プロフィール
工藤
その他
プロフィール詳細
カレンダー
検索
アーカイブ
アクセスカウンター
- 今日のアクセス:3062
- 昨日のアクセス:227
- 総アクセス数:4636259
▼ ロッド選びのイロハ 要素分解
- ジャンル:釣り具インプレ
前回のつづき
前回は「ロッド選びで悩むと言う意味」の話しを書きました。
その中で一番大事なのは、「ロッドの基本」であり、そこから少しずらす事で「ある特定条件ではとてもいいロッド」が生まれる代わりに「それは何かを犠牲にしていますよ」という事です。
じゃぁそもそも基本って何?どんなロッド?どこにあるの?となると思いますが、「誰もが認める一番の基本ロッド」はこの世にありません。
まぁ当たり前の話で、フィールドが違えば欲しいものが違うのですから、「一本のロッドで全てを兼ね備える事はできないよ」という事なのです。
では基本とは何なのか?は、その「フィールドが違えば」の分部に合わせて「どんなルアー」を「どうやって使う」かにロッドの特性を合わせる事です。
それには手順があり、糸の太さ、使うリールの大きさが決まってこないと、マッチするロッドはなかなか決まりません。
余談ですが、最近はシーバスでシマノ社のリールは3000番台を使う人が増えましたね。
私の世代は4000番がベースで、人によって5000やSWでした。
リールが大きくなると何が変わるか。
それは最大糸巻量が変わります。
またスプール径の変更で、一回のキャストで出る回数(スプールに対しての一周分の量の事で、仮に同じ100mの放出があった場合、スプール系が大きいほど少ない周回での放出となります)が、小さければ増えます。
大きければ回数は減ります。
近年はPEラインが非常によくなってきたので、多くのユーザーが細糸を使う傾向にあります。
このことで、リールが小さくてもよくなったのかもしれませんね。合わせてロッドも凄まじく軽くなったから、リールが軽い方がバランスも良いのかもしれません。
私の感覚的に、0.8号以下7f以下でなら3000番、それ以上なら4000番かなぁ?
それが最近は、1.5号でも3000番でやってますね。個人的にはちょっと抵抗があるなと感じています。
1.5号の糸を使う釣りと言えば、それなりに無理をしなくてはならない状況を想定しますので、そこに合わせるロッドもある程度の強さを求めると思うので、ちょっとアンマッチな気もします。
ライトすぎるというか。
まぁ、感覚の話しですね。どっちが良い悪いではなく。
ちなみに私の場合は、干潟のウェーディング(要するに全く無理の必要が無いオープンフィールド)以外では0.8号は使わないので、ほとんどの場合が4000番です。
脱線したので、ロッドに話を戻します。
ロッドの基本とはフィールドに合わせていくという話をしましたが、ではその「合わせていく」とは何のことかの説明をしますがその前に。。。
まずロッドには「これがどういうロッドか(特性/特徴)」を決めるための要素がいくつかあることを整理しておきます。
これを理解していないと、フィールドに合わせたロッド選びが難しくなります。
逆にこれを理解する事が、「ロッド選びの全て」と言って良いかもしれません。
たとえで言うならば、自動車のサスペンションのようなもので、高級車は柔らかいけどスポーツカーは硬いみたいな認識があります。
これは環境に合わせてメーカーがそういう風にしています。
乗っている人が道路の凹凸を感じにくい方が良い高級車は、サスペンションが良く動き凸凹を吸収してくれる方が良いのです。
しかし動きすぎるサスペンションはタイヤからの情報伝達が少なくなる為に、タイヤのグリップを最大限使うスポーツ走行には向いていませんし、車の姿勢も制御しにくく荷重コントロールがしにくくなります。
では、そのサスペンションの特性を決める要素は何があるのか?と言うと、解りやすいのは「ばねの硬さ」「ばねの長さ」「ばねの動きを制御するダンパー(イン/アウト)」そして「取り付けられている位置や角度」などとなります。
しかし、どちらが車として正しいのか?と問われると、はて?どちら?となります。
サーキットではスポーツカーのサスペンションが良いですし、総理大臣を後ろに乗せるには高級セダンのサスペンションが良いですし、荷物を運ぶにはトラックのサスペンションが良いですし、林道を暴走するならラリーカーのサスペンションが良いです。
私の中での釣り竿の仕事は、非常にこの車やバイクのサスペンションと近い考え方を持っています。
なぜならば、キャストとルアー操作、掛ける、寄せるという仕事は、路面とタイヤの関係と同じだからです。
用途に合わせて、様々な種類の「求められるサスペンション」があるように、フィールドによって異なる使用ルアーの種類が「求められるロッド」と変換すると要素と作用が解りやすいのです。
ですから、どのロッドが釣り竿として正しいのか?と問われると、はて?となります。
何釣るの?
