2.5次元ルアー製作

  • ジャンル:日記/一般
GW終盤。
シーバスミノーをいくつか製作したが、うまくいったりいかなかったり。ルアー製作の工程をなるべく減らして手軽に、かつ美しく、というのが自分のモットーだが、それでも数々の工程の中でいつも必ずミスが発生する。それぞれの作業が細かい上に専門性を要するものばかり。しかも全ての工程を手際良くつなげていかねばならない。メンタルの影響も大きい。まるでフィギュアスケートのようだ。満点はまず無理で、途中でつまずいてもなんとかフィニッシュ、みたいなことが多い。今日はわりとうまくまとまったかなという日もあれば、昨日はつかめてたのに今日はさっぱり、なんてことも。

まあ失敗からの気づきもあるので前向きに。とにかく身体が覚えるまで続けることが大事かと。

それでもあまりに効率が悪いため、今週の途中からは色柄工程のみに絞って研究することにした。名付けて「2.5次元ルアー製作」。本体製作の手間をすっ飛ばして色柄だけに絞った試作検討に取り組む。特に顔の表情作りを集中的に。

PCでデザインした顔の部分をインクジェットプリンターで透明シールにプリント。
gkar7zvj6t4p3dce3t6z_400_400-a8bb35ce.jpg

先に厚手のプリンター用紙にプリントしておいた本体の色柄の上からアルミテープと顔のパーツを貼り込む。それに鉄筆やカッターで陰影をつけてレジンを盛っていく。

xw5dvunvyrsrwbu2nptn_400_400-7fefdcd8.jpg

アルミ部分に膨らみをつけてレジンを硬化させていく。光を当てるとそれなりにルアーっぽく見える。本体のウロコ模様も少しだけトライ。こんなのを20個くらい試作。
z3bcz2s9av9w7iysgndi_400_400-3c032ea8.jpg

同時にアルミテープを何種類か購入してこちらもテスト。いろいろ種類があることに気づく。厚みやツヤの違いをためしためしに。
7wrfhip3tvaapc8vi4o3_400_400-43e0690a.jpg


ある程度方向性が見えたところで、先に作っておいた本体に貼り込んでいく。作りながら迷うことが減ったので結果的に作業効率は上がった気がする。
ne5s4g6z4fxp3zyd2exd_400_400-f4cc8f21.jpg
今回の組み合わせ
背中 ホログラムシートの上から印刷シート
側面 アルミテープ(光沢)の上から印刷シート
腹部 ホログラムシートの上からジェルネイルシアーホワイトのグラデーション

今回初めて試したパターンが腹部の表現
ホログラムの上から半透明のホワイトでグラデーションかけたらお腹のウロコ感と艶かしさがきっと出るだろうと。
5jxkzj27rk86nv72ru99_400_400-69b90943.jpg

結果はまあまあ。
写真では一見きれいに見えるけど結構ムラができてしまい、グラデーションもまだまだ。こちらは引き続き技術習得に励むことにする。

側面はカッターで陰影を受けてウロコの立体感は出たが、反射が強すぎな印象だし印刷のラインが出過ぎ。次はもう少しマットなアルミテープで印刷柄もやや抑えるようにしよう。
966pwbtmcyuucbyremgs_400_400-fe736f09.jpg


背中はこんな感じで。ホログラムとカラーと柄の組み合わせで、反射と透過が両立でき奥行感が出た。
jtbbwc5zd76cww8punbt_400_400-9bc963da.jpg

色柄だけでも考えること、手を動かすことはかなりある。まだまだやりたいことは膨大だ。

それでもこの2.5次元製作のおかげで様々な色柄を短時間に試すことができるようになった。これからはもっとバリエーションを広げていきたい。

困ったことからいつも新しい発見がある。それがハンドメイドならではの面白さだ。










コメントを見る