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▼ 水難事故
- ジャンル:日記/一般
今年も水難事故が多発しているのは、毎日のニュースを見ていれば良く判る。
特に台風10号が小笠原付近に居た時の、太平洋岸に入ったうねりによる事故が注目を浴びている。
「晴れているため台風への危機感が薄い。そこへ広範囲にうねりが入ったから、同時多発的な事故になった」という記事やニュースを見た人は多いかもしれない。
まぁ、理屈的にはそうなんだろうけど、釣り人としてはすこし違和感も感じた。
と言うのも、全く海を知らない人がお盆休みで海に行き、事故にあってしまうのはある意味でニュースの通りかもしれないのだけど・・・
今回、特に11日に発生し報道された事故の中には、釣り人やサーファーが意外と多かった。
本当に、釣り人やサーファーが今回の波を見落としているのだろうか。
事故が起きる状況は2パターンあって、「予測していない状況が起きた」か「状況の読みが甘くて無茶をした」のどちらかだ。
一般の人(海にあんまり来ない人)が「まさかこんなに波があるとは」と言う事故は、それ以前に「波がこんなに危ないとは知らなかった」があるので、今回の『同時多発的な事故』と言う現象になるのも判る。
しかし釣り人やサーファーは、日常的に波を知っている人種なはずだ。
特に磯へ入るアングラーならば、波は時に恩恵を与えてくれる要素を持つので、ノーチェックでそこへ立つという事は、あまり考えられないと思うのだ。
当然、そう言う釣りをする人は、波の恩恵の裏にある「明らかなリスク」との比較をする。
そのリスクの程度は、もちろん経験や知識の差異により、人それぞれではあるけど、最終的な判断を下すのは自分だ。
だからこそ、なぜその日に入ったのか。
知らなかったのか、過信なのか。
もちろんそれを他人が知るすべはない。
どんなベテランでも、そのラインを見誤ることは在るし、明日は我が身かもしれない。
ただ、一般的なニュースでいう「同時多発的に起きた事故」と言う括り(くくり)には、釣り人としてみんなには違和感を持ってもらいたいなと思う。
どうもこの手のニュースを見るたびに、「パターン化させて判り易くする」というメディアのやり口が見えてしまう。
まぁ、判り易く伝える事は大事かもしれないけど、判り易くするために本質を曲げてパターン化をしすぎてしまう事は、その後の再発防止には何の役にも立たない。
なぜならば、パターン化の次は必ずマニュアル化なので。
このマニュアル化による事故防止は、特定の条件下で繰り返し行われる行動では、一定の効果を発揮するのだけど、常に不条理で信頼性がない条件下では、あまり役に立たない事が多い。
そう、自然とは、常に合理的でありながら人には不条理な物なのだ。
恐らく人間が自然を支配することが無いであろう現在においては。
マニュアル化の怖さは、マニュアル外が起きた時に必要な「自分で考える力が削がれる」ことにある。
考える事を止めて自然の前に立つことは、そのフィールドを選んだプレイヤーとして絶対にあってはならない。
今回の各地で起きた事故で、亡くられた方やその関係者の方々には、心よりお悔やみを申し上げるが、それと同時に同じことが起きないようにするには、いったい何ができるのだろうか・・・という思いも同時に起きる。
日常的に様々なものがマニュアル化されていく釣り。
「いつどこで何をどのようにすれば、シーバス釣れますよ」というのも同じ。
しかし、それを変えることは難しい。
どうやって「考える力」を与えていくか・・・は、まだ先の話しなのだろうか。
ウェーディングの安全講習動画でも言っているけど、「こうやれば安全です」なんてものは一つもない。
「危険な場所へ赴く(釣りに行く)事で発生するリスクを、どうやって下げていくか」は、結局は自分で考えないと意味が無いんだ。
その為には、常に状況変化とその処理の選択肢にアンテナを張っている必要がある。
これはほんと、マニュアル化はできないんだよね。
唯一言える絶対のマニュアルは、「釣りは危ないからやめる」なんだけど、釣りは行きたい物なんだという前提は崩せないし、それを止めろと言われる筋合いもない。
結局は、危険な遊びなんだという認識から始めないとダメなんだねぇ。
何にせよ、これから秋の台風シーズンも来ます。
自然の脅威には逆らわず、臆病なぐらいで釣りを楽しみましょう。
特に台風10号が小笠原付近に居た時の、太平洋岸に入ったうねりによる事故が注目を浴びている。
「晴れているため台風への危機感が薄い。そこへ広範囲にうねりが入ったから、同時多発的な事故になった」という記事やニュースを見た人は多いかもしれない。
まぁ、理屈的にはそうなんだろうけど、釣り人としてはすこし違和感も感じた。
