シーバス1匹釣るまでの記録(6回目)引出しの数

これは、いい歳のおっさんが、シーバスを釣りたいと思い立ち、その願いを叶えるまでの軌跡・・・になるかもしれない記録です。


初日にスズキの食い上げを見ることができた自分は幸せです。
あれがなければ今頃、本当にシーバスなんているの?と疑心暗鬼になっていました。

魚がいるのが確実な以上、あとはどうやって釣るかだけです。

とはいえ5回空振りが続くと、そろそろ魚影の一つ、外道でもいいからなにか掛かってくれと願うようになってきます。


釣りがうまい人って、引き出しが多いんですよね。

周りが釣れていない時でもなんとか1匹出せる力というのは経験と洞察力によって増やしていった引き出しの数が物を言うわけです。

もちろん、経験も洞察力もないおっさんはには漢方薬局でもあるまいし、引き出しなんてそんなにあるわけ無いじゃないですか。

正直に言うと、いろいろ試してはいるものの正解に近づいているのか、遠ざかっているのかすらわからない。
暗闇の的にむかって石を投げているような気分です。

それでも、たまたま釣れるまでガチャを回しているとは思いたくないのです。
確実に近づいている、追いつめている、もう少しだと信じてロッドを手にしてます。



初めて釣りに行ってスズキの食い上げを見た日の潮回りを改めて確認したところ、潮位差が大きい時間でした。

流れを釣れと皆さんが言ってますし、今回は潮位差の大きい時間を狙っての釣行です。


川は静かなものです。
ベイトらしきものは見当たりません。

水面は緩やかに流れていますが、ルアーを通すと中層は結構なスピードで流れていることに気づきました。

河川の流れは、上は速く流れてても底流はゆっくりと流れるという先入観があったのでこれは驚きでした。
塩水は重いので、汽水域では底から下げていくのかもしれませんん。(勝手な想像です)

そこで、よく観察してみると潮位がからむ河口部の流れはかなり複雑な事になっているという事に気が付きました。


流下物はゆっくりと流れていきますが、大きさによって流れ方が違います。
軽いものは逆流しているものまであります。
流下速度の遅い河口部では表層の流れは風の影響を結構受けているようです。


そうやって水面を観察していると、よれと水泡が立っている場所を見つけました。
護岸からは見えない位置に排水口があるらしく水が流れ出しているようです。


釣り場に通っているうちに少しずつ見えてくるものってあるんですね。


例によってエリテンとスーサンで一通り投げます。流れ出しも丹念に探りますが、残念ながら反応はありません。


そのうちカワウが何匹もやってきました。
上流でも下流でもカワウが狩りをし始めてしまい、万が一ルアーをひっかけてしまっては大変と納竿しました。


オッサンは釣り場に通う事で引出しが一つ増え、ようやくスズキの背中が見え始めた気分になったので気持ちよく帰宅しました。
 

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