​【水曜スペシャル】あの国へ パート2

  • ジャンル:日記/一般

夜はオオスミン国自慢の海の幸が並ぶ


オオスミン国セレブご用達、高級魚介レストラン、


「魚介亭」へ伺った。


ワタクシ達3名に加え、首相と国王の弟も馳せ参じた。




あの後も釣りをしたが、


国王にあんなカウンターブローをお見舞いされてしまっては、


もはや釣りにはならなかった。


自我崩壊を招いたワタクシに、


魚釣りが出来るような気力は湧いてこなかったのだ。


ただただ2人の容赦無い釣りをぼーっと眺めた。




rdzj96zdkz9pmmkepkz9_480_480-0635697b.jpg

ウミカッパ。



vb9t8ud2h3mzm8g7843j_480_480-7436dc2e.jpg


クロテンエンジンで海を滑走してヒラスズキを鷲掴みして来た男。



6mzkpa45v74iarfsf47w_480_480-d7b7c3c2.jpg

南国ジャイアン。



49joe87bu6vhdzik247j_480_480-b11202d8.jpg


滋養(笑





魚介亭では、2つのサプライズがワタクシに訪れた。


一つは、国王よりのプレゼント。



2s3jx6ektg5aefyhsf37_480_480-211fa058.jpg


ゲットだぜ!

国王、ありがとうございます!














ei9vxjffkzgwsi2wevb8_480_480-de62de97.jpg


早速エントリーさ!
















そしてもう一つのサプライズは、


ココ魚介亭が、本日魚類、



















売り切れオール欠品!(苦笑












それでもセレブご用達品質。


魚介亭は我々の期待に応える。


駆け付け一杯といった感じで、


首相はまず一杯の白飯を





4uca29aw23asnksxdk9g_480_480-22ed8439.jpg

「飲んだ」。


そう、飲む。


この人には穀物類全てが飲み物なのだ。


その辺は前回も語ったのだが、敢て今回も言わせていただくと、


彼は「ウガンダ系ホモサピエンス」なので♪












新たに運ばれて来た品を国王が差し向けた。


「ハイ、なまガキでぇ~す♪ 召し上がれ(はーと)」


56uyij6mxv6g3j5d3odw_480_480-091aa49e.jpg

こんな威圧感たっぷりの顔が愛想振りまきながら


可愛く生ガキを進めて来たところで、


ミジンコのまつ毛程も愛くるしくもないのだが、


てゆーか、ムシロ怖い。


国王の異様さに食欲減退した訳ではなく、


ワタクシは丁寧に生ガキを謝した。













「なぜ食わぬ?」

me3bstd7n6psjjnau67f_480_480-7bdc132b.jpg





国王の勧めを袖にした事が腑に落ちないのか、


首相が詰め寄ったが、ここは国王が制した。


「きゃつは博愛であるから生ガキを食うなど野蛮過ぎて出来んらしいのだ。


そっとしておいてやれ(笑」


若干の含みを感じたが、国王の言葉で首相は引き下がった。


と思ったら勘違いだった。


真横の超至近距離から迫撃砲を打つようにワタクシにブチカマシを入れてきた。












t93tozzf9vs9thexv6w8_480_480-1da76b0c.jpg

「生キーカー、ウママママママー(゚∀゚)」






(´゜∀゜`)イラッ




更には






















pi5m4ocurntyrkuawrub_480_480-f8f03dfc.jpg

「生キーカー、ウママママママー(゚∀゚)」
「生キーカー、ウママママママー(゚∀゚)」











アンタまでやるのか・・・




「こんな美味しい生ガキが食べれないなんて、博愛って大変、ネー♪」

首相が言うと、


「アタシらなんて、美味しい生ガキ食べ放題で幸せ、ネー♪ 生命沢山注入シマシター(゚∀゚)ゞ」と、

国王が答える。





完全にカラカイモードできやがったな!このクソエセ姉妹め!


ここまでイラっとさせられてしまっては、


もはや以前宝くじ一等賞並みの、


下痢、嘔吐、高熱、三位一体ジェットストリームアタックにて瀕死の重傷を負い


注射点滴の連続攻撃から入院3秒前になるほどの大当たりをカキから頂いた為、


生のカキがまったくもって食えなくなってしまったなどと弱気な事は言えないし、


言いたくもなくなった。




国王がさらに続けた。


「そなたの博愛とはどんな事をすればいいのだ?


ライオンが草だけ食べるよう調教したら博愛か? がはははは!」


気絶しそうな程の怒気に身を震わせ、ココを立ち去ろうとした時にまた国王が口を開いた。


「まぁもっとも、植物を生物と切り離すような考え方も、


実にナンセンスな話であるとは思うがな! がはははは。


それと、


博愛どころか、そちは命に無関心だ」




聞き捨てならん言葉を吐かれた。




「マザーテレサが愛の反対をなんと言うたと思う?


無関心だ。


愛の反対は無関心だと言うたのだ。


そちの命に対する姿勢は無関心そのものだ」



この南国クソジャイアンは、ワタクシの人格そのものを否定してきた。


これは許せない、殺してやりたいと思ったがヤツはまだ手を緩めない。



「命は大事か?


ならば今までにどれ程その大事な命とやらが、そちに注入されてきたと思う?


注入された大事な命はそちの中で蔑ろにされておるわ。


おぬしはそんな所に全く関心などなかろう?


