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▼ スズキ・ヒラスズキ・ヒラマサ・イワシ
- ジャンル:釣行記
ヒラスズキ用のロッドを作る上で、絶対に外せない要素が幾つかある。
そのうちの一つ、安全性。
ヒラスズキをやったことが無い人は、「ロッドで安全性?」と思うかもしれないが、そもそもブランクが長いほうが良いのは、この安全性によるところが大きい。
諸説はあるが、なんだかんだ言っても、磯ではサラシがある程度出ているほうが魚は釣れる訳で、そういう状態では常に水際に立つことのリスクが発生するのが、この釣りの特徴。
なぜに磯はロッドが長くなるかと言うと、この問題が大きく影響し、ロングロッドは立ち位置を下げる効果がある。
また、魚を掛けた後のファイトにおいて、支点を上げる事も出来て、様々なリスクヘッジの仕事をしている。
ただし、その半面では、長すぎるロッドは操作感が落ちるのは宿命。
簡単な話で、長い棒の先の位置を、手元の小さな動きで操る再に、ブランクが長いほど修正も難しくなる。
そうすると、軽くてブレの少ないものが良いので、高弾性の線の細いブランクが良いのではないか・・・と思うが、意外とそうでもない。
磯はロッドの扱いが雑になるので、そういうロッドは、けっこう簡単に折れる。(道中のリスク含む)
また、想定外の魚もいるし・・・
かといって、ストロングなだけのロッドでは、相手はスズキ、やはり「掛からない」という問題も起きる。
逆のべなべなのロッドは、魚を止められない、浮かせる事もできない。
と、こうやって書くと、解ってはいたけど矛盾だらけ(笑)
あっちを立てれば、こっちが立たず。
それぞれの程度と妥協点のバランスが、非常に難しいのである。
もちろん、フィールドや釣り人の技量で、求めるバランスが変わるし、どれが正解と言うものはない。
ただ、私はロッドを作る側なので、明確に「求めるものの順番をつける必要はある」と思っている。
とりあえず最初に決まっているのは、11フィートである事だけで、ブランク特性云々ではなくまずはたたき台を1本作ってもらった。
そこから基本的な部分、例えばガイドの径だったり、グリップの長さだったり、ピースの分割方法だったりを、まずは「磯で使う事を解ってもらう事」に半年以上を費やした。
実はこれらの事は、後から変更が入るととたんにフィーリングが変化するので、最初に時間が掛かってもいいからしっかりと詰めて置きたかった。
(89は同時進行したから、ちょっと余計な時間も掛けちゃったw)
そこからやっと、ブランク特性の話し。
要素の極論2点。
長さと、パイプのつぶれ方の変動。
ロッドが曲がると言うのは、真円のパイプが潰れることを言う。
そのつぶれ方を決める要素は、素材の硬さと厚みと径の三つ。
素材はカーボンシートの種類と樹脂量。
こうやって分解していくと、どこで何が起きているかのイメージは付きやすい。
薄く硬いものは、ある一定のつぶれを超えたら
破断しやすいけど、そこまでの反発は強い。
これを「張り」とするならば、対極に「粘り」がある。
ヒラスズキの釣りは、凶風下でキャストを繰り返し、単純に魚の引きの強さを基準にする事はできず、引き波でのプラスαやストラクチャから引き剥がす為の無理も必要だし、10kg以上の青物のヒットもまれにある。
そういうことを考えて、張りと粘りの2面性を持ったロッドが要求される。
で、色々とやって今回のサンプルに至るのだが、やっとつりをしっかりやっての話をするレベルになったので、外房エリアへフィールドテストに出かけた。
ココからは魚を掛けないと、ロッドテストの意味が無い。
ヒラスズキロッドを作るなら、魚が圧倒的に多いこのエリアのテストは必須。
人が多いから嫌だのなんだのは言ってられないかなと。
そんなちょうどいいタイミングで、外房のタケさんからRマジックの忘年会に誘われた。
金曜の夜に仕事を終えて房総へ向かい、タケさんと合流してまずは夜の磯でマル狙い。
10年ぶりのそのポイントに立った。
星がきれい(爆)
お互いにワンバイト。
たぶん小さなヒラスズキのバイトだと思う。
アゲッパナを見て車へ戻り、次の場所でチャリ君とも合流して朝マズメを狙う。
右手奥にある沈み根。
じつは前回にココへ立った時にヒラをかけてバラした位置。
まだ暗いうちに数回ルアーを入れた。
ふむ。。。
反応無いか?
