知っている人は知っているシリーズ(ドラグ

もう、シリーズ化しようかな(笑

これも、チョイチョイいろんな方のブログに出ている話なんですが・・・


今日は算数と理科

ドラグを4kgに合わせたリール

ラインを最大に巻いた時に、ロッドに取り付けず、リールから直で糸を出してドラグを合わせたとします

ちなみに、ロッドに取り付けて、ラインをガイドに通してからドラグを設定すると500g~1kgくらい変わってきます
(ロッドに取り付けて4kgにドラグを設定すると、竿にもよりますが、リールから直だと3kg~3.5kg位のドラグになります)

最大に巻いた時に、直径が6cmになったこのリールリールのスプールですが、魚に走られたなどしてラインが出て、直径が5cmになった時、この時のドラグは何kgになるでしょうか?



















正解は4.8kgです

1kg近く増える計算ですね

なぜそうなるか


(図1)
7xm7myaa8jbg3xy695i7-497ed2dc.jpg
理科の「梃子と天秤、輪軸」の話になります

問題から言うと
Aが6cm÷2=3cm、Bが5cm÷2=2.5cmで“Aの滑車に4kgの錘を付けた時、Bの軸は何kgの錘で釣り合いが取れるのか”と言い換えることができます

なぜなら、4kgを超えた力で引っ張ると糸が出る(スプール=滑車が回る)→4kgの力で引っ張るとスプールは回らない=つり合いが取れているという理論を前提にしているからです

んで、今の話を図に直すと


(図2)
um4hzr5pfct3z9ci64ad-4f14de3e.jpg

こうなります

この時「(Aの長さ)×(Aに付けた重量)=(Bの長さ)×(Bに付けた重量)」となるので、あとは代入して

3(cm)×4(kg)=2.5(cm)×?(kg)
?=12÷2.5
?=4.8(kg)となります


これ、どういう事かというと

「魚が掛かってラインを出されたら、ドラグを締めるな」って言う事なんです

むしろ、ある一定以上の巻き量になると、ドラグを緩めないとまずいことになりかねないんです

当然、ラインキャパや根が近くにあるなどの制約は当然ありますが、ラインが出されれば出されるだけ、ドラグの値は強くなるんです

なので、魚が止まらないからと言ってドラグを締め込んでしまうと、自分の体も含め、いろんな場所に負担・負荷がかかり過ぎてしまう事も・・・


近海では、そんなに気にする必要もないのかもしれませんが、チョット頭の隅に置いておいていただければ幸いです

コメントを見る