20時間の釣り旅〜その1〜

  • ジャンル:釣行記
  • (青物)
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サービス業の私にとって連休が近づいても仕事になって休みが潰れてしまうだろうと、半ば諦めていた所にぽっかりと空いた時間が出来た。『20時間』この時間をそんなに?と捉えるか、それだけ?と感じるか。
その中で出来る限り楽しもうと、釣り人の本能が釣行計画を練り始める。ギリギリになって取れた時間ゆえ、釣友とのタイミングが合わない懸念を抱きながら連絡を取ってみる。


やはり持つべきものは友である。


行き先は決定。直前情報も良い感じ(釣り人あるある、昨日までは良かったパターンか?)当日はは釣友も同行してくれるとあって期待が膨らむ。なにから、なにまでお世話になります。この時はさらにお世話になるとは思ってなかった…




狙う魚は青物。

Japanese amberjack

こう書くとかっこいい名前を持つ魚だ。地磯から狙いに行く、青物用のタックルは持っていない。いつものシーバスベイトタックルで臨みたい。不利な部分もあるだろうが、現場でいろいろ考えてみよう。それが釣りの楽しみの一つでもあるのだし、専門に狙ってるアングラーから見れば「舐めてるの?」と怒られそうだな。



ミノーに反応がいいとのことだったので14cmクラスのルアーを多めに持って行こう。磯歩きになるのでスパイクシューズもしっかりチェック。無事に安全に楽しんで帰ること、それが1番大事。安全対策のフローティングベスト。なにか起こってからじゃ遅い。

出発までの短い準備時間もすでに釣り旅の一部、楽しい時間はこれからだ。


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釣り旅前日の夜、釣りバカはやはり浸かっていた。今回一緒にはタイミングが合わず行けない釣友と二人、いつものポイントに居た。時合と目星を付けた時間はAM4:00

この時期はベイトより地形と睨んでいた。

が、そうは上手くいかないもので数時間投げ倒すもノーバイト。
でも、お互いキャストをやめない。
そんな釣友を見ながらこんなことを思っていた。




悪い状況だと感じても、
思うような流れが出なくても、
それでもひたすら粘って粘って出逢えた魚に格別の悦びを見出してしまう。
たとえ自分が釣らなくても悦べる。


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そんな修行の様な釣りがたまらなく楽しいし、
そんな釣りに付き合ってくれる釣友に感謝している。

寒さで手の感覚がなくなってきているのにキャストをやめなかったり…

流れもベイトもない中、頻繁にルアーチェンジしたり…

雨が降る中、重めのルアーをフルキャストして腕が攣りそうになったり…

暗闇から現れる特殊部隊のような装備で川に浸かりいつ訪れるともわからない魚を待ったり…

見切りどころが見つからずボーっとしたり…

天を仰いで星が綺麗なことに気づいたり…

仲間たちと卓上の推論をぶつけ合い…いつしか反省会のようになったり…

懲りずに次回の釣行を約束したり…

そして今みたいに文章に起して発信してみたり…


まだまだあるのだが、
釣果だけが釣りの魅力ではないことを知っているからこそ、

今日も釣り場に立つ。



格別な出逢いの為に…



あぁ、寝不足のまま明日は釣り旅だ…



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