まだ水位がたれてない様子。
左隣でチャリ君が沖のスリット狙いでキャストをするが、私は少し様子見をすることに決めた。
間もなく潮は上げる。
どのタイミングで、この根にスズキは入るかなと。
1時間ほどキャストせずに暖めて待つ。
波が立ち位置を洗うようになり、ボチボチ入れてみるかとニコデザインのバボラを入れた1投目にガツンとヒットしたのは、ソコソコサイズのマルだった。
ヒト根を回り込まれたので、ロッドを高く保持しながら慌てずに岩を上ったり、波間を待ちながらアッチ行ったりこっち行ったり。
相変わらず外房の磯はキャッチが忙しいのだが、美味い波が入ったので飛ばして磯へ上げた。
バボラ、良いね。
飛距離も出るし、レンジもドハマリ。
さてロッド。
とりあえずの感じはつかめた。
思っていた通りに足りない部分はあるが、それ以上に取り回しの良さというかなんと言うか、長さを感じさせないシャープさがかなり良い。
やっぱりフィールドで使う事が大事だね。
しばらくの静寂の後、くると思っていたやつらが来た。
黄色い線が入ったヤツラ(笑)
チャリ君が獲った。
私とタケさんは、やられちゃいました。
1秒も戦ってない。
掛かった瞬間が根ズレのようなラインブレイク(涙)
その後は粘るも、ノーバイトで磯を後にした。
夜は忘年会なので、お馴染みの宿であるマンガ喫茶へ。
マンガ喫茶デビューのチャリ君と乾杯。
ヒラマサゲット、おめでとう♪
つかの間の睡眠を貪った。
続く
そのうちの一つ、安全性。
ヒラスズキをやったことが無い人は、「ロッドで安全性?」と思うかもしれないが、そもそもブランクが長いほうが良いのは、この安全性によるところが大きい。
諸説はあるが、なんだかんだ言っても、磯ではサラシがある程度出ているほうが魚は釣れる訳で、そういう状態では常に水際に立つことのリスクが発生するのが、この釣りの特徴。
なぜに磯はロッドが長くなるかと言うと、この問題が大きく影響し、ロングロッドは立ち位置を下げる効果がある。
また、魚を掛けた後のファイトにおいて、支点を上げる事も出来て、様々なリスクヘッジの仕事をしている。
ただし、その半面では、長すぎるロッドは操作感が落ちるのは宿命。
簡単な話で、長い棒の先の位置を、手元の小さな動きで操る再に、ブランクが長いほど修正も難しくなる。
そうすると、軽くてブレの少ないものが良いので、高弾性の線の細いブランクが良いのではないか・・・と思うが、意外とそうでもない。
磯はロッドの扱いが雑になるので、そういうロッドは、けっこう簡単に折れる。(道中のリスク含む)
また、想定外の魚もいるし・・・
かといって、ストロングなだけのロッドでは、相手はスズキ、やはり「掛からない」という問題も起きる。
逆のべなべなのロッドは、魚を止められない、浮かせる事もできない。
と、こうやって書くと、解ってはいたけど矛盾だらけ(笑)
あっちを立てれば、こっちが立たず。
それぞれの程度と妥協点のバランスが、非常に難しいのである。
もちろん、フィールドや釣り人の技量で、求めるバランスが変わるし、どれが正解と言うものはない。
ただ、私はロッドを作る側なので、明確に「求めるものの順番をつける必要はある」と思っている。
とりあえず最初に決まっているのは、11フィートである事だけで、ブランク特性云々ではなくまずはたたき台を1本作ってもらった。
そこから基本的な部分、例えばガイドの径だったり、グリップの長さだったり、ピースの分割方法だったりを、まずは「磯で使う事を解ってもらう事」に半年以上を費やした。
実はこれらの事は、後から変更が入るととたんにフィーリングが変化するので、最初に時間が掛かってもいいからしっかりと詰めて置きたかった。
(89は同時進行したから、ちょっと余計な時間も掛けちゃったw)
