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▼ ダウンドリフトの解像度を上げる
ダウンクロスの釣りを理解し、武器にする
シーバスのドリフトと聞くと、
アップクロスで流れに同調させる釣りを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
アップクロスは基本であり、
流芯を丁寧になぞるには非常に有効なアプローチです。
私自身も、状況次第では今でも多用します。

LEGARE / REGALIA 100
ただ、釣りを続けていく中で
• 魚は居るはずなのに反応が出ない
• ヒットしてもサイズが伸びない
• 下げ後半になると急に口を使わなくなる
こうした壁に直面した経験はないでしょうか。
私自身、その壁を越え始めたきっかけが、
ダウンクロスのドリフトを理解し始めてからでした。
本記事ではアップクロスとの違いを整理しながら、
• なぜダウンクロスが有効なのか
• どこを、何を意識して流しているのか
• なぜサイズが変わってくるのか
この点について、できるだけ解像度を上げてお話ししたいと思います。
⸻
釣りを続けていくと必ず当たる壁
経験を重ねていくと、必ず次のような場面に遭遇します。
• 明らかに魚は居るはずなのに出ない
• 釣れても同じようなサイズばかり
• 突然反応が途絶えるorまだ全然釣りが成立する潮位なのに気配が無くなる
この壁を越えるための一つの考え方が、
ダウンクロスのドリフトです。
この記事では、
• アップクロスとダウンクロスの本質的な違い
• なぜダウンクロスが効くのか
• 下げ後半と遡上する鱸の動き
• 砂地が生む小さなポケット
• 立ち位置・キャスト角・ラインメンディングの考え方
• やらない状況の見極め
これらを一つの流れとして解説していきます。
⸻
アップクロスとダウンクロスの決定的な違い
アップクロスは、
流れに対してやや正面から入れていく釣りです。
一方、ダウンクロスは、
流れを背負いながら、横方向に切ってくる釣りになります。
ここで重要なのは、
ダウンクロス=下流に投げる釣り
ではない、という点です。
ダウンクロスの本質は、
地形変化を横方向に切りながら、ルアーを自然に送り込めることにあります。
• アップクロス
→ 流れの筋を「縦」に通す釣り
• ダウンクロス
→ 地形変化を「横」に切る釣り
アップクロスでは、
• 流芯
• 明確なヨレ
• 水面にに見える変化
といった、視認しやすい流れを攻めやすい特徴があります。
一方ダウンクロスでは、
• ブレイクの肩
• 水深が一段変わるライン
• ゆるやかな地形変化のある所
こうした目に見えにくい地形変化の情景を浮かび上がらせることができます。
⸻
なぜダウンクロスは地形を「横に切れる」のか
ダウンクロス最大の強みは、
一投で複数の地形変化をより長い距離ルアーが横断できることです。
アップクロスでは着水点から自分の元に素直に戻ってきやすくどうしても「点」や「縦の線」を狙う釣りになりがちです。
しかしダウンクロスでは、
• 浅い砂地にある段差やスリット
• わずかに深くなるライン(ブレイク)
• 小さなヨレ
これらを横方向にまとめて通すことができます。
この「横断」という考え方が、
後述するサイズのある(コンディションのいい)鱸と強く関係してきます。
⸻
誤解を恐れずに言いますが 個人的には
サイズのある鱸は遡上する と思っています。
思っています。と言うより自身の経験などからそう感じることが多々あります。
もちろん全ての鱸がといった意味ではありません
ダウンクロスが最も効果を発揮するのは、
下げ後半のタイミングです。
この時間帯、サイズが良かったりコンディションのいい鱸は下流から上流へ遡上する動きを取りやすくなります。
理由としては、
• 流れが落ち着き 無理なく動ける
• 水が残る場所を求めて移動する
1番は潮位変動により浅くなり捕食する場所がより
明確 になること。
といった点が挙げられます。
このとき鱸は、
流れに逆らって泳ぐのではなく、
地形の変化や小さなヨレ,スリットを使いながら
少しずつ 一段ずつ上がってきます。
そのため、正面から向かってくるルアーよりも横から自然に流れてくるベイト
こちらの方が、圧倒的に口を使わせやすくなります。
ダウンクロスのドリフトは、
まさにこの状況に合致したアプローチです。