何処で釣るの?
これがすべての始まりと言うのはそういう事なんですね。
それが決まったら、要素を分解して「適切な仕様を選んでいく」のであり、その適切な振り分けをする為にも、要素を理解して欲しいのです。
さて、前置きが長くなりましたが、以下が「ユーザーが確認できる主な要素」です。
少なくとも私は、店頭でロッドのチェックをするときにはこれらの事だけを確認して、購入を決めています。
1 長さ1(グリップの先からティップの先までをストローク長とし、グリップ部はまた別の話しです)
2 長さ2(グリップ)
3 テーパーデザイン(どこで曲げるか)
4 マテリアル(シーバスなのでカーボンマテリアルに限定し、いわゆる弾性率?の話し)
5 工法(カーボンシートの編み方や、ハイブリット素材の導入等について)
6 ガイド(使用ガイド&セッティング)
7 見た目(好き嫌いの話し)
ユーザーとして販売店等で判断できる部分だけをピックアップしてみました。
マテリアルや工法を詰めていけば無限の組み合わせになってしまいますが、それはモノを見て判るレベルではない為にこんかいは省きます。
また、他にも細かい要素はあのですが、個人的にそれらの要素は、「おまけ」程度にしか考えていません。
たしかに効果的な作用がある物もありますが、基本性能+αでどっちかに振った時のデメリットを「多少解消するね」と言う話であり、劇的に変化を及ぼすものはあまりないなと。
では次回から、上記の7要素がどう影響するかを一つずつ書いていきます。
つづく
前回は「ロッド選びで悩むと言う意味」の話しを書きました。
その中で一番大事なのは、「ロッドの基本」であり、そこから少しずらす事で「ある特定条件ではとてもいいロッド」が生まれる代わりに「それは何かを犠牲にしていますよ」という事です。
じゃぁそもそも基本って何?どんなロッド?どこにあるの?となると思いますが、「誰もが認める一番の基本ロッド」はこの世にありません。
まぁ当たり前の話で、フィールドが違えば欲しいものが違うのですから、「一本のロッドで全てを兼ね備える事はできないよ」という事なのです。
では基本とは何なのか?は、その「フィールドが違えば」の分部に合わせて「どんなルアー」を「どうやって使う」かにロッドの特性を合わせる事です。
それには手順があり、糸の太さ、使うリールの大きさが決まってこないと、マッチするロッドはなかなか決まりません。
余談ですが、最近はシーバスでシマノ社のリールは3000番台を使う人が増えましたね。
私の世代は4000番がベースで、人によって5000やSWでした。
リールが大きくなると何が変わるか。
それは最大糸巻量が変わります。
またスプール径の変更で、一回のキャストで出る回数(スプールに対しての一周分の量の事で、仮に同じ100mの放出があった場合、スプール系が大きいほど少ない周回での放出となります)が、小さければ増えます。
大きければ回数は減ります。
近年はPEラインが非常によくなってきたので、多くのユーザーが細糸を使う傾向にあります。
このことで、リールが小さくてもよくなったのかもしれませんね。合わせてロッドも凄まじく軽くなったから、リールが軽い方がバランスも良いのかもしれません。
私の感覚的に、0.8号以下7f以下でなら3000番、それ以上なら4000番かなぁ?
