湾奥の鱸(…と外道達) 2013.06.29~07.15

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中休み多き記録的少雨かと思われた

今季の日本的雨季『梅雨』も、

後半はしっかりガッツリ豪雨してくれて、

大河川に限らず、

小河川やそれらに直結する港湾・湾奥の水と言う水を一掃し、

各地の状況もそれに伴って、

それとなく、けど確実に『初夏モード』へと移り変わってゆく。



前回釣りログで、

残念ながらGOODサイズHITにまで至ることが出来なかった、

『バチ抜けライズ攻略戦』。


まだまだ気になるあのベイトパターンに、

更なる『HITパターン確立』と『総バイト総獲り』、

そして『良型HITパターン確立』をどうにかせんと、

あれこれ奇策を引っ提げて執念を燃やしてみたいところ。




2013.06.22~23

潮回りを半サイクル移行した下げ始め。

気になるバチパターンを追及すべく

更に湾奥・水路的小河川。


風はやや強く、

いつも静かな湾奥にしては少々波騒がしい。



サイズUP不発のひとつの要因として『見切られ』の概念を排除すべく、

基本通りに、

『PEサイズ1号→0.8号』

『リーダー 24lb→17lb』

『スナップ 0号→00号』


このポイントの特徴とは相反したラインのワンサイズダウン。

橋脚絡みでのラインブレイクが非常に危険なポイントを承知で、

あえて『バチ抜けライズのみ』に特化したタックル構成で挑む。



…が、不発。

ライズ音も無ければバチ感も皆無。

ましてこの風と波と濁り。

言い訳はしたくないけど、前回とはまったく違う状況。


下流から上流方面へと転々とランガンしてバチパターン枠を解除して撃ってく。

魚は居るはずなのに2時間やっても本日はダメ



2013.06.29

風こそ止んだものの前回釣行と似たような状況の日。


NEWプラグとして『アルデンテ』『にょろにょろ』を追加して、

本日こそは何とかしたい一心。


でも変わらず『バチ目視』も『ライズ音』も確認出来ないまま時間だけが過ぎてく。




気分を変えるべくNEW『アルデンテ』の水面引き波を常夜灯真下であれこれ引いてみると、

これは今まで持ってないタイプのルアー。

この発見がいい出会いとなることに今後期待大。


面白いのでブレイク際の明暗とかをほぼ流しただけの状態とかで引き波とかどんどん試し撃ちしてみる。

とか、やってると不意に1HIT。



無断拝借で恐れ入ります、

『未必の故意メソッド』(全く釣れる気が無かった状態)!!!!



ただエラ洗いしないわりには重量感満々で良型期待感満々だったんだけど…

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02:25 NEWアルデンテをガップリ丸呑みの岸壁ブレイク明暗付き・ナイトゲームTOPチヌ


ライトに照らされたのは狙いの良型シーバスでなく、良型のチヌ。

きっちりランディングしホッと安心しながらも、

残念ながら『対象外魚・外道』感に多少ガッカリな複雑感。


けどNEWアルデンテに魚が反応した、

その点で非常に嬉しい本日貴重な1匹。




2013.07.07

更に更に湾奥バチ抜け攻略をと、同ポイント。

が、

あちこちに先行者。

時間がないのでポイント争奪戦を早々に離脱、

港湾干潟部の流れが絞れる場所で下げ始めの1時間だけ。


ライトで照らしても全く正体が目視出来なかったんだけど、

浅瀬には無数に小ベイト感満載。

下げ後半の浅瀬から追い出されるタイミングにはいい時合いがきそう。


…けど本日はこの1時間で終わり。

何故なら…


2:00

『SEABASS GEAR』には珍しく、

最近、兄貴が非常に絶好調な『港湾・岸壁タッキング(!?)』に挑む。




専用タックルは無いので、兄貴の最新型を借用。

兄貴曰く、

『PE5号にルアー直結で岸壁際のボトムをトレース』。


シンプル過ぎて半信半疑でやってみるもなかなか難しく、

当たりなのか根掛かりなのか。

でもね、ほら♪

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02:35 人生初のオクトパスHIT。兄貴曰く『藻が釣れた感』正にそのもの。


テクトロに近い要領で、

『テクテク』というよりも『ノロリノロリ』って感じ→『ノロトロ』メソッド。

肝はルアーのノロい引き重り感と、

キャストして手当たり次第よりも岸壁とボトムの角付き狙いで、

ボトム地形を探ってく感じ…かな?


ポイント説明してくれてる兄貴に先行して小型1匹HIT♪

すると内心焦っていたはずの兄貴が怒りの追い上げ2HIT。

しかも大型。


悔しいのでこちらも(兄貴の大型HITしたルアー借用して)後半粘り、

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03:51 小型2号


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04:00 小型3号


意外に釣れるもんなんだな…と正直驚き。

それと未知の世界のいい体験が出来た。




兄貴が『資源が無くなるから』と小型のリリースを促すも、

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最後の1匹は若干サイズUPだったので、

こそっとテイクアウト。ご馳走様でした☆






2013.07.08

少し時間があったので湾奥通い。


風は無く、適度な濁りでいつもの状況。

ただバチを始め、ベイト感はまだ感じられない。

シーバスは何を喰ってんのかな?


