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岡林 弘樹(オカバ)

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エルホリゾンテ78と15年


 
2025年も足早に過ぎ去ろうとしております。早すぎやしないかい?
あっという間に12月で、いよいよ冬の対象魚を見据えないといけない気分になってきました。
今年も津々浦々、釣りに邁進した一年だったように思います。
皆様、今年はどのような一年だったでしょうか。
 
最近、昔から好きだったバンドのライブに最近行きました。FACTというバンドです。10代の頃からそのバンドを追っかけていたのですが、人気絶頂の2015年に突然の解散。いきなり絶望を突き付けられ、過ぎること9年。2024年に突然の復活。まるで死人と再び会えるような気分で、飛び上がる嬉しさでした。けれども一年間限定の活動となり、ライブチケットは阿鼻叫喚の争奪戦。全国のライブシーンを一年間かき乱したのち、華々しく解散していったというわけです。
 
その解散ライブがとても良かった。10年前と変わらず、心掴まれる圧巻のライブパフォーマンスでした。
 
 
長いようで短い、10年間なんてものは一瞬で過ぎてしまうと感じました。
それはそのくらい時間が経ったとすれば、昔から所有しているTULALAロッド達との付き合いも長くなったというわけです。
 
僕が初めて所有したTULALAは「エルホリゾンテ78」
それも15年近く前になりますが、探し回ってようやく手にした1本で、格別の思い入れがあるロッドです。
 

 
特に「ナニ用」とか考えずに買ったロッドで、当時はバス釣りがメインだった僕ですが、帰省がてらのシーバスやアカメ(そのときは釣ったことない)も含めた用途を考えていました。
ナニ用とかない、それが逆に良かった。
結局、バスロッドでシーバスもチヌも釣っていたあの頃の僕達は、ロッドカテゴリ自体に興味が無かったのです。

リアグリップが長く、ブランクに粘り気のある珍しいロッドでしたが、当時バスロッドでも弾性の高すぎない曲がるロッドを選んでいたので、違和感なく使う事が出来ました。
特に12cm前後1オンスクラスのプラグとは相性が良く、そのあたりのプラグから2オンスクラスまでが気持ちよく使えます。

そして、とにかくヘビーデューティが欲しかった。
釣行回数も多く、また扱いも丁寧ではないので、遠慮なく普段使いできる一本が欲しかったのです。
TULALAエルホリゾンテ78は、それらの希望を全て満たしたロッドでした。
エサでもルアーでも用途は自由。国内に海外に、出番がありそうな場所へは積極的に同行してもらいました。
 

 

 
この一本に、僕は釣りの楽しさを教えてもらったと思っています。
 
 
 
先日は中海のボートシーバスガイド「オスギスタイル」さんにお邪魔してました。その時、久々にエルホリゾンテ78を先発起用。
幸先よく良型のシーバスがヒットし、綺麗に絞られるロッドを見て、これだよなぁと安心感を抱きました。
 

 
Rod:TULALA Elhorizonte 78
(新ロゴ版に新調。古いほうのエルホリ78は殿堂入りということで…)
Reel:DAIWA ジリオンTWHD
Line:PE4号+40ポンド
Lure:DRT タイニークラッシュ Fish!オリカラ
 

膨大にコンテンツが増えた昨今、プロダクトに心根があるかはとても大事で、特に釣り道具というシーンは徐々に皆それに気付き始めている。 
道具も時代も人も変わっていくものだけれど、15年経とうが20年経とうが良いものは良くて、カッコいいものはカッコいい。
心根があるプロダクトから受ける感銘は色褪せないものだ。


15年前に感じた「心掴まれる感覚」は、今なお健在。
芯のブレない最高のパフォーマンスをしてくれたエルホリゾンテ78を、なんだか嬉しく思った一日でした。
 

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