と言うのも、全く海を知らない人がお盆休みで海に行き、事故にあってしまうのはある意味でニュースの通りかもしれないのだけど・・・
今回、特に11日に発生し報道された事故の中には、釣り人やサーファーが意外と多かった。
本当に、釣り人やサーファーが今回の波を見落としているのだろうか。
事故が起きる状況は2パターンあって、「予測していない状況が起きた」か「状況の読みが甘くて無茶をした」のどちらかだ。
一般の人(海にあんまり来ない人)が「まさかこんなに波があるとは」と言う事故は、それ以前に「波がこんなに危ないとは知らなかった」があるので、今回の『同時多発的な事故』と言う現象になるのも判る。
しかし釣り人やサーファーは、日常的に波を知っている人種なはずだ。
特に磯へ入るアングラーならば、波は時に恩恵を与えてくれる要素を持つので、ノーチェックでそこへ立つという事は、あまり考えられないと思うのだ。
当然、そう言う釣りをする人は、波の恩恵の裏にある「明らかなリスク」との比較をする。
そのリスクの程度は、もちろん経験や知識の差異により、人それぞれではあるけど、最終的な判断を下すのは自分だ。
だからこそ、なぜその日に入ったのか。
知らなかったのか、過信なのか。
もちろんそれを他人が知るすべはない。
どんなベテランでも、そのラインを見誤ることは在るし、明日は我が身かもしれない。
ただ、一般的なニュースでいう「同時多発的に起きた事故」と言う括り(くくり)には、釣り人としてみんなには違和感を持ってもらいたいなと思う。
どうもこの手のニュースを見るたびに、「パターン化させて判り易くする」というメディアのやり口が見えてしまう。
まぁ、判り易く伝える事は大事かもしれないけど、判り易くするために本質を曲げてパターン化をしすぎてしまう事は、その後の再発防止には何の役にも立たない。
なぜならば、パターン化の次は必ずマニュアル化なので。
このマニュアル化による事故防止は、特定の条件下で繰り返し行われる行動では、一定の効果を発揮するのだけど、常に不条理で信頼性がない条件下では、あまり役に立たない事が多い。
そう、自然とは、常に合理的でありながら人には不条理な物なのだ。
恐らく人間が自然を支配することが無いであろう現在においては。
マニュアル化の怖さは、マニュアル外が起きた時に必要な「自分で考える力が削がれる」ことにある。
考える事を止めて自然の前に立つことは、そのフィールドを選んだプレイヤーとして絶対にあってはならない。
今回の各地で起きた事故で、亡くられた方やその関係者の方々には、心よりお悔やみを申し上げるが、それと同時に同じことが起きないようにするには、いったい何ができるのだろうか・・・という思いも同時に起きる。
日常的に様々なものがマニュアル化されていく釣り。
「いつどこで何をどのようにすれば、シーバス釣れますよ」というのも同じ。
しかし、それを変えることは難しい。
どうやって「考える力」を与えていくか・・・は、まだ先の話しなのだろうか。
ウェーディングの安全講習動画でも言っているけど、「こうやれば安全です」なんてものは一つもない。
「危険な場所へ赴く(釣りに行く)事で発生するリスクを、どうやって下げていくか」は、結局は自分で考えないと意味が無いんだ。
その為には、常に状況変化とその処理の選択肢にアンテナを張っている必要がある。
これはほんと、マニュアル化はできないんだよね。
唯一言える絶対のマニュアルは、「釣りは危ないからやめる」なんだけど、釣りは行きたい物なんだという前提は崩せないし、それを止めろと言われる筋合いもない。
結局は、危険な遊びなんだという認識から始めないとダメなんだねぇ。
何にせよ、これから秋の台風シーズンも来ます。
自然の脅威には逆らわず、臆病なぐらいで釣りを楽しみましょう。
- 2019年8月20日
- コメント(2)
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お疲れ様です!
多分、初コメで(笑)
あくまで三浦の話ですけど、この数年危なっかしい姿を磯でみたり実際事故が起こるのは夏~秋が多い気がします。マルやヒラではなく、青物の季節。
これはライトショアジギング人気が高まり、YouTubeなどの影響でいきなり磯に入る入門者層が激増した結果。リュック背負って、ノーライジャケ、スニーカー、ジーパン当たり前。彼氏に連れられたヒールサンダルの女性だって、磯にいます。
なので、「波を見る」とか考えもしない人達が多く磯に入ってきているのが現状です。特に三浦はエントリーしやすいので。動画では釣ることしか見せないですし、磯で自動膨張式着てて騒ぎになったのもYouTube。
新規参入に繋がることは良いことでしょうが、あとはそういう人達に「どれだけちゃんと伝えるか」がボクらとしての課題の一つかな、と。
永島規史
神奈川県