1箇所目では明暗狙いも対岸にアングラー。

対岸バトルになりかけて上へ移動。




橋脚周り。

対岸上流側にアングラーが入り、

下流側から少しづつ撃ってく、やりにくいしノーバイト。




さっさと見切ってもうひとつ上へ。

いい逆流れが出始めたのを逃さずスーサン。

2投外してヤルキスティックの1投目、

やや沈めたU字TOPと橋脚が重なる点で1HIT。

これは手前でバレテしまう。




この逆流れの後に来る本流れにタイミングを合わせて、

実績のある下の橋脚周り。

本流れ開始までブレイク際の明暗を、

スーサンで1mおきにアップに撃っていって1HIT。

これも可愛いサイズで完全にフッキングせず。


バチパターンかそれ以外に移行か、微妙な感じ。

ただ魚の活性は高いので期待は出来るかも。


いよいよ短い本流れ開始。

ハイローテーションしてもプラグ5~6種ほどが限界かもしれない短い時合いを、

カッター→アルデンテ→スーサン→マリブまで撃ってダメ。


最後は理屈じゃなく勘に頼って『NEW・にょろにょろ』。

U字でさんざん撃った明暗とヨレの交る位置やや奥に、

上からダウンクロスでピンポイントに撃ち込んだ2投目にやっとやっと執念の1HIT。

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22:24 さんざん通した筈の場所にそれでも居た、食わず嫌いな奴


こうやって苦労して苦労して釣れた時、

そして結局釣れない時、いつも思う。

『魚はたくさん居るはずなんだけどねぇ』…って。


時合いも終わった感で、本日は2時間でTIME OUT。




2013.07.15

梅雨が明けてナイトゲームもやや蒸し暑くなってきた今夜、

これでもかと湾奥・水路的小河川。

その上流からの乏しいな流れがやや絞れる場所。



どうやらベイトのバチは完全に沈黙したようで、

ボラ・イナッコが水面下を占領している様子。


20~30分に1回、

良型の激しいライズ音とともに数十m範囲中で水面下のベイト達が波紋を作る、今夜はそんな状況。



もちろん狙うはその良型。

たぶん数はいない、1匹か?2匹か?


レンジは水面~水面直下数cm。

『ごっつあん89』の水面V字引き波&揺らぎから攻めていく。

たまのライズは流れが絞れる位置なんだけど、

出るのはプラグと全然違うところ。


流れが強くなったら『ラムタラ』、

弱まったら『ニーサン』でポイント決め撃ちで集中的に流してくけどそれでもライズ喰わせきらず、

そんなこんなであっと言う間に2時間。

ライズ攻略ならず。




最後の30分は上の橋脚、

ここも実績は高い場所。


時合いのギリギリまでポイントには撃たず、

ブレイク際や常夜灯周りで時間を稼ぎ、

ここぞで1投目は『スーサン』。

その1投目、定番のU字TOPが橋脚に合うように流すと会心の1HIT。

エラ洗い無く重量感たっぷりの感触…そして潜るこの感じ、

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やっちゃった。





先日TVでもやってた『チニング』、

あれほどに狙って獲れれば面白いゲームに間違いない。


けど、

シーバスマンとしてはガックシ、としか言いようがない。


狙った魚を狙って獲れなければ、

この『釣り=ゲーム』にはあんまり意味がない、と個人的には思う。


残念ながらこの魚はたまたまマグレで釣れただけ。












2時間やってTIME OUT…その時、

ふと下流側から緩い流れにのって水面に漂うものが。

引き上げてみると…

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60UPのシーバス、

の亡き骸(死後2~3日程度な感じ)。



寿命とは言い難いが、

目立った外傷は無く、

ルアーを咥えてもいなかったのでラインブレイクでもなさそう。


ルアーマンに釣られて、

しっかりした蘇生もなくもなくデッドリリース…がもっとも可能性が高そうな感じ。



シーバスは非常に弱い。

それは大きくなればなるほどその傾向が顕著な気がする。


湾奥などでキャッチ&リリースのシーバスゲームをずっと楽しんでいく以上、

確実な『蘇生術』を学んで欲しい。


これはスタイルとかではなく、

ひとつの命相手の遊びの最低限のマナーだと考える。




【リリースについての参考資料】

村岡昌憲氏 『TOKYO SEABASS NET』(無断借用申し訳ありません)

style『スズキを守ろう』
http://www.fimosw.com/u/tsn/1fppshswt2sr45

style『リリースについて考える』
http://www.tokyo-seabass.net/style/release/index.htm

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