホテルに入りました。
一人で出張の経験がある方は気持ちも解ると思いますが、なんせヒマなんで延々と一人で酒飲んでました（笑）
あの狭いカプセルのなか、適当に雑誌読みながらウトウトしているときに、地震がやって来たのです。
最初は地鳴り。
「おや？ボイラー壊れたか？」と思った瞬間、激しい揺れに襲われました。
真っ先に行ったアクションは、飲みかけの巨峰サワーがフトンにこぼれないようにした事です・・・
で、気絶するように寝ました。
本当に腹をくくると言う経験は、後にも先にもあれだけです。
自分で出来ることの範疇を超えたと。
一言で言うなら「まぁ、コレで終りでもしょうがネェな・・・」でした。
気が付けば朝。
今思うと、従業員からの避難誘導もなかった。
朝っぱらから素っ裸でプールで泳いでチェックアウトし、下道でゴルフ場へ向かう道中に、なんかおかしい事に気が付きます。
あれ？
墓石が全部倒れてる？
しかも高速道路は自衛隊しか走ってない・・・
ゴルフ場に付いたら、副支配人がとても心配した言葉を掛けてくれました。
目の前をひっきりなしにヘリコプターが北へ飛んできます。
事の重大さを知るまでに、しばらく時間が掛かりました。
仕事は早々に中止して、えらい時間を掛けて埼玉に帰ったのを覚えています。
で、そこから1週間、被災地に行っていたことを知っていた知人から、ひっきりなしに安否確認の連絡が入り、仕事になりませんでした。
と、ココまでは過去の被災の話しなのですが、本当に苦しめられたのはその後です。
PTSD（心的外傷後ストレス障害）
今でこそ、当たり前のように世の中に出てくる言葉ですが、当時はそれほどでもありませんでした。
私の場合は、のん気なのが影響しているのか？かなり遅れてから発症したと思います。
まず、当たり前ですが地震に過敏反応します。
震度1程度でも。
地震じゃなくても、風で建物がきしむ、電柱が揺れる等の現象を見ただけで、変な汗が噴出します。
カプセル内で被災した事もあり、しばらくカプセルホテルのような狭い場所では眠れなくなりました。
夜中に寝れなくなるのはザラ。
車を運転していても、ラーメン食べていても、地震発生時にはとにかく変な汗が出てフラッシュバックが起きました。
一番辛かったのは、一人での釣りが怖くてできない事でした。
それが3年は続いていたと思います。
今はだいぶ克服したみたい。
でも、ヘリコプターの音を聞くとドキドキします。
去年、上空でヘリコプターがホバリングする機会があったのですが、久し振りにフラッシュバックしました（笑）
ただ、これは性格上の問題かもしれませんが、私はパニック障害は起きません。
むしろ、生き残ろうとする気力が沸いてきます。
たぶん、あの地震の時に「あきらめた」という自分に対しての内なる反発の様な気もします。
地震発生時の恐怖はいまだに消えていませんが、生活の中ではそれほど困る事はありません。
嘔吐も無くなった。
むしろ、異常なほど冷静になって行く自分も居ます。
今困っている事を強いて言うなら、一人のヒラ釣行はまだまだ恐怖心が出てくる事。
数年前に磯で爆発音を聞いた1時間後に熱海～伊東で大きな地震がありました。
あれが輪を掛けてます。
正直、「地震が怖い」という理由で、なんとなく「今日は釣り行くの止めた♪」というのが、たぶん年間20回以上はあります（笑）
まぁ、でも、たまにリハビリがてら、ぬるい場所（すぐに車へ戻れる場所）に一人で行けるようにはなりました。
今回の震災、時間とともに物や金、人は日本中から集まります。
でも、被災者の心のケアーは、必ずといって良いほど、一歩遅れて始まります。
ここ数年でPTSDへの理解と、患者への対応レベルは上がったと聞きますが、もしも「あれ、俺おかしいかも？」と思う方が居ましたら、なるべく早めに専門医に掛かる事をお奨めします。
私は時間で克服したつもりでしたが、やっぱり中途半端な形でいまだに障害が残っているかもしれません。
けっこう辛いですよ。
釣り行くたんびに「今日は地震は大丈夫だろうか？」ってのが、頭から消えない状態は。
早めにケアーを受ければ、より良い状態に早く戻れる可能性があります。
一人で悩む事でも無く、医者に掛かるのは恥ずかしい事ではないのです。
風邪引いたら病院行くのと一緒です。
また、もしも仲間に同様の症状を持つ人が居ましたら、それとなく気付かせてあげてください。
私のように、病気だと気が付かない場合もあるようですからね♪
- 2011年3月16日
- コメント(11)
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ワタクシ、阪神の際のエ〜ィシ〜ィってCMサウンドがまずいみたいです。
今回これ流れてから全然寝れません。
小川健太郎
南極