その敵意に満ち満ちた目にもその無関心さが如実に表れておる。


私の中には大事な命がたらふく込められている」




そのパンパンに膨らんだ無様な腹を見ればそのくらい一目瞭然だ(嘲笑




「まさかそんな無関心な貴様が、


私を殺したいなどと思ってはおるまいな?


私は私に含まれた命を心から大事にしている。


私に食われた事をきっと後悔させない。


私にはしっかりとその命というエネルギーを使い切る責任があるのだ!


エネルギー、それは価値だ。


私の体には価値が充満しておるのだ。


それを一無関心者のしょーもない私憤などで奪われてたまるものか!


私が負うこの重大な責任を、


貴様のような無関心な人間が放棄させる権利がどこにある!?」




後頭部でバカンと大きな音がした。


打ちのめされた訳でもないし、殴り倒されたりもしていないが、


大きな衝撃を後頭部に感じた。


全くの善人ではない事などわかっていたが、


善良な部類には含まれるであろうと自分を認識していた。


それがまるっきり思い上がりも甚だしい事だと痛感されられた。



大きな衝撃によって遠ざかる意識の中、

「では国王、たろう君、行ってまいります」「行ってまいります」

首相と国王の弟の声がかすかに聞こえたような気がした。



「じゃんじゃじゃーーーん!!!」という邪魔くさい首相のだみ声で叩き起こされた。

どうやらワタクシはあのまま気を失ってしまったようだ。

目の前にはハガツオを掲げた国王の弟と首相の姿があった。



k6h74kix8btjdtsst6tt_480_480-127d2f88.jpg


「私のSPにそなたをここまで運んでこらせた」と首相が言った。

底抜けに爽快な気分だ。

オオスミン国の清々しい朝の磯にワタクシ達はいた。

不思議だった。

昨日まで確実にあった、精神に根差していたシコリがない。

そして気付いた。

昨日ワタクシを襲ったバカンという音と衝撃は、

「今までのワタクシ」という殻が割れた音だという事に。




そしてあの言葉がワタクシの心に響き渡った。






















「今は魚を釣って良い時だ」

9wuois3yxv7s37uz7yr6_480_480-9f3c5bd9.jpg

















「釣れ」

4bbi69wxvjjgswpapb5n-def748df.jpg

















ワタクシ、









博愛ヤメマスッ(゚∀゚)!






「首相!魚を釣ろうではありませんか!」



「これからあなたの本当の人生が始まる。さぁ、生きよう!」

暖かい笑顔で首相は応えてくれた。




こうなればノッケから全開だ。

ワタクシはSPが運んでくれた道具入れから竿を出し、エンゼルキッスを装着した。

そして「釣り」という舞台に、命を燃焼させた。

やはりワタクシのエンゼルキッスは期待通り早々に結果を出した。

トントーンとハガツオを2本あげた。

その間に国王の弟は6本上げた(苦笑

首相はワタクシと国王の弟の釣りを、

何故その瞬間だけライジャケとTシャツを脱ぎ捨てたのか訳わからんが、

竿を掲げながら暖かく見守っていた。

9kkria6v3w9oe9njktvo_480_480-c41caf49.jpg



もうワタクシは遠慮などしない。

ほとばしるワタクシのパッションを釣果へと直結させてやる!



8mojmoow3wwmgw7wmpre_480_480-df5e2f8c.jpg


本気のワタクシはどうだ!

今日はワタクシの勝利だ!












と思ったけども、

直ぐにこんなのアゲやがる。

zgh3durnttkd6kebdbrc_480_480-64973467.jpg



アンタ、暖かく見守るゆーたやろ!



楽しい時間は一瞬で過ぎる。

帰還の時間となりこのとてつもなく楽しい釣りは幕を閉じた。

生まれ変わったワタクシに対する気遣いなのか、

「グルメいくか」と首相が言った。



ku6cokszw94monr67sav_480_480-3edbf65d.jpg

「ゴメンするよ」

3人で席に着くと、

チョーすげーのが来た。

せーの、

gdncsdhegn8jrvzdn5iz_480_480-fcec2a49.jpg

どーーーん!!!

eg2czrwckjf7ibtr3cyc_480_480-c6fb4759.jpg

9種の刺身を彩り豊かにその鉢へ注いだ、

食事処「時海」の時海丼だ!

また気絶したかと思うほどうまかった。

首相のおごりで食わせていただいた。

首相、カタジケナイっす♪



それから国王、たろう氏とも合流し別れを告げた。

iti6ev7pxhipyx288xzw_480_480-c163744d.jpg


今回も大変楽しく素晴らしい時間を国王、首相、国王の弟、

そしてたろう氏と過ごさせていただいた事に心より感謝申し上げます。

オオスミン国は国王と首相、合わせて「背脂らーめん隊」が統治する限り、

これからも素晴らしい繁栄を誇る王国となることでしょう。

また必ず顔を出させていただきます。



ワタクシは、これまで熱い支持を贈っていただいた方々には申し訳ないが、

一流グルメブロガーの肩書きを捨て、

本物の釣りブロガーとしてこれから躍進させていただきます。

これにて今回の釣行記は終了。



本当はむちゃくちゃデカいシイラをバラシて、

しかも2レンチャンでって事はワタクシの心の奥底にそっとしまっておく事にしよう。

皆には内緒だ。

言ったところで「やっぱりね」しか言われない事なんかデビルアイでお見通しだから。

コメントを見る