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対象魚
▼ 『魚は、ルアーの破茶滅茶な動きを警戒する』
- ジャンル:日記/一般
料理を作る上で、あえて、まずく作ろうとする人っていないはずです。
料理はおいしくなるように作るもの、と言う前提があります。
一生懸命、おいしく作ろうと努力して、結果としてまずくなってしまう事はあると思いますが。
自分が食べるため、人に食べてもらうために、一生懸命美味しく作ろうとしたけど、結果として塩と砂糖を間違えちゃった、とかね。
昔、ソルティ・シュガーと言うフォークシンガーグループがあったそうですが、
そのメンバーの佐藤敏夫さんがグループ名の由来とゆーのは有名な話(らしい)。
佐藤敏夫→さとうとしお→砂糖と塩(笑)
古き良き昭和のお話です。
ルアーも、魚を釣る、魚が釣れる、魚を釣るための道具、と言う前提で作られていいます。
一生懸命作ったけど、結果として、釣れないルアーの烙印→廃盤、となる事はあると思います。
ただ、ま、何百匹か、何千匹か、何万匹かは知りませんが、
それなりの数を釣って、世に送り出されているはずですが。
釣れないルアーを作ろうってメーカーはないはず。
(広義の)薬も一緒ですね。
薬は、本来、病気を治すもの、と言う前提で開発されています。
副作用とかもありますが、riskを上回るbenefitがあるから、薬が薬として認可されています。
(riskが上回るものは、毒、ですね)
社会通念的に、
料理をあえてマズく作ろうとする人はいないし、
釣れないルアーをあえて作ろうする人はいないし、
病気を更に悪くするような薬をあえて作る人もいないはずなんです。
もし、今まであげてきた前提を覆すような事をする場合には(まずい料理を作ろうとする、釣れないルアーを作ろうとする、病気が治らない薬を作ろうとする)、
まず、はじめに、その前提を説明する必要が出てきますよね。
先日上げた、このパラシュートのお話も、
飛行機って飛んでる前提だし、
パラシュートも飛んでる飛行機から飛び降りる時に使う前提だし、
まさかの飛んでない飛行機から飛び降りる前提なら、最初に断っておかなきゃいけないんですよね。
ま、この文献の意義は、なんでも疑ってかかれよ、って事ですから、
あえて、『flying aircraft』とはしてないんでしょうが。
さて、先日、僕のログに下記のながーーーーいコメントをしてくださった方がいたんですが、
「魚はルアーに反応しない」のを証明したければ、滅茶苦茶な動きでルアーを通せば、魚は警戒して反応しない。』
さて、この証明、および前提、は正しいでしょうか?
『料理が美味しくない事を証明したければ、まずい料理を作ればよい』
『薬が病気に効かない事を証明したければ、毒薬を作れば良い』
まず、前提が間違っている事をご理解頂けるでしょうか?
料理は、社会通念的に、おいしく作る努力をする前提ですし、
薬は、病気を治すよう、作られている前提なんです。
その前提が間違っていたら理論が破綻します。
『無いって事を証明をするのは簡単です。
「魚はルアーに反応しない」のを証明したければ、滅茶苦茶な動きでルアーを通せば、魚は警戒して反応しない。』
ルアーは、そのルアーに合ったアクションをさせると言う前提で、魚を釣る事ができるよう、開発されているはずです。
リアフック・アイ、や、フロントフック・アイにスナップを装着してリトリーブしたって、そりゃ釣れるわけないですよね。
アングラーが、魚を釣ろう・魚を反応させようとしている、と言う大前提の上で、
魚はルアーに反応する・反応しない、について証明され、論じられるべきです。
『破茶滅茶な動き』が、最初から、魚を反応させないようにアクションさせてやろう、って考えに基づいているのだとしたら、
そもそもの前提が間違っているので、この証明は成り立ちません。
破茶滅茶な動き、が、いわゆるジャカジャカ巻き、であったり、めっちゃテンポの速いジャークやトゥイッチを意味するなら、それはしかたないと思います。
少なくとも、そこには、魚を反応させたい、こーゆーアクションをさせて魚を反応させたい、というアングラーの思いがあります。
料理で言えば、こう作ればおいしくなるだろう、と努力したけど、結果としてマズい料理になってしまった、のと同じです。
最初からマズい料理を作ってやろう、とは訳が違います。
『無いって事を証明をするのは簡単です。
「魚はルアーに反応しない」のを証明したければ、滅茶苦茶な動きでルアーを通せば、魚は警戒して反応しない。』
なので、この理論で証明されるのは
『魚はルアーに反応しない』
ではなく
『魚はルアーの破茶滅茶な動きを警戒する』ですね。
警戒、と言う反応を示しているのですから、破茶滅茶な動きのルアーには反応してるんですよ(笑)
そもそもの、いくつか前提が間違っているのと、『反応』と言う言葉の定義が不明確なので、
理論が破綻してるんですよね。
『魚はルアーに反応しない』を証明したければ、
・スプーン(カレーとか食べる方のスプーン)
・フォーク
・ルアー
・ライブベイト
・TENGA
・しゃもじ
・お玉
など、比較対象となるモノを、なるべく同じアクションになるよう、同じ速度でリトリーブして比較する必要があります。
スプーンはジャカジャカ巻、フォークはデッドスロー・リトリーブじゃダメです。
『差を知りたい介入以外の介入が等しくなければ、因果関係が正しく分からない』と言う大前提があります。
ここで言う、差、はルアーと他のモノの差、です。
介入以外の介入、を、アクション、リトリーブスピードとすると、ここを等しくしないと因果関係が正しくわからない、となりますよ、と。
(またまた自ログで恐縮ですが、フックの形状の違い以外の全ての介入をできるだけ同じにしようとしている事がご理解頂けるかと
他のモノと比較しないと、ルアーだから反応しなかったのか、他のモノにも反応しないのか、全てのモノに反応しない魚のか、明らかになりません(ココは、何を目的とするかによって変わってくるかと思いますが。)。
さらに、前提として、破茶滅茶な動き、と、反応、の定義を明確にしなければなりません。
反応とは、バイトなのか、警戒なのか、逃避なのか。
破茶滅茶な動き、ってのはどんな動きなのか。
スゲーめんどくさい事を長々と書いてますが、
何かを証明するってのは大変な事なんですよ。
大変な思いをして、時間とお金をかけて証明したモノだからこそ、広告・宣伝として使えるわけです。
前提とは、結論がただしいと考える理由、
つまり根拠を提示するための条件のこと、
だそうです。
前提がただしく、根拠もただしいものとなれば、必然的に結論もただしいと判断されます。
ところが、波動に関して、
前提は間違っている、根拠もデータもない、となれば、必然的に結論も間違っていると判断されます。
論理的な思考って、釣りに限らず、生きて行く上で大事すよ。
論理的な思考をすれば、波動なんて信じるに値しないモノだとすぐわかるはず。
ルアーは波動を出してる前提だし、
魚は波動を感じている前提だし、
魚は波動を感じてルアーにバイトしてくる前提だし。
これら全て、前提からして間違っていますからねぇ。
前提が間違っている=結論も間違っている=波動なんてない、です。
以前、張力のお話もありましたが、張力=一定、っと言う前提を理解していないと、フックの法則や糸の伸びなども理解できませんので、考察や結論が間違ってしまいますよ、とご指摘したのですがご理解されず(笑)
パラシュートのお話に続いて、
前提が大事、前提が間違っていると、どんなに正確な統計学的な処理をしても、誤った結論になってしまう、と言うお話でした。
あ、毒がないから、このログ伸びないな・・・
- 2020年6月6日
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