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▼ 最後の鱸釣り 3
- ジャンル:釣行記
http://www.fimosw.com/u/yasutakak2/pgfhpcvghf7omi
↑その1
つづき
駐車場へ戻ると、見たことのある釣具メーカーのステッカーを張った車が10台近く。
近くの岬へ様子を見に行くと、撮影だろうか?すごい人数でウェーディングしている。
こりゃぁ静かに寝れないね・・・と言う事で、場所移動して就寝。
19:00
平らになった寝床でぐっすり眠り、危うく明日の朝になっちゃうところ、記者が無理やり起こしてくれた。
朝食をとって着替えて、早めにフィールドへ。
夕マズメはどうだろう?と言う事だったけど、予想通りに反応無し。
というか、明らかに昨日よりベイトもボイルも状況悪いかんじ。
う~ん、天気が崩れるまでの一発勝負だね!と言う事で、5時間ノーバイト。
昼飯食って間を切ろう!
日曜
1:00
再度入水すると、3メーターほど目の前でヒット&バラす。
たぶん立ち居地。
そこはそりゃぁ付くよね!と言う場所なんだけど、ココの地形上の問題で、手前からアプローチするのが難しいのだ。
どうしても近すぎるヒットは掛け難い。
それはスタッカート89ですらも一緒。
1時間ほど投げたが反応も気配もなく、一回あがって休憩をした。
1時間寝て朝マズメ勝負。
4:00
風が強くなっている。
この場所、定期的に流れてくるベイトが魚を寄せているのだが、こう風が強いとそのベイトが見えない。
なんとなく感で釣りをするが、ますます強くなっていく風でラインのたるみが作れない。
明るくなって、最後の勝負。
強い風で音すらも持っていかれたが、キャストは出来るレベル。
ポツリ・・・と雨も来たが、たぶん台風の外壁なので、降る時は一気に来るだろう。
女肌のノールージュを付けて、やや上のレンジをショートジャークで流す。
たまにベイトにあたるから、見えないけど間違っては居ない。
出るなら今だ。
ト~ン、ト~ン、ト~ンと、ゆるいジャークを規則的に入れると、女肌はV字のラインを水面に描く。
その中にトトトンッという不規則な速度を入れて、魚に気が付かせるようにしている。
一見、規則の中の不規則で食わせるのが普通に思えるかもしれないが、連続ジャークで無理やり食わせる早い釣りでは魚をすでに負わせているので、この不規則は食わせにならない。
ベイトにコツッとあたったので、なんとなくトトトンッと入れた時にゴバッ!ときた。
すぐに異物を外そうとするその鱸を見て、「デカ!」と2人で声をそろえる。
ただ、食わせ方が怪しい。
読み違えた所でバイトしたから、たぶん浅いかも・・・
記者が「工藤さん、それデカイから確実に!」と、珍しい事を言う。
よぉ~し、慎重に追い合わせ入れとくぜ~!
と、ガ!と入れたら、ルアーが飛んできた(笑)
数十分後。
同じくスローなハイテンポの釣りで、記者にヒット。
明るい時間のチャンスに、ひとつハッキリした答えが見えてきた。
やがて雨が降りだした。
風も、限界を超えた。
お互いにヒラスズキで磯に立ってきた身なので、この程度の風でも釣りは出来る事を知っている。
でも、もう良いね。
忍び寄る闇のように、水位もまた上げてくる。
さ、おしまいだ。
思っていたとおり、最後は台風による強制終了。
これも「今月の工藤」っぽくて良いね♪
数年前、あの旧江戸の橋脚に響き渡ったカーボンの破裂音から始まり、本当に多くの事をこのバカな記者から学ばせてもらった。
それは本当に楽しかった。
彼の鱸釣り、本当はもう数年前に終わっていたんだけど、無理やり付き合ってもらってきた。
多くのメディアアングラーを生み出してきた彼は、ここで一回の幕を引く。
もちろん釣りを辞めるわけではなく、次のターゲットが鱸ではないだけ。
私がブラックバスを「もう本気では狙えない」と言っているのと同じく、彼は渓流でそれを味わい、今度は鱸でそれを繰り返す。
きっとこれからも、たまには一緒に釣りはするだろうが、2人で追う鱸はもういない。
寂しいけど、次の道へ進む時が来たのだから、良かったことなんだろう。
2人は違う道を歩んできた。
そして長い釣り人生の中で、短い間だけど同じ場所をたまたま歩いただけ。
そしてまた、お互いに違う道を歩む。
だが、一緒に追いかけたあの時間が消える事は無い。
お疲れ様でした。
本当にありがとう。
おしまい
次回はオマケww
↑その1
つづき
駐車場へ戻ると、見たことのある釣具メーカーのステッカーを張った車が10台近く。
近くの岬へ様子を見に行くと、撮影だろうか?すごい人数でウェーディングしている。
こりゃぁ静かに寝れないね・・・と言う事で、場所移動して就寝。
19:00
平らになった寝床でぐっすり眠り、危うく明日の朝になっちゃうところ、記者が無理やり起こしてくれた。
朝食をとって着替えて、早めにフィールドへ。
夕マズメはどうだろう?と言う事だったけど、予想通りに反応無し。
というか、明らかに昨日よりベイトもボイルも状況悪いかんじ。
う~ん、天気が崩れるまでの一発勝負だね!と言う事で、5時間ノーバイト。
昼飯食って間を切ろう!