APIA / BALENE160SPL
流れが強く出る広島河川上流エリアでの魚。
最初はアップクロスで狙っていましたが反応が無くダウンクロス側に狙いを絞ったアプローチに変えた途端にHIT。 何度も同じルアーを通していたコースだっただけに、ルアーの侵入角度が大事だと改めて気付きました。
⸻
砂地が作る「小さなポケット」を狙う
ダウンクロスを理解する上で欠かせないのが、
砂地の変化です。
一見フラットに見える砂地でも、
• 流れが当たってわずかに抉れている
• 砂が寄って小さな段差ができている
• 底質が一瞬だけ変わる
こうした変化は必ず存在します。
例えばエイが作る丸い穴 (通所エイホール)
チヌが掘った穴 これらも1つの変化です。
アップクロスでは気づきにくい場所も、
ダウンクロスで横断すると、
• ルアーが一瞬減速する
• ラインテンションが抜ける
• ふわっと浮く
といった形で、手元に変化が伝わります。
そして、その変化が出る場所で反応するのは、
コンディションの良い魚であることが多いと感じています。
居着きではなく、
タイミングで差してきた魚だからこその反応です。

APIA / LAMMTARRA 130 FL
この魚はAPIA LAMMTARRA130FLでダウンクロスで狙って釣れた魚です。
干潮から1時間前上流側から下ってくるベイトがある程度まとまってきて、目の前にある地形変化のスリットへ落ち始めたタイミング
水深はわずか50cm程でしたがこうしたシャロー帯でも餌を確実に食おうと差してくる魚が居ます。
ダウンクロスドリフトで意識していること
ダウンクロスで最も重要なのは、
ルアーを引かない(巻きすぎない)ことです。
操作するのではなく、
• 流れに「置いていく」
• 必要な場面でだけ、わずかに角度を与える
この意識が大切になります。
ラインテンションは常に、
張りすぎず、緩めすぎず。
ルアーが今、
• どの地形を
• どの角度で
• どのスピードで
通っているのかを、
頭の中で描けているかどうかで釣果は大きく変わります。

APIA / BALENE160FL
コチラは BALENE160FLで釣れたランカーシーバス。
この時の状況は落ち鮎パターン。
アップクロスから流してくるのがセオリーな釣りですが
流れも強いシャロー帯。
アップクロスだとどうしてもルアーの体積が大きく
水を受けて流されるスピードが早くなるので 時々ボイルする場所に目掛けて流すためダウンドリフトでサミングしながら流れに逆らうようにアプローチ。
なかなかサイズが伸びない&バイトがあるのに乗らない展開でしたがこの1匹が口火になりパターン掴んで連発。
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立ち位置とキャスト角の考え方
ダウンクロスは、
立ち位置で8割が決まる釣りです。
立ち位置の目安は、
• 狙いたい地形よりやや上流側
• 流れを真正面から受けない位置
これは、ルアーを横切らせる距離を確保するためです。
キャスト角は、
流れに対して30〜45度下流側が目安で
レンジを入れたい場合や、流れが強いタイミングで自分の意図したスポットにルアーを送り込む所作の余裕を出すためにこれより角度を浅くキャストしたりもします。
流れが早いのにダウン側に投げすぎるとルアーが走りすぎ、
浅すぎるとアップクロスに近くなってしまいます。
「横に切りながら、自然に流す」
この角度を探すことが、最初の一歩です。
⸻
ラインテンションとスラッグの考え方
ダウンクロスで最も重要なポイントです。
基本は、
引かない・操作しない。
しかしながらドリフトと切って離せないのが
ラインメンディング。
自分は細かくラインを置き直したり、水面へ置いたラインの接地面積を調整したり、手前の流れを切って奥に流し込んだりと様々ですが、ここではもっと簡単にできる方法を。
行うことは非常にシンプルです。
1. 着水後、軽くラインを取る
2. 流れに乗ったらテンションを抜く
3. 地形に触れる瞬間だけ、そっと張る
ラインの状態は、
弛んでいるが、死んでいない状態。
張りすぎると引き物になり、
緩めすぎると何も分からなくなります。
この「間」を感じられるようになると、
ダウンクロスは一気に武器になります。
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「ダウンクロスではない状況」
これも非常に重要です。
ダウンクロスが効きにくい条件として、
• 流れが強すぎる
• 水位が高く、地形が死んでいる
• 上げ潮、下げ始め
こうした状況では、無理に行いません。
反対に
• 流れが少し緩んだ ベイトが安定して固まった
• 下げ後半で水位が安定している
• シャローフラットにヨレが点在している
このような
地形が効いている状況・魚が動いている状況こそ、
ダウンクロスが活きてきます。
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広島市内河川
APIA / LAMMTARRA BADEL 105
まとめ:ダウンクロスは再現できる技術
• 地形を横に切る
• 下げ後半、遡上する魚を狙う
• 砂地の小さなポケットを探す
• 引かずに流す
• 効かない日は潔く切り替える
これらが繋がったとき、
ダウンクロスは感覚的な釣りではなく、
再現性のある技術になります。
アップクロスで反応が得られないときこそ、
一歩引いて、横から切ってみてください。
その一投が
これまで触れられなかった一本に繋がるはずです。
- 2月2日 20:04
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