サバイバル生活+釣り その2

  • ジャンル:釣行記
いよいよサバイバル生活初日。早朝からニューフェイスの車に乗り、一路北へ高速道路をひた走る。目指すは大物の釣れる山間の本流域。

朝は雨も降っていなかったが、大型台風直撃の日だけあって、高速に乗ったあたりからすごい雨と風。これでは現地も厳しいか。

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長い高速道路の旅を終えたが、現地も爆風と豪雨。天候がこれだけ悪いにも関わらず、ほぼ約束の時間に全員が集合した。

大先生の車に乗ってきた子羊の目が早くも死んでいる。やはり大先生はサイコロの旅を実行したらしい。子羊は朝からそれにつきあわされ、すでにグッタリ。

エキスパートは一足早く早朝から現地入り。しっかりと朝まずめに本流でヤマメを獲っていた。さすが!

川の状況を聞くと、雨は降り続いておりそろそろ厳しい水位だと。しばらく入渓は難しいとの見通し。残念だが、天候にはかなわない。

しかしとにかく今夜の食材を確保しなければ。本流はあきらめ、急遽エリアでお茶を濁すことに。無理は禁物だけど、出来る範囲のことはしたいとなると、エリアという選択がやはり妥当。

サバイバル能力がイワシくらいしかないキノコ班の2人は、台風の中キノコをとりにいくわけがなく、道の駅で野菜をただ買ってくるだけというなんともお粗末な選択。まあこの状況ならね。

すでにグッタリしている子羊は、再びうなだれながら大先生の車に引きずられていった。台風より大先生が次に何を言い出すかが怖いらしい。


魚班三人はエリアへ。この爆風の中でもエリアはやっているもので。
しかし爆風。テンカラを振ると、レベルラインが真横に吹き飛ぶ。足場がしっかり整備された浅いポンドなので危険はないが、さすがに、こんな時に釣りをするのは初めて。

しかし魚の活性はすこぶる高い。なんとか毛鉤を水面に落とすと、ウィンドサーフィンのごとく、かなりのスピードで毛鉤が水面を走る。


毛鉤はとりあえずオレンジ系のマテリアルで巻いたパラシュート。水面を疾走する毛鉤にパシャッと魚が出る。風が強すぎてレベルラインにかかるドラグが問題にならず、むしろ自然に羽虫が水面を吹き飛ばされているように演出できてしまう。


ツーっ••••••パシャッ!
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ワンキャストワンヒット状態が続き、

二時間ほど、本流に入れなかったうさを晴らすかのように、レインボーやブラウンをしこたま釣って、とりあえず大きめのものだけ数本をキープする。魚を必要な分だけ確保すると車に戻り、今夜のコテージに向かった。

20分ほどで山の上にあるコテージへ。キノコ班も野菜を買って到着。
ところが到着してみると困った事態が待っていた。


あろうことか台風のせいで施設全体が停電中だという。復旧しないと調理器具は使えない。ポンプが動かないので水も出ない。

とりあえず受付でランタンを渡され、コテージに入るが何もできない。日は暮れてくるし、小さなランタン一つではコテージは薄暗いばかり。外は轟々と風が吹き荒れ、盛大に雨が降っている。時々バキバキッという音がする。ヤバいな。こりゃ本当にサバイバルになってきたぞ。。


突然「うわあっ!」という叫び声が。今度は何だと見にいってみると、子羊が得体のしれない虫にビビって、硬直しながら後ずさりしている。「うわ〜、マジで気持ち悪り〜」とか言いながら、ものすっごく顔をしかめている(笑)


ランタンの灯火の下で皆で車座になり、結論の出ない会議。とにかく復旧を待つほかはない。そんな中、大先生はさっそくビール

そんなときニューフェイスが、持参したコンロを使い、黙ってコーヒーを淹れてくれた。いっぺんに温まる場の雰囲気。やるね!


(でも女にモテるのは断然虫嫌いの子羊なんだよなー。人生だね)


結局待つこと三時間ほどで幸いにも電気は復旧。
そこから食事を作る。小さなキッチンでなんとか七品ほど作った。


沢山の地場野菜と魚を食べながら、冷えてないビールを飲み、その後利き酒大会。轟々と風が鳴る中就寝と相成った。


うーん、明日は渓に立てるのだろうか。


その3へ続く

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