それが最近は、1.5号でも3000番でやってますね。個人的にはちょっと抵抗があるなと感じています。
1.5号の糸を使う釣りと言えば、それなりに無理をしなくてはならない状況を想定しますので、そこに合わせるロッドもある程度の強さを求めると思うので、ちょっとアンマッチな気もします。
ライトすぎるというか。
まぁ、感覚の話しですね。どっちが良い悪いではなく。
ちなみに私の場合は、干潟のウェーディング(要するに全く無理の必要が無いオープンフィールド)以外では0.8号は使わないので、ほとんどの場合が4000番です。
脱線したので、ロッドに話を戻します。
ロッドの基本とはフィールドに合わせていくという話をしましたが、ではその「合わせていく」とは何のことかの説明をしますがその前に。。。
まずロッドには「これがどういうロッドか(特性/特徴)」を決めるための要素がいくつかあることを整理しておきます。
これを理解していないと、フィールドに合わせたロッド選びが難しくなります。
逆にこれを理解する事が、「ロッド選びの全て」と言って良いかもしれません。
たとえで言うならば、自動車のサスペンションのようなもので、高級車は柔らかいけどスポーツカーは硬いみたいな認識があります。
これは環境に合わせてメーカーがそういう風にしています。
乗っている人が道路の凹凸を感じにくい方が良い高級車は、サスペンションが良く動き凸凹を吸収してくれる方が良いのです。
しかし動きすぎるサスペンションはタイヤからの情報伝達が少なくなる為に、タイヤのグリップを最大限使うスポーツ走行には向いていませんし、車の姿勢も制御しにくく荷重コントロールがしにくくなります。
では、そのサスペンションの特性を決める要素は何があるのか?と言うと、解りやすいのは「ばねの硬さ」「ばねの長さ」「ばねの動きを制御するダンパー(イン/アウト)」そして「取り付けられている位置や角度」などとなります。
しかし、どちらが車として正しいのか?と問われると、はて?どちら?となります。
サーキットではスポーツカーのサスペンションが良いですし、総理大臣を後ろに乗せるには高級セダンのサスペンションが良いですし、荷物を運ぶにはトラックのサスペンションが良いですし、林道を暴走するならラリーカーのサスペンションが良いです。
私の中での釣り竿の仕事は、非常にこの車やバイクのサスペンションと近い考え方を持っています。
なぜならば、キャストとルアー操作、掛ける、寄せるという仕事は、路面とタイヤの関係と同じだからです。
用途に合わせて、様々な種類の「求められるサスペンション」があるように、フィールドによって異なる使用ルアーの種類が「求められるロッド」と変換すると要素と作用が解りやすいのです。
ですから、どのロッドが釣り竿として正しいのか?と問われると、はて?となります。
何釣るの?
何処で釣るの?
これがすべての始まりと言うのはそういう事なんですね。
それが決まったら、要素を分解して「適切な仕様を選んでいく」のであり、その適切な振り分けをする為にも、要素を理解して欲しいのです。
さて、前置きが長くなりましたが、以下が「ユーザーが確認できる主な要素」です。
少なくとも私は、店頭でロッドのチェックをするときにはこれらの事だけを確認して、購入を決めています。
1 長さ1(グリップの先からティップの先までをストローク長とし、グリップ部はまた別の話しです)
2 長さ2(グリップ)
3 テーパーデザイン(どこで曲げるか)
4 マテリアル(シーバスなのでカーボンマテリアルに限定し、いわゆる弾性率?の話し)
5 工法(カーボンシートの編み方や、ハイブリット素材の導入等について)
6 ガイド(使用ガイド&セッティング)
7 見た目(好き嫌いの話し)
ユーザーとして販売店等で判断できる部分だけをピックアップしてみました。
マテリアルや工法を詰めていけば無限の組み合わせになってしまいますが、それはモノを見て判るレベルではない為にこんかいは省きます。
また、他にも細かい要素はあのですが、個人的にそれらの要素は、「おまけ」程度にしか考えていません。
たしかに効果的な作用がある物もありますが、基本性能+αでどっちかに振った時のデメリットを「多少解消するね」と言う話であり、劇的に変化を及ぼすものはあまりないなと。
では次回から、上記の7要素がどう影響するかを一つずつ書いていきます。
つづく
- 2020年7月10日
- コメント(1)
コメントを見る
fimoニュース
22:00 | デフォルトでチヌがツ抜けするミジスライダー |
---|
20:00 | 雨の降る中の港湾での釣行 いきなりガツン! |
---|
16:00 | エンピツサヨリにドッカーン!と出たのはまさかの |
---|
14:00 | 久しぶりにつ抜けの護岸メバル |
---|
登録ライター
- 潮待ち時の過ごし方
- 1 日前
- papakidさん
- 霞ヶ浦シーバス
- 4 日前
- BlueTrainさん
- バスデイ:レイナJW
- 9 日前
- ichi-goさん
- 『掌返し?』 2025/6/4 (水) …
- 30 日前
- hikaruさん
本日のGoodGame
シーバス
-
- ナイトリバーシーバス
- OKB48
-
- 風が止んだ10分のチャンス!
- マエケン
いやいや。
お久しぶりです。
スズキ釣りが細分化され、自分のその時の状況により、効率の良い釣り方が出来る人が増えて来ていますね!
凄い進化だと思ってみています。
ブラックバスのように、細分化される事は、職人のように一つの釣りを極めて確立できた人が増えて、製品にフィードバック出来るからこそ。
昔は、ナイロンラインで、ボーマーや、出たばかりのコモモを河口で流して出た魚がフッキング出来なくて、空を仰いでいたのを懐かしく思います。
あ、そこは今も同じですね(笑)
シノビー
秋田県