そこからやっと、ブランク特性の話し。
要素の極論2点。
長さと、パイプのつぶれ方の変動。
ロッドが曲がると言うのは、真円のパイプが潰れることを言う。
そのつぶれ方を決める要素は、素材の硬さと厚みと径の三つ。
素材はカーボンシートの種類と樹脂量。
こうやって分解していくと、どこで何が起きているかのイメージは付きやすい。
薄く硬いものは、ある一定のつぶれを超えたら
破断しやすいけど、そこまでの反発は強い。
これを「張り」とするならば、対極に「粘り」がある。
ヒラスズキの釣りは、凶風下でキャストを繰り返し、単純に魚の引きの強さを基準にする事はできず、引き波でのプラスαやストラクチャから引き剥がす為の無理も必要だし、10kg以上の青物のヒットもまれにある。
そういうことを考えて、張りと粘りの2面性を持ったロッドが要求される。
で、色々とやって今回のサンプルに至るのだが、やっとつりをしっかりやっての話をするレベルになったので、外房エリアへフィールドテストに出かけた。
ココからは魚を掛けないと、ロッドテストの意味が無い。
ヒラスズキロッドを作るなら、魚が圧倒的に多いこのエリアのテストは必須。
人が多いから嫌だのなんだのは言ってられないかなと。
そんなちょうどいいタイミングで、外房のタケさんからRマジックの忘年会に誘われた。
金曜の夜に仕事を終えて房総へ向かい、タケさんと合流してまずは夜の磯でマル狙い。
10年ぶりのそのポイントに立った。
星がきれい(爆)
お互いにワンバイト。
たぶん小さなヒラスズキのバイトだと思う。
アゲッパナを見て車へ戻り、次の場所でチャリ君とも合流して朝マズメを狙う。
右手奥にある沈み根。
じつは前回にココへ立った時にヒラをかけてバラした位置。
まだ暗いうちに数回ルアーを入れた。
ふむ。。。
反応無いか?
まだ水位がたれてない様子。
左隣でチャリ君が沖のスリット狙いでキャストをするが、私は少し様子見をすることに決めた。
間もなく潮は上げる。
どのタイミングで、この根にスズキは入るかなと。
1時間ほどキャストせずに暖めて待つ。
波が立ち位置を洗うようになり、ボチボチ入れてみるかとニコデザインのバボラを入れた1投目にガツンとヒットしたのは、ソコソコサイズのマルだった。
ヒト根を回り込まれたので、ロッドを高く保持しながら慌てずに岩を上ったり、波間を待ちながらアッチ行ったりこっち行ったり。
相変わらず外房の磯はキャッチが忙しいのだが、美味い波が入ったので飛ばして磯へ上げた。
バボラ、良いね。
飛距離も出るし、レンジもドハマリ。
さてロッド。
とりあえずの感じはつかめた。
思っていた通りに足りない部分はあるが、それ以上に取り回しの良さというかなんと言うか、長さを感じさせないシャープさがかなり良い。
やっぱりフィールドで使う事が大事だね。
しばらくの静寂の後、くると思っていたやつらが来た。
黄色い線が入ったヤツラ(笑)
チャリ君が獲った。
私とタケさんは、やられちゃいました。
1秒も戦ってない。
掛かった瞬間が根ズレのようなラインブレイク(涙)
その後は粘るも、ノーバイトで磯を後にした。
夜は忘年会なので、お馴染みの宿であるマンガ喫茶へ。
マンガ喫茶デビューのチャリ君と乾杯。
ヒラマサゲット、おめでとう♪
つかの間の睡眠を貪った。
続く
- 2014年12月18日
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- van
お疲れ様でした〜(=゚ω゚)ノ
つか、寝床の手解きありがとうございましたm(_ _)m
また一つ、自由の翼をみっけた感じです♪
そして、
一投必中ドンには、マジで感服しましたm(_ _)m
バボラ買っちゃお〜(=゚ω゚)ノ
ちゃり林
神奈川県