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▼ ルアー選びのイロハ11 ミノー5
- ジャンル:日記/一般
なんとなく前回まででミノーというルアーの理屈は理解できたと思いますので、今回からはそれぞれのパーツの違いによるアクションの違いです。
・リップの角度
・リップの形(と、薄さ)
・アイの位置
・フラットサイドor卵
・ウェイトの重さと位置
ではさっそくリップ角度の話から。
3パターンで考えます。
1 リップが寝ている
2 普通
3 リップが起きている(立っている)
一番の違いは、引いてきたときに水をどのように受けとめて、どのように流すか。
とりあえず今は仮定として、よくある台形の形で同じ長さとします。
リップが寝ていると、水受け正面に対しての面積は狭くなります。
対してリップが立つほど、面積は広くなり、水は横方向へ逃げていきますので、動きも大きくなりテールを振りやすい傾向になります。
次にリップの形
基本的にリップは2種類
涙の形の丸リップとスクウェアーといわれる角リップ。
むかしからよく、このリップ形状によるアクションの違いが話題にはなります。
がしかし、実はコレ、同一条件比較が難しいんですよね。
正面から見たときの面積比較とすると、当然丸より角のほうが全体的に小さくしないと数字が合わないです。
しかしこれが長手方向として考えると、丸リップのほうが長くないと数字が合わない。
ということで、比較検討できません!
と思うのですが、一つだけ。
ボトムやストラクチャーヘあてたときの、ルアーの横を向く度合いが変わります。
当然ですが」リップ先端からコンタクトをするわけですから、そこに面で当たるか点で当たるか、または当たりやすいか当たりにくいかに違いが出ます。
まぁあんまりシーバスじゃ使うテクではないけど、なんとなくそう思っておいてください。
で私個人的にリップ形状で大事なのは、厚さなんじゃないかと思っています。
リップは薄ければ薄いほど、細かくシャープに切れの良いアクションを出してくれます。
しかしプラスチック(ABS)ゆえに薄さには限界があり、壊れることを前提としてルアーを作れば0.8mm以下にもできますが、やはり実用的ではなくなってしまうのです。
ただ、思ったよりも小さいリップだけど、よく動くなぁ・・・というルアーの多くは、リップが薄く立ち気味の場合が多いです。
それらは当然シャローモデルが多く(潜らない)、シャローのランカー狙い(スローな釣り)では非常に活躍することが多いです。
次はアイの位置
3パターンに分けました。
上中下w
あとは程度の話なので極端に。
とりあえず真ん中はほおっておき、両サイドの説明をします。
ルアーのアクションを生み出すのは、アイが引っ張られたことによって前面でうけた水がどこかへ逃げ、それによってボディーが傾くために起きると以前説明しました。
アイとはそのアクションの起点となる、糸が結ばれて引っ張られる位置となります。
ですから、実はアクションに大きな影響を与えるパーツとなります。
基本的には、アイとリップの位置の関係を抑えていきます。
これは支点と水受けのリップが近くなるほど、遠く(テール)では大きくなるということです。
以前これを真剣に悩んでいたころに、支点力点作用点で解決しようとしていましたが、どうしても真逆の効果が出てしまうのです。
要するに、小さい力で動かそうとしたら、支点と力点を離すほどに作用点は動きやすくなるという理屈です。
これはむしろアイが遠い場合にそれが考えられます。
上向きの時ですね。
ただ、今度は別の問題が発生します。
それは、引っ張られる向きが変わるのです。
ちょっと余談ですが、リーダーの材質が実はこれに大きく影響もします。
沈むフロロと浮かぶナイロンによって、ルアーが引っ張られる方向は結構変わってしまいます。
これを利用して、アイの位置を変えるようなイメージで材質を変えることもありですね。
で、話を戻します。
アイが下についているルアーを足場の高い位置から扱う場合、引っ張り方向がある時を超えた瞬間にルアーはひっくり返ったりしやすくなります。
またアイの向きが上の場合に低いティップ位置で操作すると、ルアーは頭下がり傾向になります。
これはリップの長さや角度にもかなり左右されますが、それを意図して水つかみを増やすような操作もあります。
個人的にはヒラスズキとか。
またよく一般的にアイの位置は低ければアクションは強く・・・といいますが、個人的には「それは一概に言えない」という部分です。
じゃぁ近ければ近いほどいいのか?とすると、先に説明したリップレスミノーの理屈やのちに出てくるシャッドのようにもなってしまうのです。
ということで、「アクションは出やすいが、細身のルアー(特に上下に幅を持たない)では破綻もしやすい」という傾向です。
なお、大事なのは正面から見たときに、ボディーのどの位置にあるかです。
特に泳がせたときの支点は・・・
ちょっともやもやした書き方になってしまいすみません。
ですが、ルアーの形状によって、まったく違う現象が出るのがアイの位置なのです。
ごめんなさいね。
意味を知りたいなら、自分の手持ちルアーで、ペンチでまげて試してみてください。
下に曲げた場合あ、あるルアーはアクションが出やすく(特に始まり方が低速で出る)なりますが、あるルアーでは全く泳がないこともあり得ます。
ただ、全体的にはよく動く。
逆に上にすると、動き出しは遅いけど、安定しやすい。
というレベルです。
なお、ルアー購入の際に一つアドバイスをするなら、「あんまり考えてもしょうがない」ということでしょうか。
メーカーによっては、このアイの位置を最終段階で変更したりもします。
とりあえず作ったけど泳がねぇ!とか言ったときに、無理むりアイを下げてみたりとか(笑)
ルアーの作り手的には「それどうなのよ」と感じますが、「絶妙なバランスの崩れ方」とかで超抜ルアーが生まれたりもしますから、まぁ結果がすべてといえばいいのでしょうか(笑)
つづく
- 2021年11月10日
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