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▼ セルフ再捕獲のメーターアカメ、ゲームフィッシングとして楽しむために
2020年春の陣を締めくくる一本になったメーターオーバーのアカメ。
この魚は自身初の再捕アカメで、それも自分自身が過去に釣り上げた魚を自分自身で釣り上げるというものでした。
ゲームフィッシングを楽しむうえで出来る限り丁寧なリリースを信条とする自分にとってこの魚との再開は特別な物になりました。
ここ数年、SNSの影響もあり、ゲームフィッシングの対象として広く認知され、一つのジャンルとして確立されつつあるアカメ釣り。
アングラーの数は増え、様々な釣り方が開拓されていく中で、必然的に釣り上げられるアカメの数も増えてきました。
ハイシーズンとなる夏場、浦戸湾には多くの釣り人が県外から、訪れ、SNS上では毎晩のように誰かの釣果を目にします。
浦戸湾という限られた範囲で釣りをする以上、同じ魚を何度も釣り上げる。誰かが釣った魚を別の誰かが釣りあげる。
そんなことは十分に起こり得て、釣り人が増えるほどにその頻度は増加します。
その中で、一度釣られた魚が死んでしまうと、当たり前ですが、どんどんとそのフィールドの魚は減っていってしまう。
その水域が閉鎖的であるほどに影響は大きくなります。
釣り人が増えるのはとても喜ばしいことですが、残念ながら、釣り人の多いハイシーズンにはアカメの死骸を目にすることもままあります。
特にアカメは生息地の限られた希少種、更には成熟し繁殖を行うまでに雌は10年、雄は6年という長い時間が必要で、
一度減少した個体数が再び回復することは非常に難しく、長い年月がかかります。
そんな魚をゲームフィッシングの対象とするならば、まず第一に考えるべきは対象魚を守ること。そして、フィールドを守ること。
そのためには掛けた魚を確実に取り込み、適切なリリースを行うという事がとても重要になってきます。
今年釣り上げた魚はすべて、キャッチからリリースまでをすべて水中で行いました。
『離した魚が元気に帰って行き、あわよくばもう一度自分に釣れるように。』
自分が魚のリリースをする際の理想論、今回はそれが現実のものとなりました。
※三枚目の画像は一度目に釣り上げた時の画像です。肩のほくろの様な模様と下あごに空いたストリンガーの後で同じ魚だと確信しました。
二度目に釣り上げるまでのたくさん餌を食べれたようで、約二か月の間にかなりおなかが膨らみ、ストリンガーはアカメの摂餌行動に悪影響を与えないのだと安心することが出来ました。
水辺に一番近い釣り人が魚を守り、フィールドを守る。
レジャーとして釣りを楽しむ釣り人はそんな意識を持つことが大切ですね。
- 2020年6月14日
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