3月３０日。
　仕事で東京から戻ってくると、事務所のS君が
「〇〇さん、Ｙ君が例の場所で待ってると言ってました。」

　どうやら、釣り好きのＹ君、バチ抜けポイントの話をしたら我慢出来なくなってしまったらしい。（笑）
時刻は23:00、小潮の上げ八分といったところ。

Y君に電話して状況を聞いてみる。
「２時間くらい竿振ってるんですけど、先行者が１名居て釣れてない様子で今帰って行きました。モジリとかボイルはあって魚っ気はあるんすけど、何投げても駄目なんすよねー。何が正解なんすか？」
との事。

私は翌朝7:00出勤。１時間だけ振って帰るかぁ、と現場に直行。私も釣りバカである。（笑）
そしてこのポイント、何と事務所から５分。（笑）
ポイントに着くとポツンとＹ君が釣りをしていた。
「おーい、どうだい⁉︎」
「駄目っすねー、色々試してんですけど。」
「待って、準備して行くからー！」

と準備する。マイクロベイトパターンっぽいなーと、それなりのルアーを持って釣り座へ。
見た感じ流れはほぼ無い。水面はベタ凪。

「〇〇さん、何から投げるんすか？」
「とりあえずクロスウェイクの75。」

3投して反応無し、ルアーチェンジ。
トップ。ザラJr.3投、反応なし。ルアーチェンジ。
マリブ68、反応なし。

「これ難いなー！」

なんて話しながらやっていると、

「キタ！きました〇〇さん！」
「マジか、ナイスナイス‼︎」

見るとＹ君のロッドが弧を描いている。
Ｙ君に近寄っていく。

「あっ！バレた‼︎」
と、足元の水面まで寄せたところで惜しくもフックアウト。魚の正体は判明せず。

「何だ？何の魚だ⁇」
「とりあえず〇〇さん、クロスウェイクっす！クロスウェイクの小っちゃいの！」
「おお、そうか！」
と、再びクロスウェイク75にルアーチェンジ。

そうこうしていると、またＹ君。
「キタ！またきました！」
「よっしゃナイス！」

「さっきより重いっす。」
Ｙ君、ガチンコファイト。

「ああー、キレたー…。」
聞くと沈みテトラでスレてリーダーから切れたらしい。
「ああー、クロスウェイクもう無い。〇〇さん、こっちっす、こっちに立ってこのコース。」
「ＯＫ、ＯＫ」

２人でやると答え合わせが早くて良い。
Ｙ君の右に入りクロスウェイク75を超超デットスローリトリーブ。
すると突然グンっと引っ手繰るようなバイト。

「キタ、きたよ。」
テトラを交わし足元まで寄せる。
「シーバスっすね。」

俺、「52」。
Ｙ君、「48」。
計測する。48㌢。Ｙ君ビンゴ！
「やっぱアベレージ50何だなあココ。」

なんて話していると、
「バフッ‼︎‼︎」
と特有の捕食音。

２人して「ナマズ⁇」
ナマズもいるのかココ。

「事務所から５分、魚種多彩、最高っすねココ。さっきの２本あげてればビール買って帰って美味い酒飲めたのになー。俺、次はクロスウェイク１０個買ってきます。」
「あはははは！」
でタイムリミット。

釣りはやっぱり楽しいのである。