【見るまえに跳べ！】カリマンタン釣行記最終回「景色」

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岡林弘樹(オカバ)

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▼ カリマンタン釣行記最終回「景色」

ジャンル:釣行記
(東南アジア, 海外遠征)

カリマンタン釣行記最終回「景色」

家に帰ると、近所の子供達が待っていた。

最初は恥ずかしいのかモジモジしていた彼らだったが。
構ってやるとすっかり豹変。
狂暴なやんちゃ坊主に変貌してしまったのだった。

二人掛かりでタコ殴りにされるビックリマン高田。
制圧完了！と言わんばかりの光景だｗ

家の中でも、飽きる事の無い時間が過ぎていく。

この家で食べる最後の晩御飯が、いつもより豪華な気がする。

毎日、家のお母さんに「美味しい！」と伝えていたおかげだろうか。

今日も笑顔で美味しいを伝えると、お母さんも笑顔を返してくれた。

疲れもあり、お腹いっぱいになればすぐに睡魔がやってきた。
今日も良い一日だった。
明日に備える為、今日は早めに寝床に入った。

翌朝。
この日は移動日となる。
昼には荷物をまとめ、街に向けて出発しなければならない。

午前中は少し時間があるようなので、釣りに出られることになった。

最終日に選ぶ最後の場所は、やはり格段に魚影の濃いB湖でだった。
今日は僕とのび太（ガイドマン）、ビックリマンとUさんで船に乗る。

水位が目に見えて下がっており、倒木が露出し行く手を阻む。
急な流れを、エンジン全開で登っていく。

こうして辿り着いたのは、もう見慣れ始めた黒い湖だ。
到着後、投げたルアーにすぐ反応が出た。

※タックルデータ※
ロッド：TULALA　エルホリゾンテ７０
リール：クロナークCI4１５０
ライン：ＰＥ２号＋４０LB
ルアー：スピナー(現地調達の重いやつ)

やはりB湖の魚影の濃さには驚かされる。
今日も抜群の好反応だ。

ラストフィッシュ！

この日も午前中だけでフラワートーマンを２０本ほど釣り上げた。
Uさんと高田の乗った船も、良い釣果に恵まれたようだ。

「ありがとうございました！」
と、誰もいない湖に向かって声に出してしまう。
それくらい、その偉大で魅力的な大自然に心酔してしまうのだった。

そしてなにより、カリマンタンのポテンシャルを皆で最後の最後まで楽しむことが出来たのが一番嬉しかった。

始まりがあれば終わりもある。
楽しかった時間にも終わりは来る。

またいつか来れる日まで、この景色も見納めだと思うと少し寂しくなった。

釣りが終わってからは、一旦家で荷物をまとめ、そのまま街へ送ってくれる船へと乗り込む。
家には、昨日遊んだ子供達の姿は見えなかった。
最後にお別れを言えなかったのが少し残念だ。
また来た時には、憶えててくれるといいな。

川を下り、細い水路を抜け、気が付くとボートは湖を進んでいた。
真っ黒な湖を渡り、最寄りの街を目指す。

街に着けば、僕らを乗せた車は来た道を戻るように爆走する。
そしてあっという間に空港のある都市まで戻ってきた。

旅も終わりだ。
最高に楽しくて、最高に興奮する日々だった。

※以上、写真提供Uさん

ずっと昔、「非日常」だと諦めた景色は、気が付けば目の前にあった。
遠いと思っていた風景は、思った以上に近くにあった。

多分、なんだってそんなもんだ。

とんでもなく重い「一歩」の先は、誰だって想像し得ない景色が待ってる。

そう思い描きながら続く毎日は、楽しくて、大変で、そして何よりも愛おしいと思った。

カリマンタン釣行記最終回「景色」～終～

くそほど長くなったカリマンタン釣行記を読んで頂き、ホントにありがとうございます。泣
言いたいことが多すぎて、このブログ内最長のシリーズになってしまいましたｗ

ちなみに、ずっと前のシリーズからですが、「」つけてサブタイトルみたいなんを入れるようにしてます。
その時に思った事とか、一言で表すと何になるんかな、とか思いながら。
こういうのってちょっとポエミーになるし、恥ずかしいし。
見てる側も「痛いな笑」って思ってる人も多いと思うんですけど。

まぁ、痛いくらいが丁度良かったりします。

そんな感じで気付けば２０１９年も二カ月終わっちゃいました。
そろそろ今年の予定を立てようと思いつつ。

今月、来月はタイに行く予定があるので、その時の釣りの様子もまた書いていきます。

ではでは。