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村岡昌憲
東京都
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▼ 暁、五月雨、春爛漫
- ジャンル:日記/一般
連休中に化学の勉強をやり込んだ。日々仕事をしていく中で、もっと詳しければなぁと思うジャンル。その辺りを徹底的にやって化学反応の公式や反応量の計算方法などを頭に叩き込む。その成果を試す最初の仕事は九州の日田。朝一番の飛行機で乗り込んだ僕を待っていたのは、目に飛び込む新緑の山々とトラブル続きのプラントだった。緑溢れる大自然の中で、異次元のように無機質な化学プラントが異音を立てて悪臭を放つ。怠慢と慢心が渦巻く現場が招いた苦境は近隣の農民を苦しめるのだ。そこに2日間とっ組んでのコンサル。勉強した内容も生きる展開で改善に次ぐ改善指導。
夜に泊まった旅の温泉宿は痛んだ体に染み渡る温泉が心地よく、仲居さんの人情も肌に合う。こんなに気持ちいい思いをさせてもらったのは久々。ビールをたっぷり飲んだ夕食後は、色浴衣を着て少し肌寒い街中を歩いてみる。月明かりの中でなお輝く新緑にしばし見とれてベンチに座り、生きた時を思う。
この嵐の5年間。烈火鮮赤に染まった復讐と苦痛と愛に悩んだ末の別離は、知らず知らずの間に心を藍色に染めた。蒼い自分と藍色の闇はIce coffeeの底に溶け込んだまま浮かぶことのないシロップの固まりのようににじみ、もやるのみ。そして救いの手を差し伸べてくれた人にしがみついては離しの繰り返し。しかし、それも終わりなのだ。ようやく岸にたどり着き、陸に上がり、波打ち際で大きく息を吸って、頭を振って血潮を振り払い、後ろを振り返れば、自分の泳いできたざまは無様、無様、無様。しかし、この血みどろの海をまっすぐ泳げる人はいるのだろうか。そんな感慨も。
酔いも覚めた頃、部屋に戻って寝る。
明日から福岡。福岡と聞くとなぜかしくしくと胸が痛む。
福岡の海に代々生きた先祖の血が騒ぐのだろうか。それとも目に飛び込む街並みに先祖様のそれぞれの想いが我が血を熱するのか。無様な自分の恥ずかしさが胸を焼くのか。中洲の夜に狂うだけが福岡ではあるまい。ひしりと重い夜。
- 2006年5月12日
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