日曜
1:00
再度入水すると、3メーターほど目の前でヒット&バラす。
たぶん立ち居地。
そこはそりゃぁ付くよね!と言う場所なんだけど、ココの地形上の問題で、手前からアプローチするのが難しいのだ。
どうしても近すぎるヒットは掛け難い。
それはスタッカート89ですらも一緒。
1時間ほど投げたが反応も気配もなく、一回あがって休憩をした。
1時間寝て朝マズメ勝負。
4:00
風が強くなっている。
この場所、定期的に流れてくるベイトが魚を寄せているのだが、こう風が強いとそのベイトが見えない。
なんとなく感で釣りをするが、ますます強くなっていく風でラインのたるみが作れない。
明るくなって、最後の勝負。
強い風で音すらも持っていかれたが、キャストは出来るレベル。
ポツリ・・・と雨も来たが、たぶん台風の外壁なので、降る時は一気に来るだろう。
女肌のノールージュを付けて、やや上のレンジをショートジャークで流す。
たまにベイトにあたるから、見えないけど間違っては居ない。
出るなら今だ。
ト~ン、ト~ン、ト~ンと、ゆるいジャークを規則的に入れると、女肌はV字のラインを水面に描く。
その中にトトトンッという不規則な速度を入れて、魚に気が付かせるようにしている。
一見、規則の中の不規則で食わせるのが普通に思えるかもしれないが、連続ジャークで無理やり食わせる早い釣りでは魚をすでに負わせているので、この不規則は食わせにならない。
ベイトにコツッとあたったので、なんとなくトトトンッと入れた時にゴバッ!ときた。
すぐに異物を外そうとするその鱸を見て、「デカ!」と2人で声をそろえる。
ただ、食わせ方が怪しい。
読み違えた所でバイトしたから、たぶん浅いかも・・・
記者が「工藤さん、それデカイから確実に!」と、珍しい事を言う。
よぉ~し、慎重に追い合わせ入れとくぜ~!
と、ガ!と入れたら、ルアーが飛んできた(笑)
数十分後。
同じくスローなハイテンポの釣りで、記者にヒット。
明るい時間のチャンスに、ひとつハッキリした答えが見えてきた。
やがて雨が降りだした。
風も、限界を超えた。
お互いにヒラスズキで磯に立ってきた身なので、この程度の風でも釣りは出来る事を知っている。
でも、もう良いね。
忍び寄る闇のように、水位もまた上げてくる。
さ、おしまいだ。
思っていたとおり、最後は台風による強制終了。
これも「今月の工藤」っぽくて良いね♪
数年前、あの旧江戸の橋脚に響き渡ったカーボンの破裂音から始まり、本当に多くの事をこのバカな記者から学ばせてもらった。
それは本当に楽しかった。
彼の鱸釣り、本当はもう数年前に終わっていたんだけど、無理やり付き合ってもらってきた。
多くのメディアアングラーを生み出してきた彼は、ここで一回の幕を引く。
もちろん釣りを辞めるわけではなく、次のターゲットが鱸ではないだけ。
私がブラックバスを「もう本気では狙えない」と言っているのと同じく、彼は渓流でそれを味わい、今度は鱸でそれを繰り返す。
きっとこれからも、たまには一緒に釣りはするだろうが、2人で追う鱸はもういない。
寂しいけど、次の道へ進む時が来たのだから、良かったことなんだろう。
2人は違う道を歩んできた。
そして長い釣り人生の中で、短い間だけど同じ場所をたまたま歩いただけ。
そしてまた、お互いに違う道を歩む。
だが、一緒に追いかけたあの時間が消える事は無い。
お疲れ様でした。
本当にありがとう。
おしまい
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- 2014年10月23日
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T中
山口県