【水曜スペシャル】示してこそ ~国王の金字塔~

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「優れた彫刻家」の称号は、彼が「ロダン」だから与えられた訳ではない。

ロダンが数々の優れた彫刻を生み出したからこそ与えられたのだ。

そうでなくてはならない。

その生き様はまるで「優れた彫刻家」と呼ばれなければいけない宿命を背負っていたかのようだった。


















そしてここにもまた、宿命を負って立つ漢がいる。

 
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その体に流れる高貴な血は、

彼に何時如何なる時も、如何なる場所であろうとも、

結果を出さねばならぬ事を宿命付けた。

皮肉な運命に対し嘆きなどない。

彼は何もかもを真っ向から受け止め、自らが「王」である事を、その所以を、

常に目に見える形で世に示し続けた。


 
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国民の誰しもが、彼を「王」と称えた。



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もはや彼が「王」である事を誰一人疑う者などいなかった。















オオスミン国に暮らす全国民の安寧を願い

自らの運命を「王」と共にするこの漢もまた、




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引けを取らなかった。


なぜに彼が「首相」であるのかを、



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自らの行動で表現し続けた。


 
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かの国の恒久平和はこうして築かれたのだ。



彼らは、これほどまでに困難な頂に到達してもなお、

自らに課すハードルを下げはしない。

5月12日、嵐のような漢達は、まさに台風6号という嵐と共に福岡にやってきた。

アウェイにおいても、自らが何者であるのかを示す為に。

「本物の王者とは、アウェイにおいてもKOで試合を決めれる者の事を言う」

いつか何かで読んだ文が、頭に浮かぶ。

彼らはまさに「本物」の漢であろうとしているのだ・・・



長旅の疲れを癒す為、ショアスタへ案内した。
 
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明日の作戦会議も兼ねてだ。

ショアスタのマスターとかりなさん、

そして馳せ参じてくれた腕が確かな釣り仲間達のお蔭で、



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彼らからすれば十分



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綿密な



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作戦を


 
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練られた様子だった。






頃合いを見計らい、ワタクシ達3人は店を出た。

それから長崎へ向かい、少し早い時間に瀬渡しを予約していた丸銀へ到着したが、

待ち受ける巨魚達との戦いを前に、我らは眠る事など出来はしなかった。

国王のみ鼻から風船を飛ばし、30年前の掃除機のような爆音を響かせていただが、

それは海を前にした時に起こる、彼の「習性」なのだそうだ。

決して、寝ていた訳ではないのだ。






時間となり3人は船へ乗り込んだ。

南から引き連れてきた台風の影響で、客は我ら3人のみという状況だった。

船長が「出るならここだ。今日はここしかない」という確信の元、

我らを巨魚の気配立ち昇る磯へ降ろした。



宿命を背負う漢達は、この完全アウェイで臆する事無く竿を振った。

強風を切り裂きながら振りぬく竿は、その度ごとに「示せ!」と鳴いた。

自らが何者であるのか、受け継がれる血脈に甘んじる事なく、

今ここにこそ我ありと、叫ぶ誇りが竿を曲げた。

掴む竿は、直ぐに対峙する敵がツワモノである事を告げた。

しかし相手が誰であろうとも、もはや関係ない。

宿命から逃げる者は逃げればよい、己の中にある本物のその命の姿もその瞬間に逃げ去るのみ。

ハンドルを持つ手が握るのはハンドルのみならず、

そこには本当の自分の姿さえ握られているのだ。

手を緩める訳にはいかなかった。

そして宿命を背負う漢は、このツワモノを海から引きずりだした。









 
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自らに課す十字架の重さこそ、果たす結果の偉大さとなって現れる。











 
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この「本物の王者」の証を示した漢とは、














この



 
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ワタクシだ!
 

使用ルアーはブローウィンだ!



いつもいつも魚を釣りにいくが、全く釣果を出せず、

どっかで原住民発見!のような嘘八百を並べ立てた記事を書いたり、

「釣りブロガー」の風上にもおけぬ、毎回毎回釣りに行っては食い物の事しか

書いてないような似非釣り師のようなヤツがこのような巨魚を手にしてしまった時、

それは人々から大ブーイングの対象としか、もちろんみなされないであろうが、

ワタクシのように毎回毎回、素晴らしい釣果を叩き出し、

全てがドラマチックな巨魚との戦いを綴る「釣りブロガー」であるのなら、

今回の釣果もまた、絶賛賞賛雨あられである事だろう。

そんな声を甘んじて、今回ばかりは受けてみようと思う。






ワタクシの獲物を見て、首相もスイッチを入れた。

 
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直ぐに魚を掛け、残念ながらバラシてしまったが、



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この漢はやはりただ者ではない。

難無く次の魚を掛け、








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上げた。







ここで、渡礁間もなく「習性」を出し、

磯上の掃除機と化していた国王の漢が、まさに目覚める。

結果を宿命付けられていた命がほむら立った。



この漢の実像を充分過ぎるくらい知り得ているワタクシには分かった。

彼の表情が既に闘う漢のソレへと


変貌を遂げている事を。










 
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他の人々にこの表情がどう映ったかは知らないが、

ビリビリとヒリつくようなオーラを立ち昇らせ、

彼は竿を振った。






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懸命にルアーを操作するが、ここにきてアウェイの洗礼が彼を襲った。

投げども投げども、その竿が生命感を伝える事は無く、

ワタクシだけではない首相の表情からも、もうダメかという諦めの気配が感じられた。



しかし、そんな弱気を自らに許すような国王では無かった。

アウェイでのKO勝利こそが、彼が得るべき結果であって、

彼の中には微塵も「敗走」などという選択肢は無かった。

その姿は真の王者と呼ぶにふさわしいものであった。



そして奇跡が、

いや、彼にとっては必然が凍てついたこの空気から踊り出た。





彼は「王」なのだ!















オオスミン国の国王なのだ!










獲物を手に、今日も彼はその必然という名の金字塔を打ち立て、













ここに
示す!!!









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国王、たいやきアイス

GET!!!







そしてワタクシは彼の名誉のために、

彼の魂の叫びをここで代弁する!

















「子門真人ぢゃねーし!」





丸銀の船長、お世話になりました!
とても楽しい釣行ができました♪

背脂ラーメン隊のお二人、
また必ず来てね♪

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