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​幻のイ号潜水艦

  • ジャンル:釣行記
  • (渓流)
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雨の間の夏日となったあの日、私は渓に潜む魔物と遭遇した。

あれは釣ってはならない神魚だったのかもしれない。

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この日、私は普段とは異なる、比較的下流域から入渓した。

ラッキーなことに

川沿いの草の生え方を見た限りでは、入渓者の痕跡はなさそうだった。

渓が醸し出す雰囲気も抜群で、否が応でも期待は高まっていく。

そそくさとタックルのセットをし、釣りを開始する。

いつも通りスピナーをメインにキャストしていくと早速チェイスが。

魚影はかなり濃いようだ。

ルアーのトレースコースを変える度に

薄暗い岩陰から無数のイワナが飛び出してくる。

目を凝らして見てみると、ときどきアマゴも交じっているようだった。

しかし、開けた渓相が災いしているのか

予想外に魚の警戒心は強い。

ギリギリまでチェイスしては∪ターンという場面が続発し、

なかなかヒットには至らなかった。

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スピナーでは分が悪いと思い、ミノーを撃ってみるがそれもイマイチ。

もちろん釣れることは釣れるのだが、

どうも魚の出方がスカッとしない。

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エサが豊富なため、源流域のイワナほど飢えていないということだろうか。

必死になって追いかけてくるという感じではない。

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思わずヨダレが出そうな好ポイントがその後も続いたが、

魚の反応は渋いままだった。

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手を変え品を変え、あれこれやってみたが

思ったほどの釣果が得られないまま、とうとう退渓ポイントまで来てしまった。



ここで最後にしようと、何気なくミノーを撃つ。

すると20センチそこそこのイワナが1投目でヒットした。

これだ。

私が求めていたものは。

バシッとキャストが決まって、バシッと魚が出る。

単純だが、これが一番気持ちがいい。

サイズはともかく、内容的には今日一番だ。

上機嫌になってファイトしていると、

ヒットしたイワナの後方から黒い巨大な影が急接近していることにようやく気が付いた。

デカイ。

今まで観たことがない巨体だ。

ヒットしたイワナの倍以上は悠にある。

50センチ以上はあるのではないだろうか。

まるでシーラカンスのような、ごついウロコに覆われた大イワナ。

いったい何年魚なのだろうか。

まさに潜水艦イワナだ。

その潜水艦イワナは、ヒットしたイワナに向かって一直線に突進していき、

なんと食いついてきた。

必死に暴れて抵抗する、イワナ。

潜水艦イワナは横っ腹からイワナに噛み付き、一気に半身ぐらいまで飲み込んでしまった。

目を疑うような光景に私は呆然と立ち尽くしてしまった。

が、我に返る。

この潜水艦を釣るんだ!

まずは落ち着いて状況を分析した。

潜水艦イワナはルアーにヒットしたイワナを飲み込んでいるだけで、

フッキングしているわけではない。

それならば…

ラインテンションを保ち、慎重に寄せようと試みた。

しかし…

潜水艦イワナの口からポロッとイワナがこぼれ出してしまった。

無念そうに引き返す潜水艦イワナ。

私は再び呆然とした。

その後も何投か粘ったが、

一度だけヤル気のないチェイスを見せたきりで、岩陰に隠れてしまった。

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(私以上に呆然としていたのは、潜水艦イワナに食われかけた、このイワナだった)

私は悔しいというよりも、晴れ晴れとした清々しい気分になっていた。

あの潜水艦イワナはきっと釣ってはいけない幻の魚なのだと、

そう思えたからだ。

この先、釣りを続けていてもなかなかあんな魚には出会えないだろう。

そんな魚に遭遇できたというだけでもラッキーというものだ。


程なくして灰色の雲が沸き立ち始めた。

私はレインウェアに袖を通し、渓を後にした。

林道を急ぎ足で帰る。

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(帰りの林道で見つけたクワガタ。コクワガタのメスか?)

車に戻ったころには土砂降りの雨が降り出